安全に筋肉を増やす「スロートレーニング」高齢者におすすめ

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スロトレで足腰を鍛えよう

スロトレ(スロートレーニング)とは、軽い負荷をかけた状態でゆっくり筋肉を動かすトレーニングです。一番重要なことは、筋肉への負荷を1分くらい「ゆるめない」ことです。だんだんきつくなりますが、負荷をゆるめないことで、軽い負荷でも重い負荷と同じ効果が得られるのです。毎日行うのではなく週2~3回がお勧めです。血圧が上がりにくいので高齢者にも適しています。活動的な毎日を送るため、スロトレで全身の筋肉を増やしましょう。

スロトレをやってみよう

ポイント
呼吸を止めないこと。
筋肉に負荷をかけるときに息を吐き、負荷が減るときに息を吸う。

いすを使ったスクワット

いすを使ったスクワット

※ いすは安定しているものを使用し、平らで滑らない場所で行う

  • いすに浅く腰掛け、骨盤を立てるようにして背筋を伸ばし、胸を開く。両足は肩幅に広げて、つま先をやや外側に向ける。両手はひざの上に置く。
  • 上半身を少し前傾させて、息を吐きながらゆっくり立ち上がる。ひざに手を当てて体を支えながら行うとよい。
  • 立ち上がったところで止めるが、ひざを完全には伸ばさない。息を吸いながらゆっくりといすに座る。
  • 2~3を1分間繰り返す。楽にできる人は、座るときにいすにお尻がつく直前で動きを止めて、立ち上がるようにする。

スクワット

  • 足を肩幅に広げて、つま先をやや外側に向けて立つ。胸を張り、姿勢をよくする。手は、そけい部に当てる。
  • 前傾姿勢で息を吸いながらゆっくり腰を下げていく。太ももが床と並行になるのが理想的だが無理はしない。
  • 息を吐きながらゆっくり立ち上がるが、ひざは完全には伸ばさない。
  • 2~3を1分間繰り返す。

スプリットスクワット

スプリットスクワット
  • 背筋を伸ばしてまっすぐ立つ。両手は腰に当てる。次に、両足を「前後」に開く。前後に大きく開くほど、負荷がきつくなる。
  • 息を吸いながら、ゆっくりと腰を下げていく。つま先は平行にする。ひざがぐらぐらしないように太ももで支える。ひざを床につけずに止める。
  • 息を吐きながら、ゆっくりと腰を上げるが、上げきらずに止める。
  • 2~3を1分間繰り返す。前にする足を替えて、1分間繰り返す。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    運動で健康「安全に筋肉を増やす“スロトレ”」