睡眠時無呼吸症とは?高血圧や脳卒中、糖尿病の原因にも

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睡眠時無呼吸閉塞性睡眠時無呼吸いびきが大きい眠れない・眠りが浅い脳・神経

睡眠時無呼吸とは

睡眠時無呼吸とは

睡眠時無呼吸は、睡眠中に無呼吸が繰り返し起こる病気です。正常な人では仰向けに寝ても、のどの奥は十分に空気の通り道が保たれていますが、睡眠時無呼吸の人では、仰向けに寝ると、のどにある軟口蓋が下がり、気道の間が狭くなってしまいます。さらに、舌の根もとも落ち込んでしまうようになり、ますます気道が狭くなってしまうのです。こうした無呼吸を、とくに閉塞性睡眠時無呼吸といいます。一般に、"睡眠時無呼吸"という場合は、この閉塞性睡眠時無呼吸のことを指します。
閉塞性無呼吸の多くは、肥満によって引き起こされます。これは、のどのまわりなどに脂肪が蓄積し、仰向けに寝ることで、気道を圧迫するからです。

睡眠時無呼吸が招くリスク

睡眠時無呼吸が招くリスク

閉塞性睡眠時無呼吸になると、酸素不足によって脳が覚醒状態になるため、交感神経が活発になり、血管が収縮します。そのため、血管や心臓に負担がかかり、高血圧脳卒中を招きやすくなります。また、睡眠不足によるストレスで、糖の代謝に関わるインスリンの働きが悪くなることで糖尿病になりやすくなるとの報告もあります。
閉塞性睡眠時無呼吸になっても、本人は睡眠中のためになかなか気づけません。ただ、気道が狭くなったところに空気が通るために大きないびきが起こります。また、熟睡できないせいで、日中に強い眠気が起こる場合があります。これらのサインに気づいたり、家族や知人から指摘をされたりしたときには、検査することをおすすめします。

この記事は以下の番組から作成しています

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