突然耳が聞こえなくなる「突発性難聴」 症状と原因、対処法とは

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突発性難聴耳がおかしいめまいがする

突発性難聴とは

突発性難聴とは、「何の前触れもなく突然、片方の耳が聞こえなくなる」病気です。どの年齢層でも発症しますが、特に仕事や家庭のことでストレスがかかりやすい30〜60歳代の人に多い傾向があります。

突発性難聴の症状と原因 なりやすい人は?

突発性難聴の症状として、難聴以外に閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴う場合もあります。

突発性難聴とは

突発性難聴の原因は明らかになっていませんが、血流障害とウイルスによるものと考えられています。

例えば、睡眠不足、不規則な生活、多量の飲酒、疲労の蓄積などの状況が続いていると免疫の働きが低下し、ウイルスに感染しやすくなります。耳の中の細胞がウイルスに感染し、炎症を起こすことによって突然聞こえなくなると考えられています。
また、糖尿病が影響しているとも言われています。

耳の構造と音が聞こえる仕組み

耳の構造と音が聞こえる仕組み

耳は、外耳、中耳、内耳から成り立っています。外耳から入った音は、中耳の鼓膜から振動となって、内耳にある「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれるうずまき状の管に伝わります。蝸牛には、細かい毛のある「有毛細胞」があり、伝わってきた音を脳へ伝える役割をしています。

早めの治療が肝心

正常な場合と突発性難聴の場合の有毛細胞の電子顕微鏡写真

突発性難聴は、有毛細胞が壊れてしまい、正しい音の情報が脳に送られなくなることで起こります。有毛細胞は、いったん壊れてしまうと再生することはありません。そのため、治療が遅れると回復が難しくなる可能性があります。

早めの治療が肝心

突発性難聴は、発症直後であれば有毛細胞が壊れていない場合もあるので、治療によって治る可能性があります。発症してから数日以内に受診するようにしてください。

この記事は以下の番組から作成しています

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    難聴と思ったら 最新情報「突発性難聴」