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平成29年度 第1回
視聴者のみなさまと語る会in名古屋
(平成29年4月15日(土))

 

<会 合 の 概 要>

 「経営委員会による受信者意見聴取」の平成29年度第1回は、名古屋放送局で実施し、「公共放送の役割」などNHKの経営全般に関すること、「NHKの全国放送や地域放送のあり方」など放送に関すること、の2つのテーマについて、公募による80名の視聴者から意見を聴取した。

 

<会 合 の 名 称>

視聴者のみなさまと語る会in名古屋

 

<会 合 日 時>

平成29年4月15日(土) 午後1時30分〜午後3時40分

 

<出  席  者>

〔参 加 者〕

視聴者の皆さま80名

〔経営委員〕

小 林 いずみ  (委員)

 

佐 藤 友美子  (委員)

 

中 島 尚 正  (委員)

〔執 行 部〕

木 田 幸 紀  (専務理事)

 

根 本 佳 則  (理事)

 

中野谷 公 一  (名古屋放送局長)

〔 司 会 〕

内 藤 啓 史   シニア・アナウンサー

 

< 会    場 >

 名古屋放送局 T1スタジオ

 

< 開 催 項 目 >

 以下のとおり進行した。

 

1 開会あいさつ

2 経営委員による説明

  協会の基本方針、その他協会の運営に関する重要な事項について

3 意見の聴取

 (1) NHKの経営全般について

 (2) NHKの放送について

4 閉会あいさつ

 

 「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「大河ドラマ『おんな城主 直虎』制作の舞台裏」出演:松川 博敬 プロデューサーによる講演会を開催した。

 

<概要・反響・評価>

  • 公募の結果、はがき、ホームページを通じて669名から参加の申し込みがあり、会場スペースの関係から抽選を行い、202名に参加案内を発送した。

  • 語る会には、80名が参加し、「公共放送の役割」などNHKの経営全般に関すること、「NHKの全国放送や地域放送のあり方」など放送に関すること、の2つのテーマについて意見や提言を募った。

  • 参加者からは、「受信料制度」「受信料の公平負担」「会長選任」「公平公正な報道」「地域放送の拡充」など、多岐にわたる意見や提言が寄せられた。

  • 語る会終了後に行ったアンケートには、80名全員から回答があった。主なアンケートの結果は次のとおり

    <参加者の満足度>
     「大変満足」8名、「満足」44名、「普通」19名、「不満」3名、「大変不満」1名 (未記入5名)

    <経営委員会の仕事について>
     「今回のイベントに参加して、経営委員会の活動について理解が深まりましたか」との質問に対し、「経営委員会の活動について理解が深まった」との回答が52名からあった。


◆協会の基本方針・重要事項の説明

 (中島委員)

 経営委員会の役割は、放送法に明文化されており、NHKの経営の基本方針などの議決や、会長以下、NHK執行部の役員の職務の執行の監督、会長の任命、副会長および理事の任命の同意など、NHKの経営に対して重い責任を負っています。
 経営委員会は12人の委員で構成されています。委員の選任については、公共の福祉に関し公正な判断ができ、広い経験と知識を有する者の中から、教育・文化・科学・産業その他の分野および全国各地方が公平に代表されることが考慮され、国会の同意を得て、内閣総理大臣が任命します。
 経営委員の任期は3年です。再任されることもあります。
 また、経営委員の中から、監査委員が任命されることになっており、経営委員を含めた役員の職務の執行を監査する役目を担っています。現在、その監査委員は、高橋委員、佐藤委員、森下委員の3名が務めています。
 経営委員がただいま申したような重責を果たすため、視聴者の皆さまのご意見を直接伺うということも放送法に定められており、本日はその機会として、皆さまからNHKに対するご意見をお聞かせいただきたいと思っています。
 なお、放送法には、「経営委員が協会の基本方針や重要事項を説明すること」という定めもありますので、「公共放送の役割」と「平成29年度収支予算と事業計画」について、簡単にご説明させていただきます。
 「公共放送の役割」は、まず、「命と暮らしを守る」ということです。NHKは災害対策基本法で、報道機関として唯一、指定公共機関に定められています。「防災・減災報道」はNHKの最大の使命の一つです。地震・津波・台風などの災害、人命や国民生活に重大な影響を及ぼす非常事態が起きた時、NHKは、公共放送として正確でわかりやすい情報をより早く伝えるために、全力をあげて取材と報道に取り組んでいます。
 NHKには、公共放送として正確で公平公正な情報や豊かで良質な番組を幅広く提供し、健全な民主主義の発展と文化の向上に寄与するという役割があります。そのためにも、報道機関として不偏不党の立場を守り、番組編集の自由を確保し、何人からも干渉されず、ニュースや番組が外からの圧力や働きかけによって左右されてはなりません。NHKは放送の自主・自律を堅持することを徹底しています。
 豊かで、かつ、よい番組の放送を行うこと。それにより文化水準の向上に寄与すること。これは、放送法でも定められているNHKの役割です。この基本理念のもと、NHKは多様な番組をつくり続けています。NHKは、地上、衛星、ラジオにおいて、それぞれ特徴を持った7つの放送波を使い、あまねく日本全国に放送を届けることで、公共の福祉の増進と文化の向上に最善を尽くします。
 放送の発展の歴史において、NHKは放送技術の進歩における先導的な役割を果たしています。現在、情報技術の進展やインターネットの加速度的な普及などを背景に、放送を取り巻く環境は大きく変化しつつありますが、そうした新しい時代においても、NHKは新たなサービスやメディアの創造に向けたさまざまな取り組みを積極的に進めています。
 日本発の情報を世界に発信していくのは、公共放送の重要な責務の一つです。NHKでは、日本から世界へ、英語で情報を発信する国際テレビ放送『NHKワールドTV』をはじめ、4つの海外向けサービスを行っています。
 NHKは、すべての都道府県で地域に根差したさまざまな番組を制作するほか、地域の活性化や地域貢献活動にも取り組んでいます。全国のNHKでは、夕方6時台のニュースをはじめ、さまざまな地域放送番組を放送し、イベントを開催しています。
 公共放送としての役割を果たすための財源は、皆さまからの受信料です。受信契約の締結は、放送法でも定められておりますが、税金でも広告収入でもなく、皆さまに公平に負担していただく受信料だからこそ、特定の利益や意向に左右されることなく、公共放送としての役割を果たすことができます。
 続いて、「平成29年度収支予算・事業計画」についてご説明させていただきます。
 平成29年度は、3か年経営計画の最終年度として、経営計画の5つの重点方針に沿った、事業運営を着実に実施してまいります。事業収入は、受信料収入の増などにより、前年度予算に対して101億円の増収となる7,118億円を見込んでいます。事業支出は、4K・8K番組の制作強化やピョンチャンオリンピック・パラリンピック放送を実施するなど、国内放送や国際放送を充実する一方で、給与の削減をはじめ、事業運営の一層の効率化により、前年度予算に対し83億円増となる7,020億円を見込んでいます。
 以上により、事業収支差金は98億円となりますが、平成30年度以降の新サービスの充実に備え、全額を財政安定のための繰越金に繰り入れます。
 経営委員会としては、平成29年度予算の執行にあたっては、受信料の重みを自覚し、コスト削減や効率的な事業運営に心がけ、予算・事業計画の着実な実行に努めることを求めています。
 ただ今、ご説明しました「公共放送の役割」および「29年度収支予算・事業計画」を着実に実行するためにも、視聴者の皆さまからいただくご意見やご要望は、大変、貴重なものとなると考えております。
 本日、名古屋放送局にお集まりの皆さまから頂戴するご意見・ご要望は、私ども経営委員全員はもちろん、執行部とも共有して今後のNHKの経営に反映させて参りたいと考えています。よろしくお願いいたします。

 

 

《視聴者のみなさまからのご意見とNHK側からの回答》

 

第1のテーマ:NHKの経営全般について

(司会)
 皆さまからご意見を伺う前に、事前のアンケートでいただいたご意見・ご要望の中から、「受信料の公平負担」「インターネットでの常時同時配信」について、経営委員と執行部からお答えします。

(佐藤委員)
 受信料の公平負担について、経営計画では支払率80%、衛星契約率50%を目標にしています。しかし、それでも2割の方には支払っていただけない状況です。そのためにも、「命と暮らしを守る」「正確で公平公正な情報や豊かで良質な番組を幅広く提供する」「文化水準の向上に寄与する」など、NHKの役割を理解していただくことが必要だと思っています。
 放送法は、昭和25年に制定された法律です。その制定時において、戦時中の経験から、政府の影響を強く受ける税金のようなやり方ではなく、公共放送の役割を理解していただいた上でお支払いいただくという現在の受信料制度が定められました。そして、NHKは、受信機をお持ちの方に自主的にお支払いいただけるよう、いろいろな取り組みを行ってきました。
 「もっと強制的に行ってもよいのではないか」というご意見や、「放送にスクランブルをかけて受信料を支払っている人にしか見ることができないようにするべきだ」というご意見もありますが、公共放送には、「命と暮らしを守るための情報を皆さまに届けなければいけない」という責務がありますので、スクランブルをかけると、本来の役割が果たせなくなってしまいます。そのため、スクランブルをかけることなどは行わず、公共放送の役割を理解していただいた上で、お支払いをお願いしています。
 私からは、「公平公正で不偏不党の立場から放送をお届けすること」「皆さまの命と暮らしを守るための情報をお届けすること」この2つの役割をご理解いただき、受信料の支払率を少しでも向上させていきたいと思っています。

(根本理事)
 放送法には、第1条に記載されているとおり、「放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図る」という大きな目的があります。また、放送法第15条には、NHKの役割について、「公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組による放送を行う」ということが記載されています。
 つまり、NHKは番組を放送した対価でお金を支払っていただくということではなく、NHKの役割を果たすために、視聴者の皆さまから受信料を公平に負担していただき放送を行うことが、放送法で規定されています。したがってNHKは、ドラマや報道、エンターテイメントなどさまざまな番組をバランスよく放送し、それを視聴者の皆さまに評価していただき、信頼をしていただいた上で受信料を支払っていただくことを目指しています。
 現在、78%の方から受信料をお支払いいただいていますが、受信料を徴収するための営業経費も抑制しながら、たくさんの方に受信契約をいただき、受信料をお支払いいただけるように努力しています。

(小林委員)
 「放送の同時配信」とは、皆さまがテレビで見ている番組をインターネットでも見ることができるようにすることです。すでにテレビの番組も、NHKアーカイブスのようにインターネットで見ることができるようになっていますが、同時配信とは、テレビと同時にインターネットでも見ることができるサービスのことです。
 NHKには、公共のメディアとして非常に重要な役割があります。一方で、技術の進歩によって、皆さまがNHKの情報を得る道具、方法が必ずしもテレビだけでは無くなってきており、特に若い方は、テレビは持っていなくてもスマートフォンなどを使って、いろいろな情報を得ています。このような状況の中で、NHKの役割を果たすためには、できる限り多くの方に情報を提供できるような努力をしなければいけません。そのためには、テレビで放送している番組と同じものをインターネットでも提供することや同時配信のサービスを行っていく必要があるのではないか、ということを議論しています。
 経営委員会では、現経営計画議決の際に、経営委員長見解として、「『同時再送信』の試験的実施を速やかに進め、放送と通信の融合時代の新たなサービスとして本格運用に向けた課題の解決を図ること」を求めていますが、テレビで放送している番組をインターネットでも放送することには、技術的な課題や権利処理の問題等、さまざまな課題を解決していく必要があります。また、NHKだけではなく、民放も含めた放送業界全体で、インターネットの同時配信にどのように取り組んでいくかということも、検討しています。
 経営委員会としても、執行部と共にさまざまな問題を解決し、皆さまによりいっそうNHKの番組を見ていただけるよう、議論を重ねていきたいと考えています。

(木田専務理事)
 NHKは昨年12月、総務省が主催している「放送を巡る諸課題に関する検討会」において、2020年東京オリンピック・パラリンピックの際にインターネットでの常時同時配信を実現するために、2019年からインターネットでの同時配信の本格的なサービスを開始し、段階的に拡大していく方針を示しました。
 NHKが常時同時配信を行うためには、放送法の改正が必要になります。民放は、現在の法律でもインターネットで常時同時配信を行うことができますが、NHKでは実施することができません。例外的に、大災害の発生時や国政選挙、アメリカ大統領選挙のような非常に大きな関心事などであれば、同時配信を実施することができますが、NHKにおいても常時同時配信ができるように、法制度の整備を進めていただきたい、という要望しているところです。
 昨年、1万人規模の方に参加していただき、3週間にわたって総合テレビとEテレのインターネット常時同時配信を試験的に提供しました。あわせて、字幕や副音声の提供や、過去1週間分の番組を見ることができる「見逃し配信」のサービスも実施しました。
 参加者に対して行ったアンケートでは、「試験的に提供したサービスを一度でも利用していただいた方」が約11%で、そのうち「同時配信」を利用した方は6%、「見逃し配信」を利用した方は8.5%という結果になりました。また、満足度に関しては、「満足」「やや満足」と回答された方が76%と非常に満足度が高い結果となり、さらに、「同時配信」と「見逃し配信」の両方のサービスを利用した方の満足度は、80%となりました。
 放送している番組の録画予約を忘れた時や、放送後に「もう一度見たい」と思った時に、いつでもどこでもNHKのニュースや番組に触れることができるという点では、インターネットの常時同時配信が皆さまにご利用いただけるサービスであることが、今回の調査からも明らかになったと考えています。

【会場参加者】
 会長の選任について、2つの問題があると思います。ひとつは、結果的に国内外に大変不評な前会長が選ばれてしまったという仕組み。もうひとつは、選任後に国会を含めて大きな批判があったにもかかわらず、外部から見ていて、組織としてのけん制が働いていなかった、ということです。
 これを教訓にして、適切な会長が選任され、きちんとした経営がなされるよう再発防止を図ってほしいと思います。

【会場参加者】
 私の車にはカーナビが備え付けてあり、テレビを見ることができますが、これも受信料を支払う対象となるのでしょうか。もし、車載テレビも受信料の対象となるのであれば、世帯で支払っている受信料をもっと安くすることができるのではないでしょうか。

【会場参加者】
 受信料の支払率が80%とのことですが、受信料を支払っていない人が5人に1人いることになり、不公平感があります。
 「受信料を支払わない人には、スクランブルをかければよい」と考えていましたが、スクランブルが望ましくないのであれば、受信料を支払っていない人にはワンセグレベルの映像を提供し、受信料を支払っている人にはフルセグの高品質な映像を提供するようにすればよいのではないでしょうか。
 一方、現在受信料を支払っていても「NHKの放送はワンセグ並みの画質でよい」と考えれば、受信料を支払わなくなることも考えられます。このように、受信料の不公平感を解消するために、画質を切り替える仕組みを導入してはいかがでしょうか。

(佐藤委員)
 会長の任命にあたっては、指名部会を立ち上げ、その中で候補者を推薦し、選定します。推薦された方には、「これまでどういう仕事をしていたか」を丁寧にお聞きし、結果的に前会長が選ばれました。
 前会長が会長を務めた3年間では、受信料収入の確保や支払率の向上、国際放送の充実にも尽力され、4K・8Kなどの技術開発、放送と通信の融合について新しい一歩を踏み出したことなど大きな成果があったと思っています。
 一方で、誤解を招くような発言があったことも事実であり、国会や視聴者・国民の皆さまからさまざまなご指摘をいただき、そのつど、経営委員会からも注意を申し上げてきました。そして、結果的に、NHK予算が3年連続で国会の全会一致をいただけなかったことは、大変残念なことであったと考えています。
 現会長の任命には私も関わりましたが、同じように指名部会を立ち上げ、現会長が推薦され、経営委員全員が一致して任命することを決定しました。
 経営委員が会長になることは例外的なことでしたが、現会長は、常勤の経営委員会委員および監査委員を務めており、「経営委員および監査委員として全国を回り、NHKの業務や課題に精通していること」「信頼される人柄でありNHK内外からの人望も厚いこと」「民間企業の経営者として大きな組織の経営にあたられた実績があること」などの理由から、会長としてふさわしい方だと思い、全員一致で選任しました。
 全面的に応援できる人を選びましたが、経営委員会は、執行部の監視監督機関でもありますので、執行部とは適切な緊張関係を保ちながら、経営委員会としての責務を果たして参りたいと考えています。

(根本理事)
 車に取り付けられたテレビやワンセグ機能付携帯電話は、受信契約の対象となりますが、一般のご家庭については、世帯ごとに受信契約をいただくことになっており、ご家庭にテレビがあり、受信料をお支払いいただいている場合は、車に取り付けたテレビやワンセグ機能付携帯電話の受信料を、別にお支払いいただく必要はありません。
 「車に取り付けられたテレビが別に受信料支払いの対象となれば、受信契約数が増え、受信料額を下げることができるのではないか」というご意見だと思いますが、参考にさせていただきたいと思います。
 また、「受信料を支払っていない人には画質を落として放送してはどうか」というご意見をいただきましたが、NHKとしてはサービスの内容や質に差をつけることで、受信料の支払いに差をつけることは、考えていません。NHKのサービス全体を見ていただき、公共放送の役割をご理解いただいた上で、受信契約を締結していただくことを基本としています。

【会場参加者】
 『おかあさんといっしょ ファミリーコンサート』『あつまれ ワンワンわんだーらんど』といったEテレの人気番組の公開番組やコンサートのチケットにプレミアが付き、1席数万円で転売されています。また、受信料を支払っている人だけでなく、支払っていない人もチケットを取ることができます。受信料を支払っている人が優先的に参加できるコンサートや、支払っている人だけが参加できるコンサートがあることも知っていますが、現在、チケット予約サイトやコンビニで購入できるチケットになっているイベントも受信料支払者を優先してほしいと思っています。
 また、転売を目的とする業者をシャットアウトできるように取り組んでいただきたいと思います。
 その結果、「コンサートに行きたいから受信料を支払いたい」と考える世帯が増えていくと思いますので、ぜひ取り組んでいただいきたいと思います。

【会場参加者】
 受信料の支払率80%が目標とのことですが、現在支払っていない20%の人たちが「受信料を支払いたい」と思える番組づくりを目指してほしいと思います。
 現在、支払っていない人には、生活状況などいろいろな理由があるとは思いますが、「この放送で視聴者・国民を守ってほしい」と思える番組を放送していくことで、もっと積極的に受信料を支払うようになると思います。

(木田専務理事)
 Eテレのファミリー向けのコンサートにおいて、プレミアが付いてチケットが売買されている実態があることは、NHKでも把握しています。厳正な応募や抽選が行われ、セキュリティ対策を行っている紅白歌合戦においても同様のことが起こっていることは、非常に遺憾だと思っています。
 以前は、受信契約の有無を区別せずにイベントを実施していましたが、先ほどのようなご意見が増えてきたこともあり、特に無料で行うコンサートやイベントについては、できるだけ受信契約のある方にチケットが行き届くように取り組んでいます。
 ただし、一部の人気のイベントにおいて取り組みが進んでないことも事実であり、改めて担当の部局にご意見を伝え、検討してもらいたいと思っています。
 また、「受信料をもっと支払いたくなるような番組を制作してほしい」というご意見をいただきましたが、全くそのとおりだと思っており、われわれも、そのつもりで番組を制作しています。
 特に意見の割れるようなテーマや問題については、いろいろな立場や角度の意見を紹介し、視聴者の皆さまの判断に役立つようにすることが放送法で定められており、公平公正なニュースや番組づくりを心がけています。
 現在、受信料をお支払いいただいていない方が約20%となっていますが、毎年多くの方が転居し、結婚などにより世帯が消滅するなど、世帯が流動的に動いている中で、NHKでは、税務署や郵便局とは異なり、世帯の動きをフォローすることができません。残り20%の皆さまにお会いすることが難しい状況となっていますが、この不公平感を解消するために、いただいたご意見をしっかりと受けとめ、取り組んでまいります。

【会場参加者】
 BS放送とケーブルテレビ局の関係についてお聞きします。
 CS放送を見るためにケーブルテレビに加入してもBS放送の受信契約が必要になります。地上放送やラジオ放送ならわかりますが、見たくもないBS放送のために、BSの受信契約を締結しなければならないことが納得できません。CS放送を見るためにケーブルテレビに加入したにもかかわらず、なぜ、BS放送の受信契約を締結しなければいけないのでしょうか。

【会場参加者】
 経営計画にも記載されていますが、障害を持っている方の雇用も積極的に進めてほしいと思います。NHK職員の中で障害者の方がどれくらい働いているか教えてください。
 私は、ボランティアで車いすの方の送迎をしていますが、障害を持っている方が前向きに生活されている姿を見ると、私たちも前向きな気持ちになります。障害を持っている方が前向きに取り組んでいることがわかるような番組がつくられ、障害を持っている方が番組づくりに参加できるようなNHKであってほしいと思います。

【会場参加者】
 NHKの番組は、大きく分けてニュースのような「報道番組」、Eテレで放送している「教育番組」、大河ドラマのような「娯楽番組」に分かれると思います。「報道番組」や「教育番組」には、受信料を支払ってもよいと思っていますが、税金のように国の予算を財源にしてもよいのではないかとも思っています。また、「娯楽番組」については、民放でも同じような番組を放送しており、スポンサーから広告料を取ってもよいのではないか、と思います。

(根本理事)
 BS放送の受信方法には、ご家庭でパラボラアンテナをつけてご覧いただく方法と、ケーブルテレビ局を経由してご覧いただく方法があります。そしてケーブルテレビ局には、ご加入時に衛星受信契約についてご案内することをお願いしています。また、各社によって提供するサービスの内容が異なることがありますが、この点については、それぞれのケーブルテレビ局の判断となります。
 障害のある方の職員雇用につきましては、「職員全体の2%強」という数値目標を持っており、今後も障害者の雇用を促進してまいります。

(木田専務理事)
 NHKだけではなく民放についても、放送番組を「教養番組」「教育番組」「報道番組」「娯楽番組」の4つの種別に分け、番組編集の基準に従って編集しなければならない、ということが放送法で定められています。
 NHKでは、29年度の番組編成について、総合テレビでは「報道番組」は35%以上、「教養番組」は20%以上、「教育番組」は10%以上、「娯楽番組」は20%以上を編成する方針を立てています。1つの番組が2つのジャンルにまたがっている場合もありますが、各チャンネルがバランスよく調和のとれた編成となるように定められています。
 「娯楽番組は、スポンサーから広告料を取って番組をつくればよいのではないか」というご提案をいただきましたが、NHKは、質の高い「娯楽番組」を視聴者の皆さまに提供していくことも使命だと考えています。ただ「おもしろい」「見ていて笑える」だけではなく、あくまでも「豊かな文化としての娯楽」を目指し、いろいろな番組を制作し、皆さまのご期待に応えていきたいと思っています。

 

 

第2のテーマ:放送について

(司会)
 皆さまからご意見を伺う前に、皆さまから事前にいただいたアンケートの中で、ご意見・ご要望をいただいている「地域放送の取り組み」について、経営委員と執行部からお答えします。

(中島委員)
 全国放送だけでなく、地域放送を充実することは大変重要なことだと考えています。地域放送は、放送内容を自然と身近に感じていただくことができ、日頃から関心を持っていることを知ることができる放送であると思います。そして、全国放送と地域放送をバランスよく、車の両輪のように扱っていくことが重要だと考えています。この点に関しては、愛知県在住の経営委員の一人として、地域の視点に立って、経営委員会において発言をしています。
 現在の3か年経営計画の議決の際、経営委員長見解として、「地域番組の全国・海外発信や地域社会への貢献を評価する手法の開発等、地域を充実する姿勢も重要である。」と申し入れており、車の両輪のようにバランスよく運営されることが重要だと考え、関心を持っています。

(中野谷局長)
 名古屋放送局では、昨年度に各地のものづくりの力や伝統工芸、最先端技術を世界にどのように売り込んでいくかを描くプロジェクト『にっぽんまんなかブランド』を立ち上げ、地域だけでなく、全国、世界へ情報を発信する取り組みを行っています。
 「名古屋には魅力がない」という方がいらっしゃいますが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の「三英傑」にまつわる歴史や文化の豊かさや祭りなど、PRするものが数多くあります。昨年度、中部の魅力を「外国人の視点でみたらどうか」を取り上げる『おもてなし中部』という企画を立ち上げ、取り組んでいます。
 また、名古屋放送局で数年来継続し、皆さまにご愛顧いただいている北アルプスや南アルプスの自然を取り上げた番組『中部ネイチャーシリーズ』では、今年度も山だけでなく海も含めた大自然の絶景を高品質な映像でお伝えしていきます。
 このような形で、地域の皆さまを応援していくプロジェクトに力を入れてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたしします。

【会場参加者】
 NHKには、公平性と隠し事がないように、ということを申し上げます。
 以前、NHKスペシャルで放送された『JAPANデビュー』を巡って、NHKに対する集団訴訟があり、その裁判に関する講演会に私も参加してきましたが、講演会についてNHKは報道しませんでした。
 また、トリノ冬季五輪で行った日の丸を掲げたウイニングランを放送しなかったこと、紅白歌合戦等で「東京だョおっ母さん」の一部を歌わなかったことなど、NHKは隠し事をしており、とんでもないことだと思っています。
 NHKには、公平公正な放送と隠し事をしないことをお願いたいと思います。

【会場参加者】
 NHKの経営委員や会長に、外部の人が選ばれていますが、もっと現場のことをよく知っているNHK本体からNHKの経営に携わる人が出てほしい、と思います。すぐに実現することは、難しいかもしれませんが、NHKは日本の放送事業のトップでもありますので、NHKの本体の方に頑張ってほしい、と思います。

【会場参加者】
 いろいろなNHKの番組を見ており、本当に素晴らしい番組をたくさんつくっていると思いますが、中には「もう少し頑張れるよね」「脚本にちょっと難があるな」と思うことがあります。
 このような視聴者の感想や意見をデータ放送の機能などを用いて、直接伝える仕組みを作ってほしいと思います。そして、視聴者の気持ちが伝わることで、制作現場のさらなる活性化につながればよいと思っています。

(木田専務理事)
 NHKスペシャルの『シリーズJAPANデビュー』の第1回『アジアの“一等国”』という番組についてのご意見だと思います。この番組を巡っては、番組に出演された台湾の方や一部の視聴者からNHKに損害賠償を求める裁判が起こされました。この裁判については、最高裁判所が平成28年1月21日に「名誉棄損があったとは認められない」として、NHKに勝訴の判決を言い渡しており、この判決をもって決着したものと考えています。
 また、視聴者の皆さまの感想やご意見を放送現場に早く伝えることができる仕組みを作ってほしい、というご意見については、電話やファックス、メールで、ぜひNHKにお寄せいただきたいと思います。NHKには、視聴者の皆さまから、1日平均3,000件のご意見が寄せられていますが、寄せられたご意見は、放送現場に関わるすべての者が見ることができるシステムに登録され、「どういう反響が何件あった」ということを毎日チェックしています。皆さまからのご意見やご要望は、番組制作現場にとって最も大切なものですので、ぜひ、お寄せいただきたいと思います。

(佐藤委員)
 番組に対して寄せられたご意見は、執行部でまとめられ、3か月ごとに経営委員会に報告されています。いろいろな番組について、さまざまなご意見が寄せられており、肯定的なご意見だけでなく、批判的なご意見も報告されています。
 経営委員も視聴者の皆さまからのご意見をしっかり拝見するとともに、皆さまから寄せられたご意見が番組制作に役立っていると思っています。

(小林委員)
 経営委員会は、NHKの経営に関する基本方針等の重要事項を審議、議決する機関であり、実際に業務を執行している執行部を監督する役割があります。そして、この役割を適切に遂行するため客観的な判断ができるよう、外部の人が経営委員に選ばれています。このように、経営委員会は、執行部とは役割が違うということをご理解いただきたいと思います。

(佐藤委員)
 「会長もNHK本体から選んでほしい」というご意見についてですが、現会長は経営委員、監査委員として3年間で全国すべての放送局を回り、NHK内部のことをよくご存知の方です。そういう意味では、NHKの業務や課題に精通している方、ということで会長に選任しました。将来的には、NHK内部の方の会長就任も十分あり得ることであり、望ましい部分もあると思っています。

【会場参加者】
 私は、子供と祖父母の8人で暮らしていますが、朝食をとる朝7時と夕食をとる夜7時の時間に、時々痛々しい内容の場合もありますが、NHKのニュースを見ています。
 このように家族がそろう時間に、いろいろな情報が見られ、テレビを楽しめるようになれば、子供たちにもNHKを見る習慣がついて、他の時間帯でも「NHKを見たい」と思うようになるのではないでしょうか。

【会場参加者】
 『おもてなし中部』を見ていると、外国から来た方がよく取り上げられています。また、東京オリンピックに向けて、世界各国からたくさんの方が日本に来ると思いますが、中には日本のことを日本人以上に知っている外国の方がいることを見ていると、外国から日本に来た方の視点を取り入れた番組を見てみたいと思います。
 また、障害を持った方がコメンテーターなどで出演する番組があれば、よりさまざまな視点が取り入れられるのではないか、と思っています。

【会場参加者】
 私は『ラジオ深夜便』をよく聴いていますが、数か月に1回、「R1放送を休止するので、FM放送で聞いてください」と流れてきて、少し寂しい思いをしています。休止期間が3日間程度ならば我慢できますが、3月には1週間ほどの休止期間がありました。私の住んでいるところでは、FM放送が聴きにくい環境ですので、できるだけ放送休止期間を短くしてほしいと思います。

(中野谷局長)
 『おもてなし中部』は、外国人のブロガーの方が実際に観光地を訪れ、われわれ日本人が気付かなかったところを再発見し、なおかつ自分の母国に向けて発信してもらうという番組です。ご意見をいただきましたとおり、外国の方の視点だけではなく、障害を持つ方などから見た視点も新しい視点だと思いますので、検討させていただきたいと思います。
 ラジオの保守に伴う放送休止については、ふだんから多くのご意見をいただいております。愛知県、岐阜県、三重県のラジオは、鍋田ラジオ放送所から電波を出していますが、毎日安定して皆さまにラジオ放送をお届けするために、装置の修理や更新を定期的に行う必要があります。できるだけ計画的に効率よく保守を行うよう努めていますが、重要な保守あるいは大規模な工事の時には、放送を休止しなければならないことがあります。この整備が不十分になると、故障によって放送が出なくなる恐れもありますので、ぜひご理解をいただければと思います。

(木田専務理事)
 NHKでは、朝7時と夜7時の時間帯を最新の報道を伝える時間と考えています。確かに、その時間に暗いニュースや重たいニュースを伝えることもありますが、NHKとしては正確に迅速に情報を伝えることを第一に考えている、ということをご理解いただきたいと思います。

【会場参加者】
 3か年経営計画の重点方針の中に、「地域活性化に積極的に貢献」と書かれていますが、今後、地域のどのようなことを取り上げて放送する予定なのでしょうか。

【会場参加者】
 BS放送でメジャーリーグ中継を放送していますが、最近はほとんど見ていません。個人的には、メジャーリーグではなく、アメリカの女子プロゴルフ中継を放送してほしいと思います。

【会場参加者】
 『BS列島ニュース』という番組がありましたが、3月に終わってしまいました。この番組では、全国の北海道から沖縄まで、地域のニュースを見ることができたのですが、終わってしまって残念です。地域放送の充実に取り組んでいるのであれば、復活してほしいと思います。

(中野谷局長)
 地域活性化に向けた取り組みとして、『にっぽんまんなかブランド』というプロジェクトを立ち上げました。これは、名古屋放送局をはじめ、中部地方の各放送局がシリーズを組み、岐阜の美濃和紙など地域に古くから伝わるものづくりの力が、海外でどのように展開しているのかというところまで、掘り下げてお伝えする番組です。
 また、『おもてなし中部』では、各放送局が連携してシリーズを組みながら地域の観光地の魅力を紹介していますが、国内だけではなく国際放送でも放送し、世界に向けて発信することで地域活性化に貢献するプロジェクトにも取り組む予定です。
 これ以外でも、名古屋放送局で制作している『超絶凄ワザ!』という全国放送の番組では、とても高度な製造技術を持っている地域の中小企業など、地域のものづくりの力を番組で紹介することで、地域活性化につながると思っています。
 また、朝の『おはよう東海』、夕方の『ほっとイブニング』、土曜日の朝の『ウイークエンド中部』といったニュース情報番組では、積極的に地域のお祭りや名所などまずは中部地方全体に放送し、そして全国に紹介していくことで地域の活性化につながるのではないか、と思っています。

(木田専務理事)
 多くの日本人選手が活躍していた5年程前までは、多くの方にBS放送のメジャーリーグ中継をご覧いただいていました。データを見ると、視聴者数が大きく減っているわけではありませんが、契約期間が決まっていること、一度契約を解除すると再契約が難しくなるという事情があります。
 女子プロゴルフの放送については、これも契約の問題などで厳しい状況もありますが、ご要望をいただいたことを現場に伝えたいと思います。
 また、『BS列島ニュース』が終了したのは、地域情報を紹介するやり方を一度考え直してみようという考えたためであり、これからもさまざまな情報の出し方を考えていきたいと思っています。

【会場参加者】
 私は、『ほっとイブニングみえ』の『みえ百景』のコーナーに写真を投稿し、紹介されたことがありますが、番組が1年半前になくなってしまい、とても残念です。
 重要方針でも「地域活性化に積極的に貢献」と書かれていますので、ぜひ地方の文化や風景を取り入れ、心が少しでも癒されるような番組をつくってほしいと思います。

【会場参加者】
 NHKだけではなく、バラエティー番組が非常に多いように思われますが、多くのタレントが出演し、「ばか笑い」するような番組もありますので、NHKには真似してほしくありません。
 また、朝のラジオを聴いていると女性アナウンサーの話の内容の質が低下しているように思います。

(中野谷局長)
 『みえ百景』のコーナーは、昨年3月で終了しましたが、皆さまから投稿いただいた写真は、非常に大事なコンテンツであり、心休まる放送の材料と考えています。
 現在、『ほっとイブニングみえ』の『ハッピーみえーる』のコーナーで、皆さまからの投稿写真をご紹介していますので、ぜひ、今後も投稿していただきたいと思います。

(木田専務理事)
 NHKが制作するバラエティー番組は、民放と同じような番組を制作するのではなく、NHKが考えるバラエティー番組であってほしいと考えています。「民放で評判の番組と同じような番組を」という発想で番組が制作されないように各段階で考えていますが、結果的に「ほとんど同じではないか」と受け止められる番組が制作されてしまった場合、視聴者の皆さまから投書や電話でたくさんのご意見をいただくことになります。いただいたご意見をしっかりと受け止め、次にどうするかを考え、よりよいものに変えていく、という努力を続けていきたいと思います。

(司会)
 では、最後に、皆さまからご意見やご要望を伺いました経営委員から、感想を述べさせていただきます。

(中島委員)
 本日は、多数の方にご出席いただき、忌憚のないご意見を伺えたことを大変ありがたく思っております。
NHKが抱えている課題として、「放送と通信の融合」という時代の流れにいかに則するかということや、若者のテレビ離れにどう対応するかということもありますが、放送に関する関心が非常に高いことを改めて認識いたしました。
 質のよい放送、関心を持てる放送、安心して聞ける放送などがありますが、「放送の原点ということを大切にせよ」ということを改めてご指摘いただいたものと重く受けとめております。本日いただいたご意見やご要望は、経営委員はもちろんのこと、執行部にも情報が共有できるように努めてまいります。ありがとうございました。

(佐藤委員)
 本日は本当にたくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。前回、近畿大学で開催された「視聴者のみなさまと語る会」で「SNSを使っていろいろな情報を得ている」という話を聞きましたので、今回は、SNSを用いた応募を行ったところ、たくさんの応募をいただきました。
 この「視聴者のみなさまと語る会」につきましても、一つの型にはめてしまって同じ形式で実施するということではなく、今日のようにSNSを使った応募を行い、多くの方にご参加いただいた時は皆さまの顔が見えるような形式で、参加者数が少ない場合は座談会形式にする等、できるだけ多くの方のご意見を伺うことができるように、取り組んでまいりたいと思っています。
 今日皆さまからいただいたご意見やご要望を聞かせていただき、大変勉強になりました。きょうの会のことを経営委員会の中でも、執行部にも共有して、皆さまに少しでもよりよい番組をお届けできるように努力していきたいと思います。
 どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

(小林委員)
 本日は、特に皆さまが放送に関してこれだけ関心をお持ちだということを、知ることができました。私たちも、どのような放送を皆さまが求めていらっしゃるのか、ということについて、いろいろな視点やご意見があることは理解しておりますが、きょうは皆さまの生の声を聞くことができ、本当に貴重な機会となりました。
 経営委員会は、皆さまの代表としていろいろな決定をしていく場です。皆さまからの声が、経営委員会の質の向上につながります。こうした機会を最大限利用して、これからも皆さまの声をNHKの経営に反映していけるように努めてまいりたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

 

 

 

<視聴者のみなさまと語る会in名古屋>参加者当日アンケート

※全表の単位はすべて人数

質問1:性別

男 性 女 性 未回答
60 17 3

質問2:年齢

10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
0 1 5 9 17 25 20 3

質問3:今回のイベントを何でお知りになりましたか(複数回答)

放送(テレビ) 放送(ラジオ) ホームページ 新聞 メール Twitter その他
6 0 29 3 45 0 2

質問4:今回のイベントに参加していかがでしたか

大変満足 満足 ふつう 不満 大変不満 未回答
8 44 19 3 1 5

質問5:一番印象に残ったコーナーはどこでしたか(複数回答)

経営重要事項 経営など全般 放送について 講演会 特になし 未回答
7 23 29 17 7 8

質問6:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか

よく知っていた 知っていた 知らなかった その他 未回答
2 33 41 1 3

質問7:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか

理解が深まった 特に変わらない わからない その他 未回答
52 22 2 1 3

 

 

<アンケートに寄せられた主なご意見>

 

経営全般について

  • 全役職員一人一人が危機感を持ち、NHKのスポンサーは国民であることを忘れないでほしい。
  • NHKの最大の使命を職員一人一人が共有して仕事を進めてほしい。
  • 支払率の目標は80%ではなく、100%とすべきではないか。
  • 受信料の公平負担についての説明に納得がいかなかった。
  • 受信料支払率の地域格差を分析し、対策を公開してほしい。
  • 受信料は税金化したほうがよいと思う。
  • 受信料の収納にマイナンバー制度を活用してはどうか。
  • 受信料の公平負担と受信料を支払わなくても見ることができるインターネット同時配信は、相反する内容になっているのではないか。
  • NHKは地域や日本の情報源であることを自覚し、視聴率に左右されず、理念をもって番組を提供してください。
  • 新しい会長のもと、NHKの信頼を取り戻してほしい。
  • 経営委員、執行部の考え方を直接聞くことができ、組織としてどのような部分を大切にしているのか、理解を深められた。

 

放送について

  • NHKには、確かな情報発信をお願いする。
  • 不偏不党の志を持ち、権力に屈することなく正しい報道、公平公正な報道を期待する。
  • 激動の国際情勢を正しく、早く伝えるため、世界各地で活躍できる人材の育成とネットワーク化にいっそう力を入れてほしい。
  • NHKにもニュース専門のチャンネルを設けてほしい。
  • 地方ニュースのアナウンサーには、若手を起用してほしい。
  • もっと中部地方の魅力を伝える番組を制作してほしい。
  • 朝のラジオを聴いていると、同じ内容を繰り返しているのが気になる。
  • 放送設備の点検でラジオ放送を休止するのであれば、今後の災害対策も含めて、交互に放送できるように、複数の設備を設置してほしい。
  • 政治、経済、国際関係の報道で解説委員による説明はとてもためなるので、ラジオでも放送してほしい。
  • 昔は午前0時頃で放送を終了していたのに、現在は早朝まで放送しているが、その必要があるのか。
  • 視聴者は自分の時間に合わせて視聴しているので、事前予約できるように番組PRをもっと増やしてほしい。
  • 番組間に放送されるPR番組を、今後も続けてほしい。
  • NHKの過去の番組を視聴できるシステムを作ってほしい。
  • 番組では外国人や障害のある方を文化人や芸能人と同じ程度参加させ、偏見のない映像を日常の風景にしてほしい。
  • 今後も良質な海外ドラマの放送を望む。
  • NHKの番組は、視聴者のいろいろな意見を日々取り入れ、検討しながら見直しを行っている実態を知り、積極的に投稿しようと思った。
  • 『紅白歌合戦』は一昨年よりもおもしろかったが、若年層を強く意識しているように感じた。
  • よい番組を見逃してしまうことも多いので、インターネットで再放送してくれることを楽しみにしている。
  • 『ブラタモリ』を東海3県で放送してほしい。
  • 『国会中継』に、もっと力を入れてほしい。
  • Eテレの子供向けイベントでは参加者スペースも狭く、チケットがとても取りにくい。公演日数、回数、頻度も少ないので、改善してほしい。
  • 視聴率に左右されず、科学やドキュメンタリー、芸術、古典芸能などの番組をこれからも放送してほしい。

 

運営、その他について

  • 一番身近で、すぐ映像を見ることができるテレビは、これからも大切だ。
  • 「発言は一人一回でお願いします」と言われたので、発言しにくかった。
  • 参加者の人数に対して開催時間が短く、発言できなかったことが残念。
  • 大勢の前で発言しにくかったので、少人数による座談会スタイルを提案する。
  • 公開番組以外で視聴者がNHKに参加できるこのような企画をもっと増やしてほしい。
  • NHKに関する関心の高さを感じ取ることができた。
  • 参加者の意見を聞き、実にさまざまな考えをもった人達がいることに驚いた。
  • 具体的な意見交換ができ、開かれたNHKを感じた。
  • 登壇者の誠実で的確な対応に安心した。
  • 事前アンケートで受け付けた意見や質問をベースに進行することで、もっと円滑な進行ができるのではないか。
  • 視聴者の意見を聞く場は必要だが、年配の参加者が多く、意見にも偏りがあった。
  • 視聴者の声を直に聞く機会の意義を感じた。
  • 執行部の説明が明確で分かりやすかった。広く一般の意見を取り入れようという意気込みが感じられた。
  • 視聴者の意見をもっと伝えることができるよう「視聴モニター制度」の開設を検討してほしい。