変形股関節症の進み方

変形性股関節症の進行状況には、股関節の変形の程度によって大きく4つの段階があります。
最も軽度な時期は「前股関節症」といい、股関節の形にわずかな異常がありますが、軟骨自体はすり減っていない正常な状態です。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
「初期股関節症」になると、軟骨が少しずつ減ってきて関節の隙間も狭くなってきます。個人差はありますが、この段階でも痛みを強く感じるといった自覚症状はほとんどありません。
「進行期股関節症」では、軟骨がかなりすり減って、表面がザラザラしてきます。軟骨の下にある骨の一部がこすれ合って痛みが出てきます。
「末期股関節症」になると、さらにその症状が強くなり、軟骨がほとんど消失します。骨同士が接するため強い痛みが生じ、日常生活に支障が出てきます。