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平成28年12月23日

 

第1回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年7月26日(火)13時15分〜13時55分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、佐藤委員、堰八委員、
中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

欠席者 : 小林委員

 

1.指名部会規則およびNHK会長任命にかかる内規(平成23年6月28日制定)に基づいて、現任会長の任期満了日の6か月前に指名部会を招集した。

 

2.指名部会規則、NHK会長任命にかかる内規、NHK次期会長の資格要件(過去分含む)等をもとに、過去3回の会長任命の経緯について確認した。

 

3.会長任命の手続きについて経験のない委員もいるため、指名部会規則や内規等を各自事前に確認した上で、次回の指名部会で、内規の内容、在り方について意見交換を行い、内規を変更する必要性も含めて検討するという方向性を確認した。また手続きについては内規に従い進めること、不明な点があれば委員全員で確認、共有しながら進めることを確認した。

 

4.今後の一連の会長任命の経過に関する情報の管理を厳格に行うため、放送法、経営委員会規程および「経営委員の服務に関する準則」の遵守につき誓約書を配付し、欠席者を除く全委員および事務局長から署名、提出がなされた。なお、これは監査委員会にて管理することを確認した。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年8月30日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第2回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年8月30日(火)13時10分〜13時50分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、小林委員、堰八委員、
中島委員、長谷川委員、森下委員、渡邊委員

欠席者 : 佐藤委員、宮原委員

 

1.指名部会規則、NHK会長任命にかかる内規、会長任命までのスケジュールについて、意見交換を行った。

 

 (主な意見)

  • 現任会長の任期は来年1月24日。様々な可能性がある中で、新しい人物が会長に選ばれる可能性もありえることを考えると、新会長としての準備期間は1ヶ月程度必要だと思われ、やはり年内決定が望ましい。
  • 人事に関わることでありできるだけ秘密を守るためにも、推薦手続きなど最終段階においてあまり時間を空けるべきではないという考えがある一方、NHK会長にふさわしいすばらしい人物を選ぶためには、12名の委員全員がそろって時間を取ってしっかりと審議を行うことが重要だという考えもある。できるだけ早く実務的なスタートを切るべきであるし、場合によっては12月に定例日と別に予備日を設ける必要が出てくるだろう。議決間際には、柔軟な対応が必要になってくる。
  • 12月10日に3名の委員が任期満了になる。新しい委員が選任される可能性もあり、その時の推薦権、投票権をどう考えるかは注意が必要。
  • 内規上、最終候補者決定までは過半数の賛成が必要で、放送法にもとづく経営委員会での会長任命の議決では9名以上の賛成が必要であるという現行ルールでは、8名の賛成で最終候補者を決定した場合、最後に議決できないリスクがあることは知っておくべきだ。
  • 過去、会長任命の手続きの進め方に対する委員間の認識の共有が不十分であったため、問題が発生した。その反省にもとづきこの内規は定められている。委員の間でそれを共有することが重要だ。

 

2.現行の指名部会規則およびNHK会長任命にかかる内規について、変更すべきという意見がなかったため、今回の手続きでは変更は行わず、現行のものに沿って運用することを確認した。

 

  • (内規の概要)
  • ○ 指名部会は、現会長の任期満了日の6か月前に招集する。
  • ○ 指名部会は、次期会長の任命のための評価基準に資するため、NHKの業務の状況の確認を行う。
  • ○ 指名部会は、現任会長の業績評価を行い、現任会長を次期会長任命の候補者として選定するかについて審議し、指名部会委員の過半数の賛成により会長候補者として決定する。
  • ○ 次期会長について複数候補者を想定したうえで、現任会長が会長候補者として選定されるか否かにかかわらず、他の会長候補者の推薦手続きを実施する。
  • ○ 現任会長以外の人物について、会長候補者とする場合には、その都度各人毎に過半数による賛成をもって会長候補者とする。これにより、会長候補者が複数となることもあり得ることになる。
  • ○ 指名部会は、会長候補者が複数存在する場合には、最終会長候補者を1名に絞り込むための審議を行い、指名部会委員の過半数による賛成をもって最終候補者1名を選定する。この場合、可否同数の場合には再度議決を行い、それでも可否同数の場合には部会長の決するところによる。
  • ○ 指名部会長が最終会長候補者から就任の内諾を得た場合、経営委員長が経営委員会を招集し、経営委員会にて放送法に基づき議決を行い、経営委員9名以上の賛成により会長任命を決定する。
  • ○ 選定過程での情報管理は厳格に行う。なお、経営委員には、放送法、経営委員会規程および「経営委員の服務に関する準則」の遵守につき誓約書の提出を求める。なお、これは監査委員会にて管理する。

 

3.次回の指名部会で、NHK次期会長の資格要件について議論することを確認した。

 

4.前回欠席した委員および事務局長補佐役から誓約書の提出がなされた。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年9月13日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第3回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年9月13日(火)13時00分〜13時30分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、小林委員、佐藤委員、
堰八委員、中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

 

1.NHK次期会長の資格要件について、過去3回に公表された内容(平成19年11月27日決定、平成22年12月7日決定、平成25年11月26日決定)および平成23年6月の内規制定の際の議論を踏まえて意見交換を実施した。各委員の意見を整理したうえで、次回改めて議論することとした。

 

 (主な意見)

  • 「人格高潔であり」という事については、経営委員ひとりひとりが責任をもってふさわしい人を推薦するということに尽きるのではないか。
  • 平成25年に決定された資格要件はどの項目も普遍的で大切なものだが、視聴者からは、いまは特に最初の3つ「NHKの公共放送としての使命を十分に理解している。」「人格高潔であり、広く国民から信頼を得られる。」「政治的に中立である。」が、とても重要な点として見られているのではないか。これまでの資格要件を基本に、必要な文言を加えて表現してはどうか。
  • 国民・視聴者に対して「説明する能力」は重要だ。それが広く国民から信頼を得られることにつながる。6番目にある「説明力」は、順番を上げてもよいのではないか。
  • 「社会環境の変化、新しい時代の要請に対し、的確に対応できる経営的センス」というのは、放送センター建替や4K・8K放送への対応など今後の大きな課題に対処していく上で不可欠な要素である。

 

2.次回の指名部会で、会長の欠格事由(放送法第52条第4項および同項が準用する第31条第3項)について確認することとした。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年9月27日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第4回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年9月27日(火)13時30分〜14時25分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、小林委員、佐藤委員、
堰八委員、中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

 

1.前回の指名部会に引き続き、NHK次期会長の資格要件について、過去3回に公表された内容(平成19年11月27日決定、平成22年12月7日決定、平成25年11月26日決定)および平成23年6月の内規制定の際の議論を踏まえて意見交換を実施した。

 

 (主な意見)

  • 各項目の並び順について、重要性の順という意味を持たせることももちろんあるが、それだけではなく、「NHKの公共放送としての使命を十分に理解している」、「政治的に中立である」という大前提となる基本的な重要事項を最初の2つに置いて、あとは専ら本人の資質に関する要件を並べるという整理にした方が、全体のまとまりとして理解しやすいのではないか。
  • 「人格高潔であり」と「広く国民から信頼を得られる」の間に「説明力にすぐれ」を置き、「構想力、リーダーシップが豊かで」の後に「業務遂行力がある」を置くことにより1項目削除し、わかりやすく5項目に整理するのがよい。5項目に減ったと思われるかもしれないが、中身がなくなったわけではなく、むしろ整理されてわかりやすくなったと考えてよいのではないか。

 

2.会長の欠格事由(放送法第52条第4項および同項が準用する第31条第3項)について、放送法の条文に基づき確認を行った。

 

3.今後の内規上の手続き、スケジュールを確認し、委員間で認識を共有した。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年10月11日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第5回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年10月11日(火)13時10分〜14時05分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、佐藤委員、堰八委員、
中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

欠席者 : 小林委員

 

1.前回までの指名部会での意見も踏まえ、NHK次期会長の資格要件について議論した結果、次のとおりとすることで合意した。なお、NHK次期会長の資格要件については本日の記者ブリーフィングで公表することとした。

  • 【NHK次期会長の資格要件】
  • 1  NHKの公共放送としての使命を十分に理解している。
  • 2  政治的に中立である。
  • 3  人格高潔であり、説明力にすぐれ、広く国民から信頼を得られる。
  • 4  構想力、リーダーシップが豊かで、業務遂行力がある。
  • 5  社会環境の変化、新しい時代の要請に対し、的確に対応できる経営的センスを有する。
  •  
  • (参考)放送法が定める会長の欠格事由
  •  <放送法第52条第4項及び同項が準用する第31条第3項>

 

2.今後の内規上の手続き、スケジュールを確認し、委員間で認識を共有した。

 

3.次回の指名部会で、NHKの業務状況の確認を行うこととした。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年10月25日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第6回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年10月25日(火)17時00分〜18時00分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、上田委員、小林委員、佐藤委員、堰八委員、
中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

欠席者 : 井伊委員

 

1.NHK次期会長の任命の評価基準に資するため、籾井会長からNHKの業務状況の説明を受け、確認を行った。

 

2.これから次期会長候補者の推薦・選任段階に入るにあたり、具体的な内規上の手続き、スケジュールを確認し、委員間で認識を共有した。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年11月8日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第7回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年11月8日(火)14時00分〜14時20分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、上田委員、佐藤委員、堰八委員、中島委員、
長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

欠席者 : 井伊委員、小林委員

 

1.内規に定める指名部会での最終候補者選考の手続き、および経営委員会での会長任命の議決の手続きについて確認を行い、委員間で認識を共有した。

 

2.次回の指名部会で、現任会長の業績評価の審議を開始すること、および現任会長以外の会長候補者の推薦手続きの確認を行うこととした。

 

3.今後のスケジュールを確認し、委員間で認識を共有した。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年11月22日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第8回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年11月22日(火)14時45分〜15時45分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、小林委員、佐藤委員、
堰八委員、中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

 

1.現任会長の業績評価について、任期中の事実関係を確認し、意見交換を行った。現任会長を会長候補者とするかどうかの採決は、他の被推薦者と同時に行うことを確認した。

 

2.現任会長以外の会長候補者の推薦について、具体的な手続き(推薦受付期間、提出先、提出方法、推薦書に記載する事項)を確認した。

 

3.具体的な推薦手続きに入る前に、あらためて放送法が定める会長の欠格事由(放送法第52条第4項および同項が準用する第31条第3項)について確認し、委員間で認識を共有した。

 

4.今後のスケジュールを確認し、委員間で認識を共有した。

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年12月6日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

第9回指名部会議事録

 


日  時 : 平成28年12月6日(火)12時30分〜14時10分

場  所 : 22階経営委員会室

出席者 : 石原指名部会長、本田委員、井伊委員、上田委員、小林委員、佐藤委員、
堰八委員、中島委員、長谷川委員、宮原委員、森下委員、渡邊委員

 

1.現任会長の業績評価について、すべての委員が一人ずつ意見を述べ、審議を行った。

 

2.推薦受付期間内に提出された現任会長以外の次期会長候補者の推薦書を開封し、その写しをすべての委員に対し配付した。被推薦者のうちの1名が、現在の経営委員会委員かつ指名部会委員であることが判明したため、その被推薦者については、自身を対象とする審議の際には席を外すが採決には加わるということについて委員全員で合意した。

 

3.複数の被推薦者について、一人ずつ推薦者が経歴および推薦理由の説明を行い、資格要件、欠格事由等に照らして審議を行った。

 

4.すべての被推薦者の審議の後、現任会長を会長候補者とするかについて、また各被推薦者を会長候補者とするかについて、無記名での投票による採決を行った。その結果、指名部会委員の過半数の賛成を得た被推薦者は1名のみであった。

 

5.指名部会委員の過半数の賛成を得た被推薦者である下記の者について、同人を最終会長候補者に選定することについて、委員全員の確認が得られた。

 

  • 【最終候補者氏名】
  • 上田良一氏
    日本放送協会経営委員会委員(常勤)
    元三菱商事株式会社代表取締役副社長執行役員
  • 【推薦理由(概要)】
  • ○ 三菱商事株式会社において、海外経験が豊富であり、経営企画部門の責任者としてリスクマネジメント、グループ経営においてすぐれたリーダーシップを発揮するなど、大きな組織の経営に関する経験が豊富であること。
  • ○ NHK経営委員・監査委員として、放送法に明るく、公共の福祉と文化の向上に寄与するNHKの役割を深く理解していること。また政治的にも中立で、沈着冷静であり、国民・視聴者の方にも信頼いただけると期待できること。
  • ○ 放送現場や関連企業をつぶさにまわり、NHK内部の状況にも精通していること。
  • ○ 組織の独立を守り、現場の自由な取材や番組作成の環境作りの重要性を理解した上で、現在進行中のNHK改革を進める見識や手腕を持つこと。
  • ○ 人望に富み常に冷静沈着で温厚な言動や人柄は、NHK職員の人心を掌握し、融和を図る上でも期待できること。

 

6.指名部会での最終候補者の決定を受け、委員全員が同席のもとで速やかに最終候補者の意向確認を行うことを確認した。指名部会長よりあらためて上田良一氏に対し、氏が最終候補者として選定されたこと、NHK会長任命を審議する経営委員会で委員12名中9名以上の賛成があればNHK次期会長に決定、任命されることを伝え、本人のNHK会長就任の意向を確認した。

 

7.上田氏より承諾を得たため、引き続き経営委員会として放送法第52条第1項にもとづく次期NHK会長任命に関する審議、議決を行うべきとの決定がなされた。

 

 

 上記のとおり確認する。

 

平成28年12月20日

石 原   進

本 田 勝 彦

 

 

以上