若年性認知症対策2 周囲の人たちが本人の気持ちに寄り添いながら接する

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認知機能低下による症状が早くから現れる

認知機能低下による症状が早くから現れる

一般的な認知症の場合、症状はゆっくりと進んでいきます。たとえば、アルツハイマー病で物忘れが目立つようになってからしばらく経つと、月日がわからなくなり、次いで計算ミスが増え、しばらくすると言葉がうまく使えなくなる…というような症状が現れます。特に、アルツハイマー病が原因の若年性認知症の場合、こうした認知機能の低下による症状が、比較的早い段階からまとめて現れてきます。それらを防ぐには、できるだけ早い段階から薬による治療を受けることが大事です。また、認知症の進行に伴って起こるさまざまな精神症状である「行動・心理症状」が早く現れるのも特徴です。

本人が安心できる環境づくりを心がける

本人が安心できる環境づくりを心がける

若年性認知症は、仕事や家事、育児などをしている年代の人が発症するため、うまくいかないことが増えてくると、自分でもおかしいと思い、ミスしないよう敏感になります。ところが、それでもうまくいかないため、イライラしたり、不安になったり、ショックを受けたりします。それが高じると、うつや興奮、妄想、攻撃的になるといった「行動・心理症状」が現れやすくなります。行動・心理症状の対策で重要なのは、本人が安心できるように接すること。家族や周囲の人は、本人の気持ちを考えながら、時間をかけ余裕を持って接するようにします。認知症の進行を遅らせたり、症状を出にくくしたりするためには、残っている脳の機能や体力、意欲を維持することが大切です。そのためにも仕事や趣味、人とのかかわり、運動など、活動的な生活を続けるように心がけましょう。