中年以降に発症しやすい、胃の粘膜に発症する胃がんとは

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胃がんとは

胃がんは、中高年以上に発症することが多く、特に50歳代から急増します。
胃がんは胃壁の粘膜に発生して、進行するにつれて胃の深部へと進行していきます。胃がんの進行度は、がん浸潤の深さや大きさ、転移の有無などで判定されますが、がんが粘膜や粘膜下層にとどまっていると早期がん、それを越えて深く達している場合は進行がんとなります。
早期の胃がんの場合、自覚症状はほとんどありません。一方、進行すると胃の入口付近にがんができた場合などは食事がのどを通らなくなってしまうことがあります。また、胃の出口付近にがんができると、胃の中に食べたものがたまり、わずかな量の食事でも、おなかが張ってくる感じがすることがあります。

胃がんとは

胃がんは、がん細胞の増殖の仕方の違いから、大きく「分化型」と「未分化型」の2つのタイプに分けられます。分化型は、粘膜から発生したがんが、発生した場所から広がり、集団を形成して増殖します。通常は胃全体に広がることが少なく、比較的進行が緩やかとされています。未分化型は、発生したがん細胞がばらばらになって胃の粘膜の下に散らばって浸潤していき、進行が早く、早期で見つけにくいといわれています。このようなタイプの胃がんで、さらに繊維成分が多いとスキルス胃がんと呼ばれています

胃がんの一番の原因がピロリ菌

胃がんの一番の原因がピロリ菌
胃がんの一番の原因がピロリ菌

胃がんの95%以上は、ピロリ菌の感染が原因で起こります。現在、日本では60代以上の60~70%の人がピロリ菌に感染しているとされていて、ピロリ菌感染者の約8%の人が75歳までに胃がんになると推定されていますので、75歳以上ではさらに胃がんが多くなるので、ピロリ菌感染者の約10%が胃がんになると推測されています。
胃がんになるかならないかは、ピロリ菌の感染に早く気づくかどうか、そして、感染している場合は除菌のタイミングが鍵となります。
ピロリ菌は、免疫力が弱い12歳くらいまでの子どもが感染しやすいことがわかっています。ピロリ菌に感染すると、数週から数か月で100%の人がピロリ菌感染胃炎を起こします。
ピロリ菌感染胃炎を放置していると、その後、萎縮性胃炎へと進行し、約10%人は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症します。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、直接胃がんの原因にはなりませんが、萎縮性胃炎が進行すると胃がんを発症しやすくなります。まれに、萎縮性胃炎を経ずに、ピロリ菌感染胃炎から急に胃がんを発症することもあります。