睡眠時無呼吸 2種類の検査、重症度別の治療法

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睡眠時無呼吸 いびきが大きい 眠れない・眠りが浅い 脳・神経

睡眠時無呼吸の検査

睡眠時無呼吸の検査

閉塞性睡眠時無呼吸かどうかを診断する検査は、主に2つあります。
パルスオキシメーター検査では、医療機関で貸し出される携帯型の機器で、自宅にて睡眠中の酸素飽和度と脈拍を測定して無呼吸や低呼吸を推測します。検査で無呼吸や低呼吸が1時間あたり5回以上ある場合は、終夜睡眠ポリグラフ検査を行い、詳しく調べます。
終夜睡眠ポリグラフ検査は、入院して行う検査で、体中にセンサーを取り付けて、脳波や眼球運動、筋電図などから眠りの種類や深さを、口と鼻の気流、胸・おなかの動き、いびきの音などから呼吸の状態を調べます。この検査では無呼吸・低呼吸の総回数・AHI(無呼吸・低呼吸指数)がわかり、そのAHIに合わせて、治療を選択します。

睡眠時無呼吸の治療

睡眠時無呼吸の治療

閉塞性睡眠時無呼吸の治療は、重症度に合わせて選択します。
軽症の場合は、減量や寝方の工夫、飲酒を控えるなど生活習慣の改善を行います。中等症の場合は、生活改善だけでなく、睡眠時に口腔内装置(マウスピース)を使います。
重症の場合は、生活改善と合わせて持続陽圧呼吸療法(CPAP)が行われます。CPAPは、睡眠時に専用のマスクを鼻に装着して機械本体から圧力を加えた空気を気道に送り込みます。空気の圧で軟口蓋や舌を押し上げ、のどの奥を広げるため気道がふさがらなくなり無呼吸の解消が期待できます。月に1回受診して、使用状況や症状改善のチェックを受けます。

この記事は以下の番組から作成しています

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