肥満の疑問・質問に答えます!

更新日

高血圧 糖尿病 脳梗塞 心筋梗塞 太ってきた お腹(おなか)

【Q&A】肥満と更年期障害について

甘いものや食べることが大好きです。
まだ更年期障害は自覚していませんが、更年期と肥満は関係あるんでしょうか?(50代 女性)

専門家による回答

関係あります。若い女性では内臓脂肪がたまりにくく、太ってもほとんどが皮下脂肪だということが知られています。それが更年期になって女性ホルモンの働きが落ちてくると、内臓脂肪がたまりやすい体質になっていきます。内臓脂肪がたまった状態だと、高血圧や糖尿病などさまざまな健康障害のリスクが高まります。
対策としては、基本的に運動や食生活の改善など通常の肥満症の対策と変わりありませんが、女性の場合、極端にカロリーを制限したりカルシウム不足になったりすると骨粗しょう症が進みやすくなるので、しっかりとカルシウムなど必要な栄養を補いながら、エネルギーのバランスを保つことが大事です。

【Q&A】満腹感がない

食べても食べても満腹感がありません。過去最高の体重になり不安な毎日です。ひざ痛、腰痛あり運動もままならず、どうしたらいいでしょうか?(50代 女性)

専門家による回答

食べても満腹にならないということで、何か日常生活の中でストレスや心理的な負担というものがないかどうか、そのストレス解消のために食べてしまっていないかを、見直す必要があると思います。
食べ方で工夫できる点としては、よく噛むこと、それからカロリーは少ないが満腹になりやすい食材を選ぶなどの工夫をするといいでしょう。例えば、最初にキャベツなどゆでた野菜を食べると、それだけである程度満腹感が得られます。食物繊維はいろんな栄養素の吸収を緩やかにしてくれますので、その意味でも有効です。
ひざや腰の痛みがあると運動ができなくなって、さらに太りやすくなってしまうという悪循環に陥りやすいですが、上半身だけでできる運動も豊富にあるので取り入れてみてください。また肥満症の場合には、ぜひ専門の医師に相談していただき、適切な食事療法、運動療法を組み合わせた総合的な治療で改善していただければと思います。

【Q&A】動物性タンパク質のバランス

マヨネーズや肉をとりすぎないことが肥満を予防する上で大切と経験から感じています。しかし、肉やチーズ、魚などには筋肉を維持する上で大切な動物性のたんぱく質が豊富なので、積極的に食べることも大切だと思います。その加減はどうすればよいですか?(40代 男性)

専門家による回答

筋肉を維持するのに不可欠なたんぱく質を意識するのは大切です。脂肪分の少ない赤身の肉や、鶏肉の胸肉などを上手にとり、大豆製品、豆腐、納豆などもタンパク質を補うのには有効ですので食材選びの参考にしてください。

【Q&A】過食で体重の増減を繰り返している

17歳の時に過食症になり、食べては吐きを繰り返していました。それから現在まで体重のプラスマイナス15キロの増減を繰り返しています。どうすれば治るのでしょうか?(40代 女性)

専門家による回答

過食症は、摂食障害という病気の一つであり、内科的な治療だけでは対応が難しいため、精神科の医師に相談されることをお勧めいたします。栄養指導など内科的な身体の治療とともに、カウンセリングや精神療法を通じた心のケアが重要と考えられます。

【Q&A】50代後半からのダイエット方法を教えてほしい

50代後半からのダイエット方法を教えてほしいです。(50代 女性)

専門家による回答

50代になると、若い時と比べて代謝が落ちて太りやすく、特に内臓脂肪がたまりやすくなるので、継続的に適度な運動を生活に取り入れることが望ましいです。
ウォーキングや階段の利用、できる人はジョギングなどの有酸素運動にも挑戦していただき、体に負担が大きいようなら無理をせず、ゆっくりと筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動を取り入れていって、自分に合って続けられる運動を見つけるといいでしょう。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2023年5月 号に掲載されています。

きょうの健康テキスト
テキストのご案内
※品切れの際はご容赦ください。
購入をご希望の方は書店かNHK出版お客様注文センター
0570-000-321 まで
くわしくはこちら

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    みんなの知りたい!肥満