詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年4月号に詳しく掲載されています。

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変形性ひざ関節症の治療は、まず「運動」です。でも、なぜ「薬」ではなく「運動」なのでしょうか?
それもそのはず、実は、運動には優れた痛み改善効果があったのです。
日本整形外科学会の報告によると、運動するグループと痛み止めを内服するグループに分けて、痛みの程度の変化を調べた結果、なんと、運動は薬と同等の改善効果があることが明らかになりました。
変形性ひざ関節症の痛み解消に効果的な「運動」。実は、家庭にある"あるもの"を使うと、より効果的に行うことができます。
その"あるもの"とは、「鏡」です。
鏡を見ながら行うと、まず、鍛えている筋肉がきちんと収縮できているか、「確認できる」というメリットがあります。姿勢を確認しながら運動を行うと、より効果的な運動ができます。
さらに、「イメージすることができる」というメリットもあります。私たちは実験で、健康な人の足に一時的に痛みを発生させるモデルをつくり、どういった介入をすれば筋肉に力が入りやすくなるかを研究しました。その結果、なんと、モニターで「自分の足が動く動画」を見せると、足に力が入りやすくなったのです。不思議なことに、「他の人の足が動く動画」では、力は入りにくいままでした。これは、自分の足が動くことをイメージできたからと考えてよいでしょう。この結果からも、運動のとき、鏡を見ながら鍛える筋肉を意識すれば、鍛えたい筋肉に力が入りやすくなり、より効果的に行うことができると考えられます。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年4月号に詳しく掲載されています。