子宮筋腫 症状や治療について(薬物療法か手術の選択)

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子宮筋腫 治療の選択

子宮筋腫 治療の選択

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍で、30歳以上の女性のおよそ4人に1人に見つかる身近な病気です。大きくなるとキャベツほどになる場合もありますが、大きさや数が増大しても、通常、命に関わることはありません。

できる場所、大きさ、数によって症状は異なり、無症状の場合には経過観察となります。大きくなったり数が多くなったりして、過多月経月経痛頻尿腰痛貧血などの症状がある場合には、症状を改善するための薬物療法や、手術を検討します。また、妊娠を希望していて、筋腫が妊娠・出産の妨げになる可能性がある場合には、子宮を残して子宮筋腫だけをとる手術を行います。

手術による治療

手術による治療

手術では、症状の改善と、子宮筋腫を根本的に治すことが可能です。大きく分けると「子宮筋腫だけを切除する手術」と、「子宮を摘出する手術」の2つがあり、子宮筋腫だけを切除する手術では、将来妊娠することも可能です。

手術法には、開腹手術腹腔鏡[ふくくうきょう]下手術子宮鏡下手術があります。開腹手術は、どの子宮筋腫にも対応できますが、傷あとが大きく、回復に時間がかかります。腹腔鏡下手術は、おなかに小さなあなを4つほど開けて、そこから内視鏡や鉗子[かんし]を挿入する方法です。傷が小さくて痛みが少なく、入院期間も短くなりますが、筋腫が大きい場合や、数が多い場合には、この手術ができないこともあります。子宮鏡下手術は、腟[ちつ]から子宮鏡という内視鏡を入れて、子宮内膜近くの筋腫を切除する方法です。おなかや子宮に傷ができず、回復が早いのが特徴ですが、適応となる子宮筋腫が限られていて、一度の手術では取りきれないこともあります。

近年、妊娠・出産の時期と、子宮筋腫が見つかる年齢が重なってきたため、子宮筋腫の妊娠への悪影響が注目されるようになってきました。妊娠・出産を希望する場合には、早めに婦人科の検査を受けておくとよいでしょう。