がんのリハビリチームとは

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やせてきた体がだるい全身が痛い全身

リハビリチームの役割

がんのリハビリは、がんの治療によって起きる肺炎などの「合併症」や、嚥下障害などの「後遺症」を未然に防ぐために行うもので、治療を開始する前から始めるのが特徴です。リハビリ医、がん治療医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、歯科医、歯科衛生士など、多職種の医療の専門家が関わり、さまざまな機能障害を予防・改善していきます。
早期にリハビリを始めることで、日常生活に早く戻ることが可能になります。

がんのリハビリ

がんのリハビリ

食道がん・肺がん・頭頚部がんなどの手術のときには、手術前から始める呼吸リハビリと、口腔ケアが非常に重要です。この2つを行うことにより、手術後の合併症を大幅に減らすことができます。
呼吸リハビリは、リハビリ医が計画を作り、患者さんが落ち着いている手術の前に、理学療法士の指導のもと、痰の出し方や呼吸法の習得を行います。
口腔ケアは、歯科医と歯科衛生士によって行われ、口の中の細菌を減らすことで、肺炎などの合併症を予防する効果があります。
手術の翌日には早期離床が行われます。できるだけ早く体を起こし、立ち上がって歩くと、痰が移動するとともに換気量も増えて痰が出やすくなり、肺の合併症を抑えることにつながります。その後は嚥下リハビリが行われます。誤嚥を起こしやすいなど、専門的な嚥下リハビリが必要な場合には、のどの動きに詳しい言語聴覚士が担当します。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    がんのチーム医療「リハビリチーム」