【新型コロナウイルス】いま大切なこと 感染症対策の専門家から

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熱がある せきがでる 味がわからない 鼻がおかしい 息切れがする・息苦しい 体がだるい 呼吸器 全身

そもそもコロナウイルスとは

コロナウイルス 名前の由来

「コロナウイルス」は、電子顕微鏡で見ると王冠のような突起があることから、ギリシャ語で王冠の意味がある“コロナ”と名付けられたと言われています。

コロナウイルスの種類(一般的なかぜやSARS、MARS、COVID-19など)

人に感染するコロナウイルスは現在までに7種類見つかっています。4種類は一般的な普通のかぜの原因になり、多くは軽症です。
残りの3種類のうち、1つは、2002年に発生した「SARS(重症急性呼吸器症候群)」の原因となり、もう1つが、2012年以降に発生している「MERS(中東呼吸器症候群)」の原因となったウイルスです。そして、最後の一つが、現在「新型」と言われているコロナウイルス(COVID-19)です。新型コロナウイルスは、SARSやMERSのウイルスに比べて感染が広がりやすく、世界的に流行が拡大しています。

どんな症状?

新型コロナウイルスに感染すると、初期には発熱、乾いたせきなどかぜのような症状がダラダラと続くのが特徴です。また、かなり強い味覚・嗅覚の異常も一つのサインになることが明らかになりつつあります。症状が進むと、高熱や息苦しさなどの肺炎の症状、強いだるさなどが現れ、重症化することもあります。また、早い段階で急に重い症状が現れるケースもあり、その場合はすぐにかかりつけ医・相談センターなどに連絡し、適切なアドバイスを受けることが必要です。

感染経路は?

飛沫感染
接触感染

新型コロナウイルスの感染経路は、「飛沫(まつ)感染」「接触感染」が中心であると考えられています。

飛沫感染は、せきやくしゃみ、会話によってウイルスを含んだしぶきが飛び散り、その飛沫を吸い込むことで感染します。飛沫は、会話でも2メートルくらい飛ぶといわれています。

接触感染は、直接触れあうだけでなく、感染した人がくしゃみやせきを押さえたりして手にウイルスがついていた場合、その手で触れたところを他の人が触れて、自分の鼻や口、目などの粘膜に触ることで感染します。

飛沫感染や接触感染を防ぐ方法

3つの密を避ける

新型コロナウイルスの感染を防ぐために、3密を避ける

今、「3つの密」を避けるということが言われていますが、これらは飛沫感染や接触感染を防ぐために、非常に重要な考え方です。

  • 密閉
    換気の悪い密閉空間を避ける。
  • 密集
    人混みを避ける。
  • 密接
    密接した距離で、大声での会話や声を出すことを避ける。

手を洗う

「3つの密」の他にも、“手をこまめに、しっかりと洗う”ことはとても大切です。
手に付いたウイルスを洗い流すことで、予防効果を高めることができます。外出後や食事の前には忘れずに洗いましょう。また、コロナウイルスには、消毒用アルコールがよく効きます。手指の消毒や、テーブルなどを消毒することも接触感染を避けるために有効な方法です。

新型コロナウイルスの予防に効果的な正しい手洗い方法

マスク

感染を広げないためにはマスクの着用も大切な役割を持ちます。マスク着用によって飛沫をまき散らすことを防げますので、飛沫に含まれたウイルスの広がりも防ぐことになり、周りへの感染を防ぐ意味で大変重要です。
ウイルス感染を防ぐ効果についても、飛沫の侵入を防ぐことができますので、正しく着用すればウイルスの侵入を防ぐ一定の意味はあると考えられます。

マスクの正しい着用方法はこちら

重症化するリスクは

持病のある人や高齢の人の場合、新型コロナウイルスに感染すると、重症化するリスクが高く、特に症状の変化には早いうちから注意が必要です。

新型コロナウイルス感染と基礎疾患

上のグラフは、新型コロナウイルスに感染した患者を調べた中国の研究で、どのような人が重症化するのかを分析したデータです。

持病がない人が感染した場合、致死率は0.9%。しかし心臓や血管の病気があると10.5%と10倍以上になります。また、糖尿病があると7.3%、ぜんそくなどの呼吸器疾患があると6.3%、高血圧では6.0%、がん(悪性腫瘍)があると5.6%など、慢性の基礎疾患があると致死率が高いことが明らかとなっています。

基礎疾患がある人は、普段と同じように適切な治療を受け、病状をきちんとコントロールしておくことが何よりも大切です。

【医師からの助言】

心臓病の方へ
腎臓病・透析中の方へ
糖尿病の方へ

新型コロナウイルス感染と年齢

特に持病がなくても、高齢な人ほど体の抵抗力や回復力が低下します。また、高齢者にとって「肺炎」はもともと重症化のリスクが高い病気です。
先ほどと同じ研究では、新型コロナウイルスに感染した場合、50代より若い年代では致死率が1.3%以下であるのに対して、60代では3.6%、70代では8%、80代では14.8%と高くなっています。

そのため高齢な人は、特に、感染症にかからないよう注意が必要です。
また、栄養バランスのよい食事をとる、人混みを避けながら外に出て歩いたり適度に体を動かしたりするなど、普段よりも一層、健康的に過ごせるよう心がけましょう。

いま、私たちにできること

たくさんの人が感染すると、それに伴って重症の方も増えてきます。そのため、感染症にかかる患者さんを減らすことはとても重要なことです。

「3つの密を避ける」「手洗い」など基本的な対策を、1人1人が気をつけて実行することが、感染が広がるのを抑えることになります。1人1人の行動が、リスクが高い人の“重症化”を防ぐことにつながるのです。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    メディカルジャーナル「感染リスクを抑えろ!新型コロナウイルス」