行動食をとろう

夏の日帰り登山では、フルマラソンと同等のおよそ2500kcalのエネルギーを消費します。山でエネルギー不足が起こると、まず空腹感、ふらつき、めまいなどを感じ、やがて、歩けなくなる、注意力・判断力の低下などが起こります。このような症状から転倒・遭難などを起こさないためにも、食べてエネルギーを補給することがとても重要です。まずきちんと食事をとることが大切です。そのうえで、登山中は、すぐにエネルギー源になる炭水化物を、行動食として頻繁にとることが必要です。炭水化物の中でも、消化吸収が速いブドウ糖、果糖、ショ糖(砂糖)などが含まれていて、高エネルギーの食物が勧められます。例えばビスケット、チョコレート、あめ、ドライフルーツなど、好きなものを持っていき、30分から1時間ごとの休憩時にとるようにします。
また、登山中には大量の水分が失われるため、熱中症を防ぐために水分補給が大切です。のどの渇きを感じる前にこまめにとるようにしましょう。塩分も水分とともに失われるため、塩分も補給してください。