新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、病院での感染を恐れて患者さんが「受診控え」をするケースが増えています。健康悪化にもつながりかねません。専門医からのメッセージです。
「受診控え」が健康を損なう
感染を恐れ、必要な通院を控えることは、健康を損なう可能性があります。
実際、受診遅れや重症化があったか、診療科別にたずねた調査では、歯科や耳鼻咽喉科の半数以上、患者数の多い内科や小児科でも、40%以上で報告がありました。

内科では糖尿病や高血圧、小児科ではぜんそくなど慢性疾患が悪化したというケースが目立っています。
がん検診を受けず、見落としの恐れ
がん検診の受診率も大幅に減少しています。

2019年を100とすると、2020年は胃がん、肺がん、乳がん検診は40%以上も減少しました。受診の遅れからがんが進行した状態で発見されたという深刻な例も報告されています。
迷わず病院へ、「オンライン診療」も活用
今、体に異変を感じている方は、躊躇せず医療機関に足を運んでください。
慢性疾患をお持ちの方は、ご自分の判断で中止せず、今まで通り、医療機関に行きましょう。医療機関を受診することが不安な方には、オンライン診療という方法もあります。現在は初診からの利用も可能になりました。
また症状のない方でも、定期健診は病気の早期発見に重要です。是非受けて下さい。
【医師からのメッセージ】
「医療機関としっかりと連絡を取り合い、健康を保ってください。」
