【患者体験談】突然の脚のむくみと激痛 エコノミークラス症候群の危険

更新日

下肢静脈瘤(りゅう)エコノミークラス症候群静脈瘤むくんでいる足・脚

脚がむくんだとき -私のチョイス-

突然のむくみと激痛

Aさん(49歳・女性)は3年半ほど前、右脚のむくみに悩まされました。むくみは右脚だけで、足首から上の脚全体が腫れ上がっていました。痛みも伴い、脚に体重をかけると、激痛が走りました。

「立ち上がると痛むんです。歩きだしがきつくて。ふくらはぎを締め付けられるような痛みがありました。」

さらに、夜寝ているときには、こむら返りがほぼ毎日、Aさんを襲いました。
実はAさんは、30代の頃から、脚の静脈の弁がこわれて血液がたまってしまう「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」で悩んでいました。

「最初はその痛みがひどくなってきたのかなと思ったんですが、前より痛みが強かったので、おかしいなと。」

むくみの原因は血栓だった

ひと月後、痛みに我慢できなくなったAさんは大学病院を受診しました。CT検査を受けると、右脚のすねのあたりの静脈の中に黒く見える部分がありました。血の塊「血栓」が見つかったのです。

診断は、深部静脈血栓症でした。長時間動かずに同じ姿勢を続けていると、脚の血管に血の塊「血栓」ができることがあります。Aさんも、仕事中は、長時間立っていることが多かったといいます。血栓ができると血液の流れがさらに悪くなり、水分が血管の外にしみ出して脚がむくみます。それが「深部静脈血栓症」です。この血栓をそのまま放置すると、立ち上がったときなどに血栓が静脈を伝って肺にまで達し、呼吸困難に陥ることがあります。そうなると命に関わります。これが、いわゆるエコノミークラス症候群です。

血栓を溶かす治療

そんな大事に至る前に血栓を発見できたAさん。血栓を溶かす薬「抗凝固薬」を3か月間のみ続けました。する血栓は消え、右脚のむくみもなくなっていきました。

「脚が張る感じがなくなってきました。むくみで脚がパンパンだったんですがそれが和らいできたんです。痛みは全然なくなりました。よかったです」

この記事は以下の番組から作成しています

  • チョイス 放送
    「むくみ徹底対策」