Aさんのケース

70代の男性Aさんは、高血圧があり、軽い脳梗塞を起こしたこともあります。不眠症と腰痛にも時々悩まされます。しかし、それぞれ治療しながら、あまり支障なく暮らしてきました。ところが最近、足元が時々ふらつくようになりました。また、物忘れが増えたとも感じています。
心配になったAさんは、高齢者の病気に詳しい医師に診てもらいました。医師はAさんが薬を7種類も使っていることに注目しました。高血圧の薬が3種類、脳梗塞の再発を防ぐ薬、不眠症の薬が2種類、そして腰痛の薬です。Aさんのふらつきと物忘れはこれらの薬の副作用だったのです。血圧の薬が多く血圧が下がり過ぎていることもふらつきに影響していました。こうしたケースは高齢者によくあります。