椎間板ヘルニアとは?原因、症状や自然治癒について

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椎間板ヘルニアとは

腰の骨を横から見た図
椎間板ヘルニア

姿勢や動作を支えているのが、背骨の腰の部分である腰椎です。腰椎は5つの椎骨で構成され、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。その椎間板に何らかの原因でひびが入り、椎間板の内部にある髄核というゼリー状の組織が一部飛び出して、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。特に多く発症するのが10~40歳代の若い世代です。

椎間板ヘルニアの原因と症状

椎間板ヘルニアのMRI画像

椎間板ヘルニアの発症理由の1つに、遺伝との関係が考えられています。また、喫煙も関係することが報告されています。スポーツは、直接的には関係しないと考えられています。

典型的なケースとしては、椎間板ヘルニアの症状は腰痛から始まり、その後、お尻や脚にしびれや痛みが生じます。

腰部脊柱管狭窄と椎間板ヘルニアの違い

腰部脊柱管狭窄は、おじぎ・前かがみなどの姿勢、椅子に座ったときに症状が楽になります。
椎間板ヘルニアの場合は反対に、おじぎをしたり、いすに座るなど、前かがみの姿勢になると、症状が強まるのが特徴です。

ヘルニアがあっても症状が出ない場合も多い

椎間板ヘルニアは腰痛の原因の3%程度である

最近の研究では、成人では椎間板ヘルニアを持っている人のほうが、持っていない人より多いと考えられています。ところが、椎間板ヘルニアで腰痛を起こしている人はごく一部です。つまり、椎間板ヘルニアがあるだけでは症状は起こらないのです。

どのような場合症状が現れるのか

椎間板ヘルニアの症状を起こす原因

症状が現れるのは、椎間板ヘルニアにほかの要因が加わった場合です。研究の結果わかった要因は、神経への圧迫の強さ、仕事上の満足度の低さ、そして、うつ・不安・ストレスです。このうち、うつ・不安・ストレスなどの精神的要因は、症状を長引かせ、慢性腰痛の要因にもなります。

多くの場合、ヘルニアは自然になくなる

ヘルニアの自然消滅を示すMRI画像

じつは、椎間板ヘルニアの多くは、何の対策をとらなくても、発症してから6か月前後で自然に消失します。これは、整形外科医の間ではかなり以前から常識になっていることですが、一般には、まだあまり知られていないかもしれません。

椎間板ヘルニアが自然に消えにくい場合

椎間板ヘルニアが消えやすい場合と消えにくい場合

すべての椎間板ヘルニアが自然に消えるわけではありません。消えやすいのは、髄核が椎間板と神経の間にある後縦じん帯を突き破っている場合です。その場合は、免疫細胞が反応して、飛び出した髄核を食べるため、ヘルニアが自然に消えるという現象が起きます。

髄核が後縦じん帯を突き破っていない場合は、免疫細胞が反応しにくいため、椎間板ヘルニアは自然に消失しにくいと考えられています。