自覚症状がほとんどない慢性骨髄性白血病

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慢性骨髄性白血病とは

慢性骨髄性白血病は、血液がんの一種で、高齢者に多く起こります。
血液は、骨の中の骨髄にある造血幹細胞から分化・成熟して作られますが、その造血幹細胞に異常が発生するのが慢性骨髄性白血病です。年単位でゆっくり進行し、自覚症状がほとんどないため、健康診断やほかの病気の検査で見つかるケースが大半です。しかし、ほうっておくと発症から3~5年ほどで急速に症状が進む急性白血病に変わり(急性転化)、治療が困難になります。慢性のうちに発見し、治療を始めることが大切です。白血球数が2万、3万と極端に増えていたり、健康診断で白血球数が年々増えていたりする場合は注意が必要です。

慢性骨髄性白血病の検査

慢性骨髄性白血病の検査

白血球数の異常を指摘された場合は、血液内科などで、まず血液検査を行います。白血病が疑われれば骨髄検査を行います。診断の確定には、染色体検査や遺伝子検査が行われます。
人の細胞には23対の染色体がありますが、慢性骨髄性白血病の細胞では、22番の染色体が切断されて、一部が9番の染色体と入れ替わっています(フィラデルフィア染色体)。このフィラデルフィア染色体には、本来離れているBCR遺伝子とABL遺伝子が結合したBCR-ABL遺伝子という異常な遺伝子が存在しています。検査でこれらが見つかれば、診断が確定します。