血管の検査で動脈硬化を調べる

人間ドックで行う血管の検査には、主に頚[けい]動脈超音波(エコー)検査と血管年齢検査があります。調べるのは、動脈硬化の有無や、その程度です。動脈硬化とは、血管の軟らかさや弾力が失われて硬くなり、血管の壁の内側にコレステロールなどがたまった状態です。進行すると、心臓、脳、腎臓などをはじめ、全身にさまざまな病気を引き起こします。
「頚動脈超音波検査」は首筋に超音波を当てて頚動脈を画像化し、動脈硬化の有無やその程度を調べる検査です。結果から、全身の動脈硬化の進行を推定することができます。「血管年齢検査」は両腕、両脚の血圧と脈波を同時に測ることで血管の硬さを判定し、各年齢の平均値と比較して「推定血管年齢」を算出します。どちらも体への負担が少なく安全な検査です。