糖尿病と老年症候群

更新日

老年症候群--老化に伴う様々な症状

老年症候群とは
老年症候群

老年症候群とは、老化に伴って心や体に様々な症状がまとまって出てくることを言います。特に75歳以上の後期高齢者で増えてきます。
認知機能の低下や認知症、ADLの低下は老年症候群の代表です。ADLとは日常生活の様々な活動を行う能力のことです。ADLが低下すると、まず買い物、食事の準備、薬の管理、金銭の管理といった やや高度なことができなくなります。さらに低下すると、入浴、トイレ、着替え、移動といった基本的なこともできなくなります。

老年症候群には、ほかに、筋肉量、握力、歩行速度などが低下するサルコペニアという状態、転倒や骨折、うつ症状、低栄養、尿失禁などがあります。老年症候群はQOL、生活の質を低下させ、やがて要介護や死亡の原因になります。

高血糖・低血糖も老年症候群の原因

高血糖・低血糖も老年症候群の原因

老年症候群の原因は様々で、運動不足、低栄養、社会的サポートの不足などが原因になりますが、糖尿病による高血糖や低血糖も原因になります。実際に糖尿病の高齢者では、一般の高齢者に比べ、老年症候群の様々な症状が それぞれ約2倍程度 起こりやすいとされています。つまり「糖尿病は老化を進める病気」と言ってよいのです。
しかも、糖尿病が老年症候群の原因になるだけでなく、老年症候群によって糖尿病は治療が難しくなり進行もしやすくなるという悪循環が起こることもあります。

糖尿病の治療では老年症候群も考慮

高齢者の糖尿病 治療方針

糖尿病の治療は高血糖による合併症を予防することが主眼ですが、高齢者の糖尿病では、それに加え、老年症候群の予防やQOLの維持・向上が、治療の重要な目的になります。QOLのためには、治療に伴う本人や家族の負担を軽くすることもあります。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2017年10月号に詳しく掲載されています。

きょうの健康テキスト
テキスト発売中
購入をご希望の方は書店かNHK出版お客様注文センター
0570-000-321まで
くわしくはこちら