2017年4月8日(土)未来人のコトバ

ライフイズテックCEO 水野雄介さん 「“IT界のイチロー”を生み出したい」

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アップルを創業した、スティーブ・ジョブズ。
フェイスブックを生み出した、マーク・ザッカーバーグ。
こうした天才起業家を、日本でも生み出すためのプログラミング教室が今、人気を集めています。
開催しているのは、ベンチャー企業の「ライフイズテック」。
CEOの水野雄介さん、34歳です。

ライフイズテックCEO 水野雄介さん
「1人のエンジニアの力が世界を変えられる時代なので、“IT界のイチロー”を生み出したい。」

次世代を担う人材をどう育てようとしているのか。
水野さんのコトバに迫ります。

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野口
「今夜の『未来人のコトバ』は、ベンチャー企業、ライフイズテックCEOの水野雄介さんです。
ITの人材不足が将来にわたって心配されている一方で、学校教育でコンピューターのプログラミングを取り入れているところは、まだ多くないのが現状です。
そんな中、水野さんは、中高生向けのITプログラミング教室を、6年前から全国各地で始め、受講者はこれまでに2万人を超えています。
そんな水野さんのコトバは、“IT界のイチローを生み出したい”です。」

●“IT界のイチロー”を生み出したい

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春休みを利用して開かれた、「ITキャンプ」。
4日間、集中的にプログラミングを教える教室です。
全国から集まった中高生80人が、スマホのアプリやゲーム、ホームページの作り方などを学びます。

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この高校生が作っているのは、冷蔵庫に入っている食材などを管理するアプリ。
アイコンを選んで登録しておき、買い物の際に、アプリを開けば同じものを買わなくて済むという仕組みです。

高校生
「(アプリが)動いたときのうれしさを知って、もっと学んだら、すごいものを作れると思って、続けてみたいと思って、通うようになりました。」

このプログラミング教室の参加費は、およそ6万円。
それでも常に満員になるほどの人気です。

野口
「なぜ中学生高校生相手にやろうと思ったんですか?」

ライフイズテックCEO 水野雄介さん
「(中高生は)ぐっと伸びる瞬間があるというか、自立しだしているからこそ、自分で『頑張る』となった時に伸びる角度が高い。
テクノロジーで社会を変えられる人間が必要だと。
“IT界のイチロー”を生み出したい。」

日本の野球界が生んだスーパースター、イチロー。
こうした天才的な人物を生み出すのが、水野さんの夢です。
実は水野さん、高校生の時、野球部でキャプテンをしていました。
才能を発掘し、磨くためにヒントにしているのが、野球のシステムです。

ライフイズテックCEO 水野雄介さん
「野球の仕組みは、すごいと思っていて、毎年、大谷君、田中マー君、ダルビッシュとか生まれるわけじゃないですか。
“IT界のイチロー”を生み出すためには、20万人が必要だと。
高校野球をやっている子が18万9千人と言われていて、まず、裾野を広げて、ピラミッドを作る。
地方大会1回戦の子もいるけど、トップの子たちもいて、それがもしかしたらイチロー、ITでいえば、ザッカーバーグみたいな状態をまず作る。
日本のIT企業にとっても、それは重要だと。」

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水野さんが3年前に始めた「ITドラフト会議」。
スキルが高い大学生や大学院生と企業とをマッチングする場です。
野球のドラフト会議と同じように企業が、ほしい学生を指名。
競合した場合は、くじをひいて決めます。

ライフイズテックCEO 水野雄介さん
「(ITドラフト会議を)みんなが目指して、企業側から見たら青田買いのような仕組み。
(学生が)成長のスパイラルに乗って、いろんな企業で働いたり、自分で起業したり、そういったことをやってもらえるような形になっていければなと思っています。」

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さらに水野さんは、将来有望な人材に積極的に起業を勧めています。
村田あつみさん。
2年前、カップル向けの写真撮影サービスの会社を設立しました。
今では売上げ高、数千万円と、急成長を遂げています。

ラブグラフCCO 村田あつみさん
「起業するか迷っていると水野さんに相談をしたところ、『そんなのやるしかないでしょ』と言っていただいて、『やりかた教えるから1週間以内に起業しなよ』と言ってもらって。」

春休みに開かれた中高生向けの「ITキャンプ」。
最終日は、自分たちが作ったアプリなどの発表会です。

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参加者
「単語帳アプリを作りました。
単語帳は、ここを押すと、自分で登録できます。」

参加者
「人に喜んでもらえるものを作るのっていいな、と思いました。」

参加者
「学校より100倍楽しい。」

「“IT界のイチロー”を生み出したい」という水野さん。
今後も、子どもたちがわくわくできるシステムを作り上げていきたいと考えています。

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ライフイズテックCEO 水野雄介さん
「21世紀は個の時代になると思っていて、一律の教育ではなくて、個性を伸ばすような教育が必要。
それは、みんな思っているけれども、なかなかシステムが追いついていない。
中高生の目線で、彼らが今、何を求めていて、どんな教育だったら(伸びるのか)、それは1人1人違うんですけど、そういうところを伸ばしてあげたい。」

野口
「水野さんのコトバでしたが、原田さんはどんなふうに聞きましたか?」

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マーケティングアナリスト 原田曜平さん
「イチロー選手のようになって増えるといいですよね。
だた、プログラミングというのは、あくまでツールで、やっぱりアイデアが一番大事ですから、アイデアを育てる教育を是非してほしいなと思います。
イチロー選手も、ピッチングマシンがある時期に“意味がない”ということに気付いたと言っているんです。
所詮、ツールであると。
“どこに来るか分かっている球で型だけ覚えても、実際は打てない”と。
それよりは、読解力であったりとか、アイデアのほうが大事だと、イチロー選手も言っているんです。
是非、“プログラミング+α”の部分を教えてあげてほしいなと思います。」

野口
「印象的だったのは、“それでも彼らが何を求めているか、という視線を大事にしたい”というのは、イチロー選手のような人を育てたいんだけど、それだけではない、ということですよね。」

マーケティングアナリスト 原田曜平さん
「時代は変わりますから、若い人が一番新しいニーズを持っていますから、そこを読み取るのも、すごく大事なことですよね。」

野口
「八木さんは、どんな感想を持ちましたか?」

八木
「最近はプログラミングだけでなく、“理科離れ”という言葉も聞きますし、1つの“プログラミング”ということだけではなく、あらゆる教育に共通する理念なのかなと感じました。」

野口
「多様性の典型なのかもしれないですね。」

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