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平成30年度 第2回
視聴者のみなさまと語る会in神戸
(平成30年4月21日(土))

 

<会 合 の 概 要>

 「経営委員会による受信者意見聴取」の平成30年度第2回は、神戸放送局で実施し、「公共放送の役割」などNHKの経営全般に関すること、「NHKの全国放送や地域放送のあり方」など放送に関すること、の2つのテーマについて、公募による69名の視聴者から意見を聴取した。

 

<会 合 の 名 称>

視聴者のみなさまと語る会in神戸

 

<会 合 日 時>

平成30年4月21日(土) 午後2時〜午後4時

 

<出  席  者>

〔参 加 者〕

視聴者の皆さま69名

〔経営委員〕

小 林 いずみ  (委員)

 

高 橋 正 美  (委員)

〔執 行 部〕

坂 本 忠 宣  (専務理事)

 

中 田 裕 之  (理事)

 

林   理 恵  (神戸放送局長)

〔 司 会 〕

広 坂 安 伸   アナウンサー(神戸放送局)

 

< 会    場 >

 神戸放送局 1階 トアステーション

 

< 開 催 項 目 >

 以下のとおり進行した。

 

1 開会あいさつ

2 経営委員による説明

  協会の基本方針、その他協会の運営に関する重要な事項について

3 意見の聴取

 (1) NHKの経営全般について

 (2) NHKの放送について

4 閉会あいさつ

 

 「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「『おはよう日本』の現場から」と題して、高瀬耕造アナウンサーによる講演会を開催した。

 

<概要・反響・評価>

  • 公募の結果、はがき、ホームページを通じて397名から参加の申し込みがあり、会場の広さの関係から抽選をおこない、119名に参加案内を発送した。

  • 語る会には、69名が参加し、「公共放送の役割」などNHKの経営全般に関すること、「NHKの全国放送や地域放送のあり方」など放送に関すること、の2つのテーマについて意見や提言を募った。

  • 参加者からは、「公平公正、信頼できる報道」「受信料の公平負担」「経営計画」「地域放送の充実」などについて、多岐にわたる意見や提言が寄せられた。

  • 語る会終了後に行ったアンケートには、69名から回答があった。主なアンケートの結果は次のとおり。

    <参加者の満足度>
     「大変満足」9名、「満足」33名、「普通」13名、「不満」5名、「大変不満」0名(未記入9名)

    <経営委員会の仕事について>
     「今回のイベントに参加して、経営委員会の活動について理解が深まりましたか」との質問に対し、「経営委員会の活動について理解が深まった」との回答が47名からあった。


◆協会の基本方針・重要事項の説明

 (小林委員)

 東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年。皆さまは、どのような方法で情報を知り、ドラマやスポーツ中継をご覧になっているでしょうか。NHKが2020年に向かって、どのようなビジョンを描き、皆さまにとってどんな存在でありたいと思っているのか、その思いをかたちにしたのが、今年4月からスタートした新しい3か年の経営計画です。
 この新しい経営計画のご説明の前に、経営委員会についてご説明させていただきます。
 経営委員は、放送法に基づき、国会の同意を得て、内閣総理大臣から任命され、さまざまな分野や地域から12人が選ばれています。
 経営委員会では、NHKの経営の基本方針や予算、事業計画などの議決を行う他、会長の任命やNHKの執行部が決められた方針に沿って運営しているかをチェックしています。
 また、経営委員の中から、監査委員が任命され、経営委員を含めた役員の職務の執行を監査しています。
 私たち経営委員は、NHKの経営にあたり、視聴者のご意見をふまえた適切な判断や検討を行うことが求められており、放送法に基づき、本日のような機会をいただいて、皆さまからのお話を直接お伺いする会合を各地で開いています。
 続いて、「NHK経営計画 2018-2020」についてご説明します。経営計画は、皆さまの受信料で運営するNHKの経営の基本方針であり、これから2020年度まで、どのような放送や事業に取り組もうとしているのか、経営委員会で話し合いを重ね、「NHK経営計画 2018-2020」としてまとめました。
 ラジオ、テレビ、パソコン、インターネット、スマートフォンなど情報や娯楽を届けてくれるものは、より多彩になっています。NHKは、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に向けて、「いつでも、どこでも」視聴者の皆さまのそばで役に立ち、「情報の社会的基盤」としての役割を果たす、“公共メディア”への進化を目指しています。
 この実現のために私たちが3か年で5つの重点方針を掲げ、取り組んでいきます。
 重点方針の1つ目は、「“公共メディア”への進化」です。この中では、次のような取り組みを掲げています。

 ○放送を太い幹としつつ、インターネットや新しい技術も活用し、信頼できる情報を早く、深く、わかりやすくお伝えします。

 ○人々の命と暮らしを守るため、防災・減災、緊急報道、復興支援に力をいれます。

 ○多彩なコンテンツを制作し、ことし12月には高精細な4K・8K スーパーハイビジョンの本放送もスタートします。

 ○国際放送は名前を「NHKワールド JAPAN」と改め、日本の視点を生かしたニュースや番組を伝えます。

 重点方針の2つ目は、「多様な地域社会への貢献」です。地域の魅力を広く伝えるとともに、地域社会が抱える様々な課題について、全国のネットワークも生かしながら取材し、積極的に発信していきます。
 重点方針の3つ目は「未来へのチャレンジ」です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、臨場感あふれる最高水準の放送・サービスを目指します。また、多様な価値観を認め合う社会を目指した放送・サービスを充実していきます。
 重点方針の4つ目は、「視聴者理解・公平負担を推進」です。「視聴者のみなさまから、より必要とされるNHK」を目指し、放送・サービスについて、理解を深めていただく活動を展開するとともに、受信料の公平負担の徹底に向けて、「支払率」を毎年度1ポイントずつ向上させます。
 また、社会福祉施設や経済的に厳しい状況にある学生などを対象に、3か年で170億円規模の受信料の負担軽減策を実施します。
 重点方針の5つ目は、「創造と効率、信頼を追求」です。働き方を抜本的に見直す改革を進め、関連団体を含むNHKグループ一体となって、効率的な組織運営を推進します
 以上の新しい経営計画で取り組む「重点方針」のもとに、私たちは、変化の時代の中でも変わらずにNHKが担う「公共」の役割や価値を実現していきます。
 最後に、平成30年度の取り組みにつきましても触れさせていただきます。
 事業計画に対応する収支予算は、受信料などの事業収入7,168億円、国内放送費などの事業支出7,128億円を計上しています。その結果、事業収支差金は40億円となり、全額を4K・8K設備などの建設費に使用します。
 経営委員会としては、受信料の重みを自覚し、コスト削減に心がけ、計画の着実な実行に努めるよう執行部に対して求めるとともに、放送法を順守しながら自主自律を貫き、公正で効率的なマネジメントにより、皆さまから信頼され、役に立つ“公共メディア”となるよう、執行部とともに努力していきます。

 

 

《視聴者のみなさまからのご意見とNHK側からの回答》

 

第1のテーマ:NHKの経営全般について

【会場参加者】
 NHKは国内放送に加えて国際放送を放送していますが、なぜ国際放送の事業運営に受信料を使っているのでしょうか。

【会場参加者】
 私も国際放送について質問します。去年、イギリスに旅行に行き、ロンドンのホテルに滞在した際、ホテルのテレビには地元のBBCなどのチャンネルが入っていました。NHKワールドJAPANも入っているはずだと思って見ましたが、チャンネルがありませんでした。現地の日本人に聞くとNHKは知っているが見たことがないとのことでした。一体どのような放送を出し、実際にどれぐらいの人々に視聴されているのかと疑問に感じました。
 また、国際放送については、国からの補助金を一部活用して運営しているはずですが、それは少しおかしいのではないかと思っています。

【会場参加者】
 受信契約について、強引な契約の強要や常識外れの時間帯の訪問があるといううわさを聞くことがあります。営業活動をするスタッフにはどのような教育を行っているのでしょうか。
 また、受信料の使い道が見えてきません。収支予算は明らかになっていますが、それぞれの番組制作にどれだけのコストがかかっているのか、各世帯当たりどれぐらいの負担となっているのか、などがもっと視聴者に見えれば、受信料制度の理解につながるのではないかと思います。たとえば「紅白歌合戦」は、実際にどのくらいの制作費用がかかっているのでしょうか。

(高橋委員)
 日本がどんなところで、今どのようなことに興味を持っているのか、日本の生活はどのようなものかを正しく世界の皆さんに発信していくということは、公共放送NHKとして、非常に重要な使命の一つだと心得ています。
 最近は、インバウンドの外国人観光客が増えており、日本に来る人々は3,000万人に迫ろうかという勢いです。
 中には、日本の国に対して正しく理解をしていない場合もあり、こつこつと正しい情報を流していくということが日本のためにもなるので、国際放送には力を入れています。
 営業活動についてのご指摘もいただきました。経営委員会では、営業部門から1カ月間にどのような苦情があったのかという報告を受けています。視聴者のみなさまと語る会でもたびたび伺っています。私は常勤の経営委員ですので、委員会で報告を受けるだけでなく、実際に営業局へ行って具体的にどのような教育をしているのかを聞いています。
 非常に厳しい環境の営業だとは感じてはいます。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、インターネット上でNHKの撃退方法などというものも載せられたりしていますし、最近はすぐ警察にお電話をされるという方もいらっしゃいます。こちらとしてはお目にかかってお話はしたいのですが、ご不在であれば、そこに対しての対応はしません。1日に何軒も訪問をして、会っていただける方は何人かという状況で営業活動をしていると聞いています。
 営業活動にはNHKの職員ではなく、法人に委託しているケースがあります。その委託先にも行って話を聞きました。その会社ではお客様とトラブルになった場合、直接給料に反映させるような指導をしています。したがってトラブルは、営業活動をするスタッフにとってプラスになりません。大きな問題が起きないように委託先でも教育は進めているということは聞いています。中にはご不快に思われるようなケースや、夜遅く、女性のひとり住まいのところに来るという話もありますが、ご迷惑をかけるような動きはしないという活動に力を入れているとご理解いただければと思います。

(坂本専務理事)
 国際放送についてのご質問がありました。国際放送は24時間放送しており、世界のおよそ160の国と地域で視聴できます。受信可能世帯数はおよそ2億9,800万世帯で、徐々に広がっています。
 ご指摘のように、世界中のどの都市でも見られるかというと、そうなっていないところもあります。特に日本人が多く泊まるようなホテルには、NHKワールドJAPANをご覧いただけるよう引き続き強化をしていきます。
 国際放送の重点地域としては、まずアジアと北米を中心に伸ばしていきたいと考えています。アジアの公共放送NHKとして、現場の特派員や海外の取材ルートを駆使し、きちんとしたクオリティーを持つニュースを届け、海外の人々に見ていただきたいと思っています。
 実は、国内でも、インターネットやスマートフォンのアプリで国際放送が見られるようになっています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて海外の人にもNHKワールドJAPANを見ていただけるよう強化しています。

【会場参加者】
 NHKの国際放送の運営はどのように成り立っているのでしょうか。

【会場参加者】
 4K・8K放送にかけるお金の使い方について疑問を感じています。今、普通に使っているテレビでは見られなくて、何か機械もつけなくてはいけないとか。それなのに、急いで進める必要性はあるのかと感じています。

【会場参加者】
 事前の参加者アンケートにもあるように、若い人は年収がさほど伸びていないのに、受信料をとられるのは少し懐が痛いわけです。息子にも話はしているのですが、なかなか支払おうとしません。先ほどの4Kや8Kの設備投資も必要ですが、受信料を思い切って1,000円ぐらいにして、広くみんなが支払えるということを第一に考えることが大事ではないかと思います。

(小林委員)
 国際放送の財源につきましては、皆さま先ほどお手元にお配りしました資料に記載があります通り、収支予算の中から割り振っています。国際放送、国内放送にどのような割合で予算を割り当てるのかということにつきましては、それぞれの年にどのような事業計画を立てているのかということに基づいて決定をしています。
 それから、4K・8Kの放送のお金の使い方についてのご質問もありました。実は、経営委員会の中でも4K・8Kについてはいろいろな議論がありました。本当に必要なのかという議論もありましたが、この建物の玄関の近くに8Kのテレビが今映っていますので、ごらんになって見てください。はるかにすばらしい映像で、今の放送をよりよく見られます。これから2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、どれぐらい臨場感あふれる放送を見られるかを実感していただけるのではないかと思います。これは日本の技術が世界をリードする分野の一つとして、NHKとしては進めていきたいと思っています。
 また、4K・8Kになったからといって、全部のテレビを買いかえなければ見られないということではなく、現状と同じ状況では見ることができますし、技術が進み、汎用性ができてくれば価格も下がっていくでしょうから、ぜひ4K・8Kを楽しんでいただきたいと、経営委員としては皆さまにお願いしたいと思います。
 受信料についての質問もいただきました。確かに、いろいろな議論があります。ただ、現状で「公共放送」から「公共メディア」へと変わっていく中で、受信料の体系がそもそもどのようなものがいいのかについては、経営委員だけではなく、有識者の方も含めていろいろな議論が今行われているところですので、そのようなことも含め、今後、方針を固めていくことになろうかと思います。

【会場参加者】
 重点方針1の「公共メディアへの進化」について質問します。放送を太い幹としつつ、いろいろなデバイスに分散していこうということですが、「若者のテレビ離れ」と言われているように、あまりテレビを見ないという方もかなり多いです。一体、人々はどのメディアをよく見ているのかということを、もう一度分析をしたほうがよいのではと思います。
 それによって、インターネットが一番見られているということであればそのほうに力を注いだ制作に特化するというように、経営資源の割り振りを考えられているのかどうかを疑問に思いました。

【会場参加者】
 インターネットでオンデマンドを配信していますが、私たちから受信料をとってさらにオンデマンドで有料にするのはいかがなものでしょうか。
 また、テレビの報道や新聞を見ていると、今の政府に批判的な報道などが多々見受けられるような感じがあります。NHKとしてはどのように考えているのでしょうか。

【会場参加者】
 先ほどの方が質問した紅白歌合戦の制作のコストについて答えがないので、きちんと答えてもらいたい。
 NHKは、予算書を出して現状の経営状態を示していますが、コンテンツをつくる会社は番組ごとのメジャーが必要だと思うのです。番組ごとのコストや視聴率はどれくらいか。その番組に対する効率は何%か。非常に難しいと思うのですが、視聴者の年代やセグメントを分析して評価する手法を経営としてやるべきではと思います。
 それから、小林委員が答えた4K・8Kの開発について使われる予算については、受信料を支払っている我々からすると、支払っているのは受信料であってNHKに対する開発費、研究費ではありません。それなのに、それにあてがわれるというのは腑に落ちません。

(中田理事)
 「紅白歌合戦」の番組制作のコストのご質問についてですが、NHKでは今、個別の番組についての制作費は公表しておりません。チャンネル別やジャンル別の番組制作費については公表をしています。放送法でも規定されているとおり、自主自律を貫くために、個別の番組の編集に関わることについては公表をしていないということです。

(坂本専務理事)
 国際放送のチャンネル別予算は310億円です。一定の制約を持ちながら運営していることをご理解いただければと思います。参考までに、事業支出7,128億円のうち、76.6%は国内放送の番組制作費です。全国放送、関西の放送、神戸の地域放送、これらは全体の76%を占めているということをぜひご理解をいただければと思います。
 それから、4K・8Kの話がありました。2020年東京オリンピック・パラリンピックという非常に重要な時期を迎える中で、オリンピック・パラリンピックと放送技術の発展はずっと連動してきたという歴史があります。かつての東京オリンピックの時、カラー放送が一気に伸びました。その後、アナログ放送からデジタル放送へ技術革新を遂げました。NHKには放送技術研究所という研究施設があり、テレビをより魅力的なものにしようとしてきました。このように戦後、我々が取り組んできた長い歴史があります。
 今回、2020年に向けて2Kのデジタル放送を4K・8Kへと進化します。画面の画素数が増え、より鮮明にごらんになれるようになります。コンテンツが魅力的でなければ見ていただけませんので、設備投資をしながら、国宝級の芸術品や世界遺産などを各地で収録をしています。ことし12月以降、4K・8Kで放送をして、より多くの方に楽しんでいただければと思っています。
 平昌オリンピック・パラリンピックでも4K・8Kでも撮影し、羽生結弦さんの8Kスーパーハイビジョンの映像は非常によかったとの評価もいただいています。イノベーションに関する分野はNHKとしてはぜひやっていきたいと思っています。
 放送事業者として先導的な役割を果たすという、課せられた使命でもあります。ぜひ、展開していければと思っています。

(小林委員)
 「公共メディアの進化」についてのご質問がありました。
 NHKでは視聴者の皆さまが、それぞれの世代でどのような媒体で放送を見ているのかということの分析はしています。
 将来の公共メディアはどうあるべきか、私たちはどのような方向にかじを切っていくのかということについて積極的な議論をしていますが、NHKは放送法の下で放送事業を運営していますので、放送法との関係も含め、これからの大きな議論になっていくかと思います。

(坂本専務理事)
 NHKオンデマンドの料金についてのご質問がありました。NHKオンデマンドは、大河ドラマや朝の連続テレビ小説などの過去の放送番組を含めて一定の料金をいただいて配信をしています。それについては、再放送などとは違うという意味で受信料とは別会計にしています。配信にかかるものとしては、権利処理等の経費があります。

【会場参加者】
 民間放送ではインターネット上でTVer(ティーバー)というサイトがあり、再放送を無料で配信しています。それに対し、NHKは有料でオンデマンドを運営しています。この違いは何でしょうか。

【会場参加者】
 大河ドラマの「西郷どん」を楽しんで見ています。
 先ほどのオンデマンドの件にあわせての意見です。受信料を支払っているのにオンデマンドでも料金を支払って見るのは違和感があります。権利処理などに費用がかかるのもわかるのですが、たとえば受信契約の番号を入力すれば一世帯あたりパソコン1台、スマホ1台までは自由に見られるような仕組みになればよいと思います。また、再放送がない番組は、受信料を支払っている世帯であれば1週間まで無料で見られるという仕組みにできればいいと思います。

【会場参加者】
 収支予算と事業計画の資料を見ると、今後3年間で受信料の支払率を毎年1%ずつ上げると書いてありますが、これはそうたやすいことではないはずです。少子高齢化が進み、テレビを見ない若い世代の人たちが増えていく中で、この1%をどのように上げるのでしょうか。この3か年計画でそれが成り立つのでしょうか。

(坂本専務理事)
 NHKオンデマンドに関するご質問がありました。実は、NHKのインターネットの活用業務の予算は、受信料収入の2.5%以内にするように規定されています。
 私たちが今、実験的に行っている常時同時配信は、テレビ番組を同時にインターネットでも見られるようにできないかというものです。そのためには、放送法の改正が必要ですが、まだ整っていない状況です。関係者の中で話し合いをしていますが、今後どのような形になっていくかを注視しています。ですから、放送をインターネットで全部流せるかというと、そうではありません。特例として、震災などの大きな災害時に、生命を守るための情報を伝える観点から、放送の内容をインターネットでも同時に流すことが認められています。しかし法律上、すべて流せるということにはなっておらず、NHKにはまだ制約があるということはご理解をいただきたいと思います。
 放送と通信の融合が急速に進む中で、今後どのようにしていくかというのは大きな課題だと思います。特に、民間放送がTVer(ティーバー)のような見逃しサービスを運営しているので、よく注視しながら、放送と通信の融合を考えていく必要があると思っています。

(高橋委員)
 受信料の支払率をどのように伸ばしていくのかというご質問がありました。法人委託先を増やしていき、品質を高め、支払率を上げていくのがこの3か年計画のポイントです。ベースになる世帯数も勘案しながら1%ずつ、結果的には伸ばしていくということです。
 1%の数字を伸ばすのに何でそんなにお金をかけるのかと思われるかもしれませんが、1年間に移転される方も多くいらっしゃるので、そのようなかたがたも追いながら、さらに1%伸ばすということになります。ご理解いただければと思います。

(小林委員)
 受信契約および受信料の収納活動にかかる費用につきましては、必ずしもその法人委託先に対して支払われる費用だけではなく、たとえば皆さまからお支払いいただく際に、皆さまのご負担ではない部分でNHKが金融機関に支払う手数料などが入っていることをご理解いただきたいと思います。

【会場参加者】
 受信料については、支払う視聴者とNHKの考え方が食い違っているところがとてもあると思います。私の子どもは学生で、家から出たときにNHKの受信料を支払うように言われました。本人は学生で収入も得ていないので、支払うには親に負担がかかります。それから、NHKを見ていないのにどうして受信料を支払わなくてはいけないのかということもあります。

【会場参加者】
 経営委員会の場で、視聴者の意見が経営判断の中でどの程度の重みを持っているのかをぜひ伺いたいです。例えば、国営放送ではなく公共放送だというのはそのとおりだと思います。そうだとすれば、受信料を支払っている私たちに、ある程度の権限があってしかるべきだと思います。経営委員会の場で具体的にどのような資料を使われており、皆さんがどのように意思決定をされるのでしょうか。

【会場参加者】
 私は受信料を支払っていますが、夫が単身赴任した際、営業の方が受信料を徴収に来て、その時初めて家族割引があることを聞きました。そのような割引があることをもっと案内していただきたいと思います。また、訪問するスタッフの人件費もかかると思います。たとえば、テレビを購入する時に同時に受信料の契約をするような義務的なしくみがあればよいのではないでしょうか。

(小林委員)
 受信料に関するご質問をいただきました。おっしゃられましたように、家族割引など、いろいろな割引を行っています。確かに、そこがもし視聴者の皆さまに十分にご理解いただけていないのだとすれば、支払いの方法だけではなく、いろいろな割引等があることについて、もっと前向きに発信するように経営委員会からも執行部門に伝えたいと思います。
 実際、私もその家族割引を使っています。それは、契約後になってからわかったことでしたので、発信をもっとしっかりしなければいけないということを肝に銘じておきます。
 それから、視聴者の皆さまの意見をどのように経営委員として考えているのかというお話もありました。ご理解いただきたいのは、経営委員は視聴者の皆さまの意見をNHKの運営に反映する立場にいるということです。私たちは、執行ではなくて国会の承認を得て、すなわち皆さまの承認を得て、皆さまの立場で経営にかかわっています。本日このような会を持つことにより、経営委員だけではわからないような皆さまのご意見を聞き、それを今後の経営委員会に発信していきたいと思っています。
 また、「経営委員会」とは別に、「放送番組審議会」というのがあり、そこで中央、各地方の番組について、視聴者としての意見を言っていただく場があります。放送番組審議会では、どんな番組を見ていただいたのか、視聴率だけではなくNHKの公共メディアとしての使命においてどういう役割や価値があるのかということについて視聴者の皆さまからモニター報告が届き、深く議論をしています。その報告が経営委員会にも届きます。経営委員会自体は個別の番組に対して意見をすることはしませんが、全体の運営のあり方についての意見を発信し、議論をしています。視聴率だけではなく、いろいろな角度からNHKの番組がどのような価値を社会に与えているのかについては定期的に細かく見ています。
 きょう皆さまからご意見をいただいた受信料の問題やインターネットとテレビの番組の問題などは、私たちが日々経営委員会の場で議論をしている内容と重なっています。経営委員会としては、すぐに決められることもあれば、法律の改正も含めて時間がかかることもありますが、私たちは問題点について理解をしていますので、今後とも私たちに皆さまの意見を言っていただき、背中を押していただきたいと思います。

(高橋委員)
 本日のこの会の内容については、次回の経営委員会で、登壇した委員が他のすべての経営委員と情報の共有化をします。
 審議がある際には、このような場で皆さまから聞いた話についてどのような解決策をとっているのか、課題に対して執行部としてはどう対処しているのか聞くことで意見を反映して進めています。

 

 

第2のテーマ:放送について

【会場参加者】
 私は歴史の勉強をするために、NHKの高校講座を活用しています。先日、番組に聖徳太子が出てきた際に、「厩戸王」としか述べられていませんでした。しかし、多くの人は「厩戸王」ではわからないのではと思います。なぜ聖徳太子のことだと説明がなかったのか、もし理由があれば教えてほしいです。今後は改善をしてほしいと思います。
 また、日本の伝統や歴史について、誇るべきものは誇る、正しく伝えることは必要ではないかと思います。

【会場参加者】
 方言の使い方について意見があります。神戸放送局の番組に「知っとぉ?」というタイトルのものがあります。しかし、「知っとぉ」という言葉を使うのは、神戸のうちのほんの一部分です。例えば芦屋あたりではもう絶対使いません。そのようなことをきちんと調査されたのでしょうか。兵庫県の一体何%の方が使う言葉なのか。神戸の放送というのは兵庫県全部の放送ではないかと思うのです。日本海の方でも使う言葉なのか、何%ぐらい使っている方言なのかということを調査してから使ってほしいと思います。
 それから、アナウンサーは、自分の使う言葉は標準語だと勘違いしていらっしゃるのではないでしょうか。たとえば「つなぐ」という言葉。昔は「つなぐ」と言いましたが、今はNHKが「つなげる」という言葉を盛んに使い出したので、このごろ地方の市町村の広報誌にまで「つなげる」という言葉が出てきます。NHKのアナウンサーが「つなげる」という言葉を使っているので、皆それが標準語だと思ってしまっています。放送に携わる方は、気をつけてください。

【会場参加者】
 長い番組を一度に流すと、なかなかついていけない視聴者は多いと思います。民間放送のように、コマーシャルが入るのは慣れているので、放送をしている間のスポットとして、先ほどの家族割引についてのお知らせなどを上手に入れていくのが良いと思います。先日、ドラマ仕立てになったNHKのスポットを見ました。これは私たちが受信料を支払ってつくっているNHKの番組だということを視聴者のほうにもどんどん伝えてほしいと思います。
 たとえば「みんなのうた」でも今、とても古い歌も流しています。そのような歌を聞くと、私の子どもはもう42、3歳ですが、子育てをしていた時のことが思い出されます。NHKを長いスパンで愛することができる「みんなのうた」などの古い財産も活用して、自分たちの受信料がちゃんと届いていることを実感できるような番組づくりをしてほしいと思います。

(中田理事)
 高校講座で聖徳太子を厩戸王とだけ紹介していたというご指摘がありました。事実関係を承知していないので、この場では正確なことをお答えできませんが、確かに、そのような講座の番組で視聴者の皆さまがわからない表現を使っているのだとすれば、丁寧な解説が必要だと思いますので、現場にきちんと伝えたいと思います。
 それから、先ほどの長い番組にスポットを入れるというお話は、私も番組制作の経験が長かったので、NHKは基本的に間にコマーシャルを入れるという発想が全くないもので、なるほどそういう考え方もあるのかと思いました。
 最近、高校野球で試合と試合の間にスポット的なお知らせ、番組のお知らせを入れるようにはなってきていますが、基本的には、長い番組をどのように見ている人に飽きさせないように、どのような構成をやるかということばかり考えていて、そういう間に何か違う種類のスポットを入れるという発想はありませんでした。これは持ち帰って、そういうことが考えられるのかということを検討させていただきたいと思います。
 方言については、林局長から答えさせていただきますが、日本語を守るというのはNHKの重要な使命だというふうに思っていますので、今のお話は重く受けとめたいと思っています。NHKには、アナウンサーが読むためのさまざまなバイブルのようなものがあり、正しい日本語をきちんと使えるような教育はしっかりしているつもりですが、時々そのようなご指摘をいただきますので、引き続ききちんと使命を果たしていきたいと思います。

(林局長)
 「知っとぉ?兵庫」について、私からお答えさせていただきます。いつもNHKをごらんいただきまして、本当にありがとうございます。ご質問を伺った時に、言葉を大変大事にされている方だという印象を受けました。
 「知っとぉ?兵庫」は、「ニュースKOBE発」の中の1コーナーです。兵庫県は非常に広いのでなかなか難しいのですが、神戸から放送を出しているので、やはり地元色豊かな言葉も使いたいなという気持ちを、私たち現場としては持っています。
 「知っとぉ?兵庫」は、平成27年度にそのコーナー名に改めました。先ほど神戸の一部というご指摘がありましたが、「知っとぉ」という表現自体は神戸から姫路にかけて広く使われているものとして採用しました。ただし、但馬の方ではちょっとなじみが薄いというご意見もいただいたことがあります。
 一度決まったからこれで終わりということではなく、必要であれば変えるなどの検討は随時していきます。きょういただいたご意見も十分参考にさせていただきながら、これからも地元に愛していただけるよう、コーナー名についても考えていきたいと思います。

(司会)
 アナウンサーのことばづかいということについて、現場の立場から補足させていただこうかと思います。
 私どもは、自分たちの使っている言葉が規範であったりとか標準であったりというような認識は、実はあまり持っていません。もちろん、公的な場で話をさせていただくわけですから、ある程度の基準というものは必要かと思っています。ただ、その基準を私たち自身がつくるのではなくて、NHK放送文化研究所というNHKの研究部門があり、アナウンス室や各局のアナウンサーが協力して、数年おきにかなりの量の言葉のアンケート調査を行っています。
 この言葉はもう市民権を得ているのだろうか、まだちょっと早いのではないだろうか、いや、今はだめだけど、あと5年ぐらいたったら定着してしまうのではないだろうか。これは許容される表現だろう、まだこれは昔の言い方のほうが適切であろう、ということを日々研究しながら、アナウンスに反映させるようにしています。
 したがいまして、私たちから一方通行でこれが共通語ですということを申し上げているのではなく、実は、皆さんの意見が反映された共通語であるということでもあります。双方向で放送の言葉がつくられているということをご理解いただければと思います。

【会場参加者】
 ことばづかいの問題で、NHKのアナウンサーは何のためにいるのだと思うことがあります。一番乱れていると感じるのは助詞の使い方です。「が」や「も」や「は」などの使い方がおかしくなっている上に、話し言葉をそのまま書いたような原稿をアナウンサーが読んでいるようにも感じます。アナウンサーをAI化して、コンピューターにしゃべらせたほうがいいのかなと思うぐらいです。また、スポーツ新聞の見出しのように、「わー」とか、「ぎゃー」とか擬態語を使って放送をしている番組も最近増えていますが、私は不愉快に感じますし、アナウンサーの個人的な感情を押しつけないでほしいと思います。

【会場参加者】
 きょううれしかったことは、NHK神戸放送局の局長が女性の方だと初めてわかったことです。今まで知らなかったです。
 私はラジオが好きで、よく聞いていますが、「宗教の時間」の番組でインタビューアーが少ないことが気になっています。聞き手の数が限られているので、もう少し幅広い方がインタビューをしたら、また違う視点で聞くことができると思います。
 それからラジオ第一放送の「すっぴん!」の番組で最近、次の番組の宣伝をするようになったのが良いと思います。

【会場参加者】
 最近のニュース報道についての意見です。私はNHKもほかの民間放送と同じように偏向してきていると思います。例えば、森友学園や加計学園をめぐる問題などについて、国会中継があった日の晩のニュースでは、与党や愛媛県の加戸前知事の発言は少ししか放送されず、ニュース番組の多くの時間を費やして野党の発言が放送されていました。それを見た時、NHKはこんな放送をしているのだと初めて気づきました。そのような放送をされると、私たちは安倍首相に、あるいは自民党に悪い印象を持ってしまいます。私は、インターネットの情報も見るのでそこまではどうかと思うのですが、インターネットを使わない高齢者や情報弱者といわれている人たちは、判断を見誤ってしまうかもしれません。放送法で言われているように、両方の意見をきちんと報道してほしいと思います。

【会場参加者】
 私は、誰も支持はしたくないのですが、正しいことを支持したいのです。加計学園をめぐる問題についてはNHKが中継した集中審議を、全部録画しました。内容を見たら、与党や愛媛県の加戸前知事の発言は少なくおさえられていました。あれはひどいと思いました。

(坂本専務理事)
 ことばづかいについてのご意見をいただきました。私も3年前大阪に勤務をしておりまして、関西の方々は歴史とそれぞれの地域の言葉について皆さん知見を持たれており、いつも意見をいただいておりました。近畿地方でも放送番組審議会があり、各地域の事情に精通された方などにさまざまなご意見をいただいています。ことばづかいについては、先ほど広坂アナウンサーからも説明がありましたが、研修も含め、日々トレーニングを重ねていくことで、何とか地域の皆さまにうまく受け入れられる放送でありたいなと、いつも思っています。これは絶えず努力するしかないと思っています。
 それから、ラジオについてのご意見もいただきました。ラジオは非常に大事なメディアです。ラジオは映像がないので、アナウンサーがその原稿を読む力次第でどれだけ聴取者に伝えられるかということになるのです。
 ラジオの重要性は、災害時はもちろん、ふだんからラジオの伝え方というのがこれから非常に大事な場面になると思っています。
 最近、AIが放送すればいいじゃないかという話があったり、NHKもいろいろな開発をしたりしていますが、やはりアナウンサーが読むニュースを皆さまに説得力を持って伝えられたらいいなと考えており、引き続きの課題だと思っています。
 それから、放送やニュースにつきまして、いろいろとご意見をいただきました。これにつきましては、私たちは放送法上、きちんとそれにのっとって日々の業務をやっています。国民の知る権利に応えるため、表現の自由という中で取材、制作活動を行い、ニュース、報道を伝えているということです。
 その中で、意見が分かれる、非常に多角的な議題が増えてきています。そうした議題についてはいろいろな考え方をできるだけ紹介するようにということを決められていますので、放送の番組編集、あるいは、放送のガイドラインを絶えず私たちは自問自答しながら、伝えています。
 一方で、ニュースや番組の時間は非常に限られてもいますので、その中でできるだけバランスをとりながらお伝えしています。
 放送番組の編集につきましては重要なものだと考えていますので、それを踏まえながら、視聴者の皆さまの意見もいろいろお聞きし、放送を出していければと考えています。

【会場参加者】
 初めて参加しました。私は、芸術系の番組を非常に楽しみに見ています。あとは「ドキュメント72時間」です。ずっと同じところにいて視点をそこに定めてという、民間放送では考えられないような番組です。誰にもこびてないような番組づくりというのは大いに期待しています。また、Eテレなども時々拝見しますと、日本で大活躍のアーチストの皆さんを起用して、いい意味でとがった感じの番組がたくさんあって大人が見てもおもしろいなと思っています。
 夏休みなどはEテレを見て時間をつぶす子どもたちもたくさんいると思いますので、どうぞ何にもこびない上質の番組を、特に芸術系の番組は力を入れてつくり続けてほしいと思っています。
 また、NHKの受信料の話が先ほどから出ていますが、広報についてもっとしっかりやってほしいと私も思っています。NHKの中でNHKの宣伝をしても、NHKをよく理解している人がほとんどだと思います。もっと外に出て広報しないとあまり変わらないのではと思ったりもします。今は郵便局でさえ観光地に出向いて切手を売ったりしますから、「西郷どん」の鹿児島県に出向いて何かイベントをするとか、外に出ていって広報されてはどうかと思います。

【会場参加者】
 いつも夕方の「ニュースKOBE発」を見ています。林局長も言っていたように、兵庫県はとても広く、いろいろな地域の話題を提供していただいています。これは希望なのですが、NHKは土日祝日になると地域のニュースが大阪発になってしまい、関西広域になってしまうと、どうしても兵庫県の話題が取り上げられる機会が少なくなっているように思います。そうなると、他の民間放送と変わらなくなってしまいます。せっかくNHKは神戸放送局が地元にあるので、やはり地域に根づいた報道をしていただきたいと思います。土日や祝日も県域のニュースを放送していただけたらと思っています。

(中田理事)
 広報のことからお答えいたします。大変うれしい、励ましのお言葉もいただきまして、ありがとうございました。
 おっしゃるとおり、NHK、正直申し上げて、広報は下手です。あまり番組宣伝ばかりやることへのご批判も一方ではありますので、なかなかそのバランスが難しいと思っています。でも、きょういろいろ伺って、もっとNHKの経営も含めて、ちゃんとPRすべきだというご意見をたくさんいただいたので、もう一度、広報のあり方について考えたいと思っています。
 例えば「西郷どん」は鹿児島県で本当に、今、大きなブームになっていて、鹿児島県でのイベントは、実はたくさん実施しています。確かに、NHKを見ている方にそのチャンネルだけで広報するのは効果が少ないというのはおっしゃるとおりだと思いますので、あまりNHKをご覧いただけてない方にどうPRをしていくかということをもっと考えなければいけないと思っています。ありがとうございました。

(林局長)
 地域のニュースについてのご意見をいただきました。いつもごらんいただき、本当にありがとうございます。土曜日、日曜日、祝日も県域放送を見たいというお声、大変ありがたいと思っています。
 土曜日、日曜日、祝日は、ご存じのように全体の編成が平日とは変わります。県域放送を増やすのはなかなか難しいのが現状です。ただ、兵庫県でとても大きなニュースや大事なニュースがあったときは、大阪発のニュースでも当然きちんと取り上げます。
 大阪発の番組でも兵庫県のことを取り上げる番組があります。たとえば「えぇトコ」や「まちけん参上!〜あなたの街のおもしろ検定〜」などは大阪発の番組ですが、大阪のことばかり取り上げているのではなく、兵庫県の情報もたっぷり取り上げています。その番組が大阪発だからこそ近畿全体の視聴者のみなさまに見ていただける利点もあります。そういった点で少し編成は変わりますけれども、兵庫県の情報もできるだけ多くの皆さんに知っていただけるよう努力していきたいと思います。
 どうもありがとうございました。

(司会)
 さまざまなご意見をいただきまして、まことにありがとうございました。最後に経営委員から全体を通してひとこと申し上げます。

(高橋委員)
 きょうは貴重なご意見をいただきました。特に経営に関するお話の中では、国際放送、受信料、営業のあり方、4K・8K、インターネット、オンデマンドについてのいろいろなご要望、それから経営委員会の論議のあり方まで、非常に幅広く皆さまからご意見をいただきました。
 来週、経営委員会が開かれますので、その場で皆さまの意見をきちんと全経営委員に伝達するとともに、それを話のコアとして、経営として執行部からの話を聞いていきたいと思います。きょうはありがとうございました。

(小林委員)
 皆さまから受信料、インターネットの配信、国際放送、お金の使い方、営業活動についてなど、たくさんの意見をいただきました。これらの問題点、ご意見は、私たちが今経営委員会でしている議論と多く重なるものもありますし、新たな視点、あるいは、解決のヒントとなるようなご意見もいただきまして、私たちとしましては非常に背中を押された思いでございます。
 厳しいご意見もありましたが、これは勝手な解釈かもしれませんけれども、皆さまのNHKに対する熱い思いを言っていただいた応援の演説だと解釈していきたいと思います。
 また、皆さまからのご質問、ご意見を伺いながら、まだまだNHKのことをご理解いただくための私たちの発信が十分でない部分も多々あるのだろうということも感じましたので、そのようなことも含め、これからの経営委員会の議論に十分に生かして、皆さまによりご支援いただける、そして、皆さまに楽しんでいただけるようなNHKをつくっていきたいと思います。
 本日は、どうもありがとうございました。

 

 

<視聴者のみなさまと語る会in神戸>参加者当日アンケート

※全表の単位はすべて人数

質問1:性別

男 性 女 性
38 31

質問2:年齢

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
3 0 2 8 20 15 16 5

質問3:今回のイベントを何でお知りになりましたか(複数回答)

放送(テレビ) 放送(ラジオ) ホームページ 新聞 メール Twitter その他
7 1 12 1 44 1 4

質問4:今回のイベントに参加していかがでしたか

大変満足 満足 ふつう 不満 大変不満 未回答
9 33 13 5 0 9

質問5:一番印象に残ったコーナーはどこでしたか(複数回答)

経営重要事項 経営など全般 放送について 講演会 特になし 未回答
13 14 8 25 3 14

質問6:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか

よく知っていた 知っていた 知らなかった その他 未回答
3 22 42 1 1

質問7:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか

理解が深まった 特に変わらない わからない その他 未回答
47 11 5 4 2

 

 

<アンケートに寄せられた主なご意見>

 

経営全般について

  • 経営に対し批判的な意見も当然あると思うが、傾聴する姿勢とその意見をよりよい方向に生かす努力、情報公開で視聴者の理解を得ていただきたい。
  • NHKの経営委員会という組織の立ち位置をよく知ることができた。NHKについての広報を外で発信しないと広く国民には伝わらないと思う。
  • NHKは国民が最も頼りにしているので頑張って欲しい。登壇者の放送局長、経営委員(女性)の答えには前向きな姿勢を感じた。
  • こびない番組づくりはスポンサー収入が関係ないからできること。これからもこの形で続けてほしい。
  • 経営については良くわかった。受信料を下げるように努力してほしい。
  • 受信料を支払っていたら、見逃した番組を見られるようにしてほしい。
  • 受信料を支払っていない人と支払っている人がいるのを解決してほしい。
  • 受信料を支払っていない人にはテレビを受信できないようにすればよい。
  • NHKオンラインの質問コーナーや問い合わせをよく利用するが、速く丁寧な返事が返ってくるので大変好感が持てる。
  • 質問を整理して経営委員会で共有し議論すると言っていたが、質問の真意をくみ取ったのか疑問だ。質問の趣旨を理解する努力をしてほしい。
  • 放送法などいろいろな制約があり、国や局内での調整が多く、労力もかかると思うが、顧客の立場に立った対応や改善をお願いしたい。
  • 公共メディアへの進化としてインターネット活用を方針としているが、これを進める事で、よりNHKの情報が得られる事となるようにも思う。
  • 地域放送局の発信力を高めてほしい。

 

放送について

  • NHKはこれからも本来の姿勢を真面目に受けとめ、視聴者のための放送を心がけるようにしてほしい。
  • 自分は高校生だが、親が家にテレビを置いているからよく見ている。若者向けの番組をもっとやるべきだ。そうでないと若者離れがさらに進むだけ。
  • 政治に関心がある高校生は多いが、ニュースが偏っているように感じるため、見る気がしない。もっと公平な放送をしてほしい。
  • 高齢者の方が楽しめるような、子どもでいえば、「おかあさんといっしょ」のような番組があればいいなと思う。
  • 全国の地域番組やニュースを選んで見たい。故郷や子供の働く地域、旅行に行きたい場所などその地域のことを知ることができればいい。
  • 公共放送であるNHKに対して政治関係の放送の公平性を指摘する意見が出たが、民間放送も同様の報道をしていると思う。
  • 4K・8Kの放送を今どのくらいの人が望んでいるのだろうか。
  • 受信料は高いとは思うが、番組は面白い。これからも内容の濃い、質の高い番組をつくり続けてほしい。
  • 子どもが「おしりたんてい」の放送を楽しみにしている。
  • 大河ドラマの登場人物の情報が詳しくわかるようにならないか。今はスマートフォン片手に調べながら見ている。
  • アメリカやイギリスのドラマをもっと放送してほしい。
  • 子ども番組をいま一度見直して欲しい。特にアニメは情操教育を考えた内容を希望する。
  • 厳しい意見もあったが、NHKはコンテンツをつくる力があると思う。
  • 「ストップ詐欺被害!私はだまされない」をもっと日中にも流してほしい。すごくいい内容だと思う。
  • 子供(大学生、高校生)と一緒にテレビを見るのは、スポーツ中継の生放送だけ。若者のテレビ離れの理由は何か考えていただきたい。
  • 方言や標準語についていろいろ意見があり、完成度を求めている方がいたが、自分自身は東北出身なので地域色が出る言葉はとても楽しく感じる。
  • 「ニュース シブ5時」を楽しみにしているが、大相撲中継の時は放送がなくなる。大相撲中継を縮小してもよいのではないか。
  • 災害報道のあり方について、特に台風の際、情報を何度もリピートするのも大切ではあるが工夫がほしい。双方向の情報のやり取りも必要ではないか。
  • 2020年の東京パラリンピックの放送は「共生社会」をどう実現し、発展させていくかという視点を盛り込んでほしい。
  • 自分は兵庫県の放送番組が好き。また、これからももっと教育番組を充実していってほしい。
  • 国際放送のよい番組は日本でもEテレでどんどん放送してほしい。
  • 語学講座をもっと充実してほしい。

 

運営、その他について

  • 質問する側がもう少し冷静であれば良かったのにと思った。
  • 世代別の意見交換会があればよいと思った。年代の違いなのか、身勝手に一方的に質問をする方やいくつも質問をする方などが多く驚いた。
  • 講演会が良かった。年齢の近い高瀬アナウンサーの姿や仕事への取り組みについて聞けたことがとても刺激になった。
  • 全体で意見交換する方式ではなく、グループにわかれて(経営、放送)意見交換する方が時間を有効に活用できる。
  • 回答する側は情報量も全然違うので、質問者と同じように簡潔に述べることなどできない。むしろ時間をとってよく説明してほしい。
  • 自分自身は気に入った番組を面白く見ており、十分受信料に見合った満足は得ていると思っていたが、世間にはそうでない意見の方がたくさんいることに驚いた。
  • 最後に高瀬アナウンサーのお話を聞くことができて救われました。
  • 神戸放送局の前はたまに通るが、中には初めて入った。見学会などがあればまた寄せてもらいたい。
  • 時間が足りない。意見が十分言えなかった。
  • 激しい口調で何度も自分の意見を言う方がいて、会の雰囲気を固くしていた。発言の機会の公平性を保つために、何か手を打つ必要があると感じた。