体を温めてリラックスする方法 ストレスや緊張による冷え対策に

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体を温めて深いリラックスを得る

ストレスがかかって緊張しているとき、自律神経の中の交感神経が活性化し、血管が収縮して手足が冷たくなります。反対にリラックスしているときは、もう一方の副交感神経が活性化し、血管が広がって手足が温かくなります。
反対に、意識的に手足を温めることで、心の緊張もほぐし、深くリラックスさせることができます。

体を温めるトレーニング

※注意
統合失調症や重いうつ病の場合は、症状が悪化する恐れがあるため、主治医に相談してから行ってください。

  1. 椅子の背もたれに軽く寄りかかり、目を閉じる。
  2. 太ももの上に手のひらを下にして置く。
  3. 頭の中で「気持ちが落ち着いていて、首から肩 肩から腕の力が少しずつ抜けていきます」と唱える。(2~3回)
  4. 手のひらが触れている太ももの温かさに気持ちを向け、頭の中で「気持ちが落ち着いていて、両手のひらがポカポカと温かい」と唱える。(2~3回)
  5. 両ひじから両手の温かさに気持ちを向け、頭の中で「気持ちが落ち着いていて、両ひじから両手の先までが温かい」と唱える。(2~3回)
  6. 両肩から両ひじの温かさに気持ちを向け、頭の中で「気持ちが落ち着いていて、両肩から両ひじ、両手の先までが温かい」と唱える。(2~3回)

消去動作

上記のトレーニングでゆるめた体の状態を元に戻すために、「消去動作」を行います。

    1. 目を閉じたまま、背筋を伸ばして座る。
    2. 親指を中にして握りこぶしをつくる。
    3. 息を吸いながら、指を開く。
    4. 息を吐きながら、軽く手を握る。

※2~4を何度か繰り返す

  1. 両手を組んで、息を吸いながら伸びをする。
  2. 息を吐きながら腕を下ろし、目を開ける。

体を温めるトレーニングは、2~3週間で効果を感じられる場合が多いです。毎日決まった時間に行うことをおすすめします。消去の動作を挟んで、体を温めるトレーニングを何度か繰り返すと、より深いリラックス効果が得られます。

夜、寝る前に行う場合は、消去の動作を行わず、そのまま就寝すると、寝つきがよくなります。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年5月 号に掲載されています。

きょうの健康テキスト
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この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    命を守る!ストレス徹底対策「②体からリラックス」