突然、骨が死んでしまう!大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)症とは

更新日

骨壊死(こつえし) 全身性エリテマトーデス 変形性股関節症 関節痛 ひざ痛 肩・首が痛い 足・脚

大腿骨頭壊死症とは?

大腿(たい)骨頭壊(え)死症
大腿(たい)骨頭壊(え)死症の原因

骨壊死(こつえし)が最も多く起きるのが大腿骨の先端にある大腿骨頭です。大腿骨頭は、骨盤に深くはまるような形をしています。もともと酸素や血液を供給しておる血管が少ないため、血液の流れが悪くなったり、途絶えてしまうと、骨の一部が死んでしまうのです。その壊死した部分に体重がかかると潰れてしまい、痛みがあらわれるようになります。進行すると、大腿骨や股関節に変形が進み、足を引きずって歩くようになったり、歩けなくなったりします。

原因としては捻挫や脱臼などの外傷や、ダイビングなど潜水したときに水圧の急な変化で気泡が血管内に詰まって(潜函(かん)病)、壊死につながることがあります。しかし、その多くは原因がはっきりとしておらず、特発性大腿骨頭壊死症と呼ばれています。アルコールの飲み過ぎやステロイドの使用に関連して起こることが多いとされています。また、全身性エリテマトーデスなどの病気とも関係が深いと考えられています。この特発性大腿骨頭壊死症は国の難病指定を受けており、年間の発症数は2000人~3000人と推計されています。

骨壊死が起きるのは?

骨壊死が起きるのは

骨壊死は大腿骨頭以外にも、ひざの大腿骨肩の上腕骨頭にも起こることがあります。丸い骨がうすのような形の関節や骨に、はまるようなところに起こるのが特徴です。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年5月 号に掲載されています。

きょうの健康テキスト
テキストのご案内
※品切れの際はご容赦ください。
購入をご希望の方は書店かNHK出版お客様注文センター
0570-000-321 まで
くわしくはこちら

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    最新情報!骨の病気「股関節が危ない!骨壊(え)死」