心筋症とは

心臓病による急死の原因のうち、「心筋症」とは、心筋の異常によって、心臓の働きに障害が起こる病気です。心臓が血液を全身に送るには、心臓の筋肉(心筋)の働きが欠かせません。この心筋に異常が起きるのが「心筋症」です。
心筋症の代表的なものに、「肥大型心筋症」、「拡張型心筋症」、「不整脈源性右室心筋症」などがあり、いずれも突然死を起こしやすい病気です。
心筋の働きは高血圧や心筋梗塞などによっても低下しますが、この3つの病気では、そうした原因がなくても心筋の働きが異常になります。いずれも心室頻拍や心室細動といった危険な不整脈が起こりやすく、心不全になったり、突然死にまで至る場合もあります。