【患者体験談】緑内障の最新治療「マイクロシャント手術」を受けて

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緑内障目がおかしい視力や見え方の異常
上を見る女性のイメージ写真

眼圧の数値が正常でも緑内障に!?

Aさん(女性・62歳)が緑内障であることが分かったのは50歳のときでした。

「両目で空を見ると晴天なんですけど、片目でみると雲が多くみえるという感じでした」

両眼で見たときと片眼で見たときのAさんの視野のイメージ

緑内障は目の中の圧力「眼圧」が高まることなどによって発症します。通常の眼圧は10~21mmHg。この21mmHgを超えると緑内障にかかると言われています。しかし、Aさんの眼圧の数値は17mmHgと正常の範囲内でした。Aさんは正常眼圧緑内障と診断されました。

正常眼圧緑内障とは

正常眼圧緑内障とは

緑内障は、「房水」と呼ばれる液体の出口である排水口が目詰まりを起こし、目の中の圧力「眼圧」が長い年月をかけ徐々に上昇し、脳に情報を送る「視神経乳頭」が圧迫され、視野に障害が起こる病気です。
その症状は、視野の「一部が欠けて見える」「範囲が狭く見える」など。放っておくと失明する危険もあります。一度、障害を受けた視野は元に戻ることはありません。

視神経乳頭には個人差があり、眼圧が正常な範囲内でもダメージを受けてしまう人がいます。これを「正常眼圧緑内障」といいます。日本の緑内障患者の7割が正常眼圧緑内障と言われています。

自分に合う点眼薬が見つからない

目薬をする女性のイメージ写真

正常眼圧緑内障と診断されたAさんはすぐに、眼圧を下げる「点眼治療」を始めました。しかし、なかなか思うように下がりません。さらに点眼薬の副作用による頭痛や血圧の低下などにも悩まされました。点眼薬を別の種類にかえても副作用はなかなか収まらず、自分に合う薬が見つからないまま10年が経過しました。

「新しい薬が出るたびに試してみたけどやっぱり難しい。だけど症状は進行していく」

緑内障の最新治療「マイクロシャント」

緑内障の最新治療「マイクロシャント」
マイクロシャント手術

そこでAさんは2022年から国内で始まった最新の治療「マイクロシャント手術」を受けることにしました。マイクロシャントとは長さ8.5mm、直径0.35mmの極細なチューブ状の医療機器。これを眼球の外側から房水の流れる通りに差し込む手術です。マイクロシャントによって房水が外側に排出され眼圧が下がります。チューブの直径が極細のため、房水が排出され過ぎることはありません。
マイクロシャント手術を受けたAさんの眼圧は9mmHgに下がりました。さらに、点眼薬を使わなくてもよくなり副作用の悩みからも解放されたのです。

「眼圧が一桁になるなんて夢のようでした。点眼薬をつけなくてよくなったのが、本当に幸せです」

この記事は以下の番組から作成しています

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