めまいの原因で多いのは「耳」の異常


めまいの原因として圧倒的に多いのが「耳」の異常です。
東海大学医学部付属病院耳鼻咽喉科の調査では、めまいの原因が耳だった方が61%。脳血管障害を含む脳だった方が14%。その他の心因性、原因不明な方が25%という数字が出ています。
原因箇所によって変わるめまいの症状
脳が原因の場合には脳梗塞や脳出血の前触れとして起こることもあるため、めまいの原因を見極めることは重要です。「耳」が原因のめまいでは「意識がはっきりして、目がグルグルまわる」といった「回転性のめまい」があらわれることが多いことが特徴です。
一方「脳」が原因のめまいでは「意識がぼんやりして、ふらふらと浮遊感があるめまい」を感じることが多いとされています。脳が原因のめまいでは手足のしびれ、ろれつが回らない、飲み込みが困難などの症状が伴うこともあります。
めまいには「三半規管」が関係する

耳の奧には体の平衡感覚を司る「三半規管」があります。半円形の管が3つ集まった構造をしており、それぞれが直角に90度の角度を保っています。頭を動かすと三半規管の中を満たしているリンパ液の流れが変わり、その刺激により前後・左右・上下の感覚を感じ取ることができるのです。
耳が原因で起こるめまい 3つの主な疾患
三半規管の中に耳石というカルシウムの粒が入ってしまい、めまいを起こすのが「良性発作性頭位めまい症」です。耳石は本来、三半規管の根元の壁に付いています。衝撃やホルモンバランスの乱れなどによってもろく剥がれやすくなった耳石が三半規管の中に入り込んでしまうことで、めまいにつながるのです。
また、ストレスや疲労などが原因でリンパ液が増えすぎてしまい、三半規管とその中にある蝸牛(かぎゅう)を内側から圧迫してめまいを起こすのが「メニエール病」です。蝸牛は音を感じる器官なので、めまいとともに難聴や耳鳴りの症状があらわれるのが特徴です。
一方で、三半規管と脳をつなぐ前庭神経に炎症が起きてめまいを感じるのが「前庭神経炎」です。めまいが数日間続き、立っていられないほどの激しいめまいが起こります。