白内障の主な症状

白内障になると、「物がかすんで見える」という症状が現れます。それ以外に、「ぼやける」、「まぶしい」、「左右で明るさが異なる」、「薄暗いところで見えにくい」、「片目だと物が二重・三重に見える」といった症状が現れることもあります。


さまざまな症状が現れるのは、水晶体の濁り方が人によってさまざまだからです。
水晶体は、前嚢(ぜんのう)と後嚢(こうのう)という薄い膜に包まれ、その中に皮質と核があるという構造になっています。
皮質の白内障の場合はくさび型に白く濁り、それが徐々に広がっていきます。この状態では、光が散乱してまぶしく感じます。核の白内障の場合は徐々に黄色く濁り、硬くなって光が通りにくくなります。そのため「濃淡の差がわかりにくい」「色に違和感がある」と感じたりします。
皮質の白内障と核の白内障の両方があることが多いのですが、濁りが核まで進んでいない場合には、症状を自覚せずに過ごしている人もいます。