脳ドックとは

脳ドックは、脳に関する検査を半日~1日ほどで受けて脳の様子を調べるもので、さまざまな異常が早く発見できるため脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の予防に有効です。脳ドックでは、脳の血管を映し出し脳動脈りゅうなどを調べる頭部MRA(磁気共鳴血管画像)検査、脳の内部を断面図にして脳梗塞や微小脳出血などを調べる頭部MRI(磁気共鳴画像)検査、頚[けい]動脈に超音波を当てて動脈硬化の状態を調べる頚動脈超音波(エコー)検査などを行い、病気が起こる危険度を調べます。
脳ドックが勧められるのは、「両親や兄弟姉妹が脳卒中を起こしたことのある人」「脳卒中の症状を一時的に起こしたことのある人」「喫煙、高血糖、高血圧、脂質異常症、肥満などの危険因子をもっている人」などです。費用は施設によって異なりますが、一般に数万~10万円くらいです。異常が見つかった場合、経過観察のための2回目以降の検査は、健康保険が適用されます。