動脈硬化や心房細動かどうかを調べて脳梗塞を予防

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動脈硬化かどうかがわかる「頚(けい)動脈エコー検査」

動脈硬化かどうかがわかる「頚(けい)動脈エコー検査」

脳梗塞を予防するには、動脈硬化の進行具合を調べることが大切です。
動脈硬化を調べるために行われるのが「頚動脈エコー検査」です。頚動脈を画像化することで、脳を含む全身の動脈硬化の状態をある程度知ることができます。頚動脈は血管が太く、調べやすい位置にあるので容易に検査できます。
頚動脈エコー検査は、血管壁の内膜と中膜を合わせた厚みを調べます。内膜と中膜を合わせた厚さが1.5mmを超えると動脈硬化と診断されます。その厚みが増すほど脳梗塞の危険性も増してしまいます。

動脈硬化かどうかがわかる「頚(けい)動脈エコー検査」
動脈硬化かどうかがわかる「頚(けい)動脈エコー検査」

心房細動の検査

心房細動の検査
心房細動の検査

医療機関で心房細動かどうかを調べるには、まず心電図検査が行われ、脈拍を波形で確認します。正常な脈拍では規則正しい波形ですが、心房細動がある場合は波形が規則的でないうえ、ピークとピークの間の波形に細かく震えるような波が確認できます。
「動悸がする」「脈が乱れる」などの症状があるにも関わらず、心電図検査で異常が見つからない場合は、24時間連続して心電図を記録するホルター心電図検査を行います。小型の携帯用心電計を装着し、自宅や職場で通常の生活を送りながら心電図をとります。

動脈硬化と心房細動の予防

動脈硬化と心房細動の予防

動脈硬化と心房細動の危険因子となるのは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、慢性腎臓病、喫煙、大量飲酒、睡眠時無呼吸症候群などです。生活習慣を改善するのはもちろん、適切な治療を受けることが大切です。
心房細動がある場合、血液を固まりにくくする抗凝固薬で脳梗塞を予防します。以前は、ワルファリンという薬だけでしたが、最近の数年間でダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバンという新しい治療薬が登場しています。
ワルファリンには脳出血の危険性や一部の食品や他の薬からの影響を受けるというリスクもありましたが、新しい抗凝固薬はワルファリンと同等の効果がありながら、脳出血の危険性が低いため、多くの人に使われています。ただし、薬価が高いので、担当医と相談して決めるとよいでしょう。