新型コロナ感染症 第7波 BA.5はどんなウイルス?対策は?

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第7波の主流 BA.5

オミクロン株(国立感染症研究所)

オミクロン株(国立感染症研究所)

新型コロナウイルスの感染が急拡大し、各地で過去最多の感染が報告されています。新たに主流となったのはオミクロン株「BA.5」は感染力が強く免疫も逃れやすいと言います。いったいどんなウイルスなのでしょう。そして今どんな心構えが必要なのでしょう。

BA.5とは?

現在、世界で検出される新型コロナウイルスはほとんどがオミクロン株です。BA.5はその一種で、2022年2月に南アフリカで確認され、5月以降、欧米を中心に広がりました。日本でもこれまで主流だったBA.2からBA.5への置き換わりが急速に進んでいます。東京都では7月4日までの1週間の感染のうち、BA.5が疑われるケースが全体の56.4%と半数を超えました。

感染力は?重症化は?

BA.5は感染力が強いウイルスです。京都大学の西浦博教授の分析では、BA.5は従来のBA.2に比べ感染が27%速く広がっています。また、国立感染症研究所は8月第1週にはBA.5が全国でほぼ100%になるだろうと推定しています。

感染した場合に重症化しやすいかどうかが心配です。今のところ「BA.2に比べて重症度が変化しているという証拠はない」とされています(WHO 7月6日の週報による)

免疫は?ワクチンは?

BA.5は免疫を逃れやすいと言われます。ウイルスの働きを抑える中和抗体の効果が、当初広がったBA.1に比べBA.5では7分の1以下になったという実験結果もあります(WHOによる)

BA.5では、ウイルスの表面にある突起で、細胞に感染する際の足がかりとなる「スパイクたんぱく質」に「L452R」や「F486V」と呼ばれる変異が起きています。こうした変異によりBA.5は免疫を逃れる性質に到ったとみられています。
こうしたことから、すでに新型コロナウイルスに感染したことのある人でも、再びBA.5に感染する可能性があります。しかも、ワクチン接種の効果は、時間の経過とともに予想より速く弱まってきているとも言われます。油断せず予防対策を怠らないようにしましょう。

政府が緊急提言へ

岸田総理大臣は7月14日の記者会見で、新たな行動制限を行うことは現時点では考えていないとする一方、社会経済活動と感染拡大防止の両立を維持するためメリハリの効いた感染対策をさらに徹底する考えを示しました。

換気を行っている部屋

空気の入口と出口を確保すると効率的に換気できる

また、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、第7波への対策として以下のような緊急提言案を示しています。

  • 国の承認を受けた抗原検査キットを薬局で簡単に買えるようにする
  • 帰省で高齢者に接する人が事前に検査を受けられる体制を確保する
  • 空気の入口と出口を確保するなどの効率的な換気で、密閉された室内を漂うマイクロ飛まつやエアロゾルによる感染を防ぐ
  • ワクチン接種を加速する

これからどうすれば?

今、爆発的な感染の拡大が懸念されています。しかし私たちは、これまでの経験から、どんな場面で感染しやすいのか、どうしたら予防できるのか、かなりわかってきました。BA.5の場合も同じです。一人ひとりが気を緩めず、すでに身についた対策をこれからも続けてください。過剰に怯えることなく、細やかな注意は怠らず、新型コロナの新しい波を乗り越えて行きましょう。

この記事は以下の番組から作成しています

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