2つの睡眠時無呼吸の治療(閉塞性睡眠時無呼吸と中枢性睡眠時無呼吸)

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睡眠時無呼吸 中枢性睡眠時無呼吸 閉塞性睡眠時無呼吸 眠れない・眠りが浅い いびきが大きい 全身 脳・神経 胸・心臓

閉塞性睡眠時無呼吸の治療

閉塞性睡眠時無呼吸の治療

マウスピース
マウスピース
持続陽圧呼吸療法(CPAP)
持続陽圧呼吸療法(CPAP)

軽症では、まず生活習慣を改善します。閉塞性睡眠時無呼吸の主な原因は肥満なので、肥満のある人は減量します。また、お酒を飲むと、舌や気道の周りが緩み、気道が塞がりやすくなります。特に、寝る前に飲むと重症度が悪化するといわれているため、寝る前の飲酒は控えます。

軽症~中等症では、生活習慣の改善と併せて主にマウスピースを使用します。マウスピースは、その人の歯型に合わせて作るもので、上下がつながっています。これをつけると、下あごが少し前に出るようになっており、それによって舌の根元も前方に引っ張られるため、気道が確保されます。

重症の場合は、主に持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療が行われます。寝るときに、マスクを装着し、機械から一定の圧で空気を送り、気道が塞がるのを防ぎます。

中枢性睡眠時無呼吸の治療

中枢性睡眠時無呼吸の治療

大切なのは、無呼吸の原因となっている病気の悪化を防ぐことです。例えば、心不全が原因の場合は、薬物療法が行われます。同時に、生活習慣の改善にも取り組みます。心臓への負担を減らすために、減塩や禁煙などが必要です。

重症の慢性心不全があり、1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計回数が20回以上で、中枢性睡眠時無呼吸の特徴的な呼吸が確認された場合には、夜間在宅酸素療法が保険適用になります。鼻にチューブを装着して、機械から送られてくる高濃度の酸素を吸入することで、酸素不足が解消され、無呼吸が改善します。

中枢性睡眠時無呼吸に対しても、CPAPによる治療が行われることもあります。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年3月号に詳しく掲載されています。

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    今さら聞けない!あなたの睡眠総点検「2つの睡眠時無呼吸」