歩行障害 認知障害 排尿障害のうち2つが当てはまると正常圧水頭症の疑い

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正常圧水頭症の症状チェック

正常圧水頭症の症状チェック
正常圧水頭症の症状チェック

正常圧水頭症の初期段階では、上の表にある6つの症状が現れることがあり、3つのグループに分かれます。①②が「歩行障害」、③④が「認知障害」、⑤⑥が「排尿障害」です。2つ以上のグループに当てはまる項目がある場合は、正常圧水頭症が疑われます。
これらの症状は、脳室にたまりすぎた脳脊髄液が脳の「前頭葉」を圧迫することで、前頭葉が司る運動、思考、排尿コントロールの機能が広く障害されるために起こると考えられています。中でも歩行障害は最も初期から現れることが多く、90%以上の患者に見られ、両足の間隔が広がるのが大きな特徴です。ほかにも、すり足ぎみで小刻みに歩くという特徴もあります。また、小刻み歩行を補うように両手を大きく振る人もいます。直線の歩行ではまだ歩行障害が目立たない人でも、方向転換をするときや狭い場所では歩きづらい様子がみられることがあります。
「物忘れ」などの認知障害は80%以上の患者に現れます。思い出すのに時間がかかったり、物の置き忘れや予定を忘れることが増えたりしますが、特に初期では体験した情報が脳内に残っているため、人からヒントをもらうと思い出すことができます。排尿障害は70%以上の患者に現れます。まず「頻尿」から始まりトイレに行くことが増え、その後次第に尿意を催してから我慢できる時間が短くなるため「尿もれ」をしやすくなります。

正常圧水頭症が疑われたら

正常圧水頭症が疑われたら

歩行障害に加えて、物忘れなどの認知障害も起きてきたら、正常圧水頭症を疑う必要があります。さらに、排尿障害も現れたら、すぐに受診することをおすすめします。
正常圧水頭症が疑われる場合は、「日本認知症学会」や「日本老年精神医学会」の専門医がいる医療機関、あるいは「脳神経外科」を受診すると専門医の診察を受けたり、専門医を紹介してもらったりすることが可能です。ほかにも、脳に関するさまざまな検査を行う「脳ドック」を受ける方法もあります。

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