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平成23年度 第6回 視聴者のみなさまと語る会〜NHK経営委員とともに〜in長崎 (平成23年11月5日開催) |
<会 合 の 概 要>
「経営委員会による受信者意見聴取」の平成23年度第6回は、長崎放送局で実施し、「放送」「経営など全般」の2つのテーマで公募による41名の視聴者のみなさまからご意見を伺った。
<会 合 の 名 称>
視聴者のみなさまと語る会〜NHK経営委員とともに〜in長崎
<会 合 日 時>
平成23年11月5日(土)午後2時から午後4時まで
<出 席 者>
〔経営委員〕 |
石 原 進 (委員) 幸 田 真 音(委員) 竹 中 ナ ミ(委員) |
〔執 行 部〕 |
金 田 新 (専務理事) 新 山 賢 治(理事) 合 田 敏 行(長崎放送局長) |
〔視聴者〕 |
公募による視聴者41人 |
〔司 会〕 |
野 村 正 育 アナウンサー |
< 会 場 >
長崎放送局 3階スタジオ
< 開 催 項 目 >
以下のとおり進行した。
1 開会あいさつ
2 経営委員による説明
協会の基本方針その他協会の運営に関する重要な事項について
3 意見の聴取
(1) NHKの放送について
(2) NHKの経営全般について
4 閉会あいさつ
「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「スペシャルドラマ『坂の上の雲』制作秘話」と題して、藤澤浩一チーフ・プロデューサーのトークショーを開催した。
<概要・反響・評価>
- 公募の結果、はがき・ホームページを通じて計55名から参加申し込みがあり、全員に案内を送付した。その際、当選者の意見の把握と参加意思の確認のために事前アンケート調査を実施したところ、49名から回答・返送があり、39名が参加すると答えていた。当日は41名が来場、参加した。
- 会合は、「放送」と「経営全般」の2つのテーマを設定し、進行した。災害時にラジオ放送が果たす役割、放送機能の地域分散化に対する意見、NHKオンデマンドに関するご意見、ご要望など多岐にわたった。
- 参加者全員のご意見を伺う時間がなかったため、終了後、意向収集のアンケート調査を行ったところ35名から回答があった。回答者は20代3名、30代3名、40代5名、50代8名、60代8名、70歳以上8名で、男性が23名と男性の参加、回答が多かった。
- 参加者の満足度については、「たいへん満足」あるいは「満足」と答えた人が71%、「ふつう」と答えた人が15%、「不満」あるいは「たいへん不満」と答えた人はいなかった。(未記入者が5名、14%)
◆協会の基本方針・重要事項の説明
(石原委員)
まず、初めに私ども経営委員会の役割についてご説明いたします。経営委員会の役割は、放送法に明文化されており、NHKの経営の基本方針などの議決、あるいは会長以下、NHK執行部の役員の業務の監督など、NHKの経営に対して重い責任を負っています。
経営委員会の委員は、衆参両議院の同意を得て、内閣総理大臣より任命されます。委員の選任に当たっては、教育・文化・科学・産業、その他の各分野、及び全国各地方が公平に代表されることを考慮しなければならない、と放送法で定められております。
委員は全員で12名。任期は3年で、再任されることもあります。また、経営委員の中から監査委員が任命され、経営委員会を含めた役員の職務の執行を監査しています。
放送法には私ども経営委員がその重責を果たすため、視聴者のみなさまのご意見を直接伺うことも定められております。本日は、みなさまからNHKに対する忌憚のないご意見をお聞かせいただきたいと思いますが、その前に会合においては、経営委員が協会の基本方針や重要事項を説明することという定めがありますので、今少しお時間をいただき、先日議決したばかりの平成24年から26年度NHK経営計画についてご説明させていただきます。
10月25日、24年度から26年度までの3か年計画を経営委員会において議決しました。計画のタイトルは、先の見通せない時代にあって、視聴者のみなさまに豊かで安心して暮らしていただけるよう公共放送として努力していきたいという思いを込めまして、「豊かで安心、たしかな未来へ」としました。計画は3か年の基本方針のもとに、4つの重点目標で構成されております。
基本姿勢として、公共放送の原点に立ち返り、その役割の達成を目指すことを強く意識しております。
重点目標の1つ目は「公共」です。未曾有の被害をもたらした東日本大震災でのさまざまな体験や教訓を生かし、いかなるときにもみなさまの安全・安心を守るための情報をいち早く、正確に提供し続けられるよう、放送機能を強化することを盛り込みました。この強化策に、3年間で292億円を充てます。このうち、東京の放送センターの機能が損傷した場合に備え、大阪放送局にバックアップ機能を強化するなど、とりわけ緊急性の高い設備投資にあたる106億円は、視聴者のみなさまへの還元策とします。
2つ目は「信頼」です。世界に通用する質の高い番組、そして日本、地域の発展につながる放送やサービスの充実を盛り込みました。番組を通じて、地域の活性化への貢献、さらには、世界に日本の情報を発信し、国際理解を高めていきます。
3つ目は「創造・未来」です。放送と通信の融合時代にふさわしい、新しいサービスの充実を盛り込みました。インターネットを通じて、さまざまなコンテンツが自由に流通するようになった今、最新の技術を生かして、高品質のコンテンツをお届けすることが求められています。新しい時代のサービスのあり方を考えていきます。
4つ目は「改革・活力」です。経営改革で効率的な経営を行います。業務の見直しや要員の削減に取り組み、グループ経営を推進します。営業については、改革を進めながら、受信料の増収を図る一方で、経費は抑制していきます。新しい取り組みとして海外の公共放送を参考に、NHK独自の管理、評価手法を導入し、現場管理まで一貫したマネジメントを強化します。
次に、視聴者のみなさまへの還元策についてご説明します。
NHKは、現在の経営計画を着実に実行し、平成24年度から受信料の10%を視聴者のみなさまに還元できる収支構造にすることを約束しました。しかし、その後、NHKを取り巻く環境が大きく変わりました。受信料収入については、現在長引く不況や、東日本大震災による全額免除の大幅な拡大などがあり、現計画で想定した収入より減少しています。
また、東日本大震災を踏まえ、いかなる災害が発生しても、国民の安全・安心を守るための情報をいち早く、正確にお伝えする強化策が必要不可欠となりました。
東京の放送センターのバックアップ機能の強化など、とりわけ緊急性が高い設備投資に当たる106億円は、先ほどご説明した還元策として実施することにしました。その上で、残りの財源、3年間で1,162億円はすべて受信料の値下げに充てます。全体で現在の受信料収入の7%の値下げとなりました。
具体的な値下げ額は、例えば、地上契約で2カ月ごとのお支払いの場合、口座・クレジット支払では月額120円。これは現在の地上契約の月額受信料の8.9%の引き下げに当たります。継続振込支払では、月額70円の引き下げとなります。
平成24年度予算が国会で承認されれば、来年10月から実施します。受信料の値下げは、ラジオの受信料を廃止し、テレビだけを対象にした受信料体系に移行した昭和43年以降では初めてのことです。
最後に3か年の事業収支についてご説明します。来年度からの3か年の事業収支は、事業収入、事業支出とも値下げ前の今年度の規模を下回るものとなっています。
受信料収入については、値下げにより24、25年度は前年度比で減収となりますが、値下げの影響を吸収し終えた26年度は126億円の増とする計画です。
事業支出は、24年度が前年度比でマイナスとなりますが、25年度は24年度と同規模となり、26年度は公共放送の機能強化に伴う設備投資による減価償却費の増などにより、前年度と比べて増加となります。事業収支は、24年度が収支均衡、25年度はいったん47億円の赤字となりますが、26年度は受信料の増収により10億円の黒字に転換するとしております。
以上が平成24年度から26年度の新しいNHK経営計画のご説明です。収支の厳しい状況が続きますが、組織を上げて増収に取り組むとともに、効率的な経営によって、今ご説明した計画を着実に実行し、公共放送としての使命を果たし、視聴者のみなさまの期待と信頼にこたえていくことを考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
終わりに、本日ここNHK長崎放送局にお集まりいただいたみなさまからいただくご意見、ご要望は、私ども経営委員会はもちろん、執行部とも共有して、今後のNHKのあり方に反映させてまいりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
《視聴者の皆さまからのご意見とNHK側からの回答》
第1のテーマ:NHKの放送について
【会場参加者】
ラジオ第一放送の「土曜あさいちばん」で、今朝「週刊辛口コラム」というのを聞いたが、とても中身があるものだったので文字媒体でも確認したいと思った。聞いているだけだとすらっと通り過ぎていくので、後で内容を確認できたら良い。
【会場参加者】
昨日、NHKBSでプロ野球中継を見ていたが、9回裏、最後のバッターの場面でチャンネルが変わった。変わるのは良いが、最後まで同じチャンネルで放送する方が良かったのではないかと思った。とても切迫した接戦で、切り替えの間に事態が変わる可能性もあり、非常に興ざめという感じを持った。検討をお願いしたい。
【会場参加者】
今の野球放送の件では、2つのチャンネルを使って、ひいきのチームと相手のチームの両方の試合が見られる編成に私は助けられている。面白い試合にすぐ切り替えたりすることができるので、非常に有効だ。一方で、NHKだからCMは流せないだろうが、野球の途中にトイレ休憩ぐらいの時間帯を作ってもらいたい。画面の隅に映像を流すなど工夫をしてもらえないだろうか。
(竹中委員)
ラジオ放送が文字で確認できる、目で見るラジオがありますが、技術的なことも含めて、執行部から説明してもらえますか?
(新山理事)
最近、NHKでも、インターネットでラジオをお聞きいただける「らじる★らじる」というサービスを始めました。イギリスのBBCでは、ネットで音声を流すと同時に画面で文字情報を付加するというサービスも行っています。日本でも通信等のメディアを使用することで、そうしたサービスを近い将来提供することができるようになると考えています。
(竹中委員)
ぜひ、拡充していくように取り組んでください。私もいろいろ声を上げていきたいと思います。
(金田専務理事)
デジタル化によるメリットの一つとして、地上波も衛星放送もマルチということで、今まで一つの放送をしていたものを、2つに分けてごらんいただけるということがあります。野球中継では、自分のごひいきのチームの試合だけではなく、競っている別チームの状況も簡単にごらんいただけるということで、これがデジタル化による大きな技術的メリットの一つになっています。
使い方についても、どんどん進化させています。例えば、チャンネルを4色ボタンを使って簡単にスイッチできるようなことなどを考えています。
近々では、今までEPGという電子的な番組表の中で、マルチの表示ができなかったものが、できるようになります。そうした表示の改善もこの1年の間にもっと良くなります。
現在、最低限のことは、できるようになっていますが、より視聴者のみなさんに便利に使っていただけるよう、先ほどのご希望、ご意見を踏まえた上で、改善を進めていきたいと思っています。
ただ、トイレ休憩というのは、試合が進んでいたりしますので、そこをどうしても見逃したくないというお客さんもいらっしゃるという事情から、すこし難しいかという感じがいたします。
【会場参加者】
夕方のニュースは、以前は5時のスタートだったのが最近は4時55分からと時間が変更になって聞き漏らすことがある。なぜ、変更となったのか?
(新山理事)
これは3年ほど前に「ゆうどきネットワーク」をリニューアルする中で検討した結果です。5時より前に放送を開始して、各局いろんな番組の出し入れがあるわけですけれども、それを調整した結果、4時50分から放送をはじめ、最初の5分間に、例えば冒頭のあいさつやいろいろな話題を入れて、そのあとニュースを取り込んでいこうということになりました。
ただ、今お聞きしたように「ニュースは正時から見たい」という声もありますので、毎年開催している「改定委員会」という皆さんの声を聞きながら番組編成改定をする場がNHK内にありますので、検討していきます。
【会場参加者】
最近民放がおもしろくないので、1日中NHKを見ている。子供がいるので、教育テレビの斬新で画期的な番組に大変助けられている。
ただ、反面ドラマと報道関係に対しては、非常に物足りなさを感じることが多くなった。特に、ドラマは、若手俳優の起用が多く、ベテラン俳優がなかなか出演しなかったり、時代劇に内容の薄いものが増えてきたという不満がある。映画よりもドラマの充実をお願いしたい。
それから、見逃した番組を見ようと思うとインターネットでは見られるが、有料である。せめて1週間ぐらいは無料で見たい。さらに、教育、教養番組のテキストが、だんだん高くなってきているように思う。簡単に手に入るが、もう少し価格を検討してほしい。
【会場参加者】
私は、兵隊に行った世代。戦時中を扱った映画やドラマの別れの場面で「元気で帰ってきてください」と言う場合があるが、戦場に赴く場合は、「生きて帰って来い」と言うことは禁句であった。
また、将校がワイシャツを着てネクタイをして参謀の指示をしたり、指揮をする場面があるが、当時では考えられない。戦時中は、みんないわゆる国民服という詰め襟だった。現実とかけ離れない描き方をしてほしい。
(金田専務理事)
教育テレビ、Eテレの番組をいろいろご覧いただき、活用いただいているということで、ありがとうございます。自画自賛で申し訳ありませんが、私も教育テレビの中に大変良い、珠玉の番組があると思っています。一方、ドラマ、報道が物足らないというご指摘をいただきましたが、これは、やはり皆さんが、ずっと番組をごらんいただく中で、見方が変わってくる、深くなる、より高度になるということもあり、かなり幅広い層の方々にごらんいただく中でそういうニーズがあることも重々承知しています。
一方で、やはり7割以上の多くの方にごらんいただくという意味では、わかりやすさという追求も必要で、私は両にらみと言っているんですけれども、ドラマのほうも、報道のほうも、それぞれの方にご理解いただけるような、あるいはご満足いただけるような番組に、情報密度を上げていくようなことを含めて、工夫をしていきたいと思っています。実際に、今、番組の改定作業を行っているところですが、そういう議論をしています。
それから、番組の見逃しサービスについてですが、これはNHKオンデマンドという事業で実施しています。オンデマンドの事業は法律上、別途のご契約、受信料とは別会計で行わなければならず、損をしてはいけない、けれども、もうけてもいけないという難しい事業です。今NHKの番組で以前放送した「映像の世紀」とか、「NHKスペシャル」、あるいはサイエンスの関係など、いろいろな番組がご覧いただけます。
この料金が1本105円から315円。まとめてご契約いただく場合には、「特選見放題パック」で月間945円かかります。このような料金体系で、実施していますが、NHKのご契約のある方には、見逃しぐらいは無料に、というご意見があることも重々承知しています。
ただ、この料金設定で難しいのは、945円で見逃しをご覧になれば、1,345円(受信料)払わなくても済むという考え方もないわけではないということで、受信料の体系を全体としてどう考えるかというところにかかってきます。今回の経営計画の中では、そのような方向をとっておりません。「見逃し」のサービスを行うためには著作権の処理が別に必要となり、その費用も含めて、ご負担いただいています。実際、現段階では、赤字事業であり、再来年ぐらいには損益分岐点にいきたいと思っていますが、そのような状況であることをご理解いただければと思います。
それからテキストについてですが、今、出版事業全般が、大変難しい状況にあります。電子化という流れの中で、様々な種別のテキストを出版するのは、流通コストも含めて、コストが上がっているという事情があります。ただ、NHKとしては、教育、あるいはEテレの放送の副教材として、必要なものと認識していますので、引き続き経営努力をしてみなさん便利に使っていただけるようにしたいと考えています。
(新山理事)
NHKオンデマンドのことで、少し補足しますと、今ご指摘があったように、見逃した番組をもう一度見たいというニーズがあることは承知しています。ヨーロッパのBBCでは、見逃した番組をデジタルのサービスで出したり、@プレイヤーなどでも見られたり、といったサービスを無料で行っています。
ただ、今日本では、放送法という制約の中で、NHKがあまりそうしたサービスを進めますと民間の人たちを圧迫するのではないかという意見もあって、現在は、次の経営計画の間で、経営委員の方たちとも議論しながらやっていく、非常に重要なテーマとしています。
それから、時代考証の件ですけれども、ご指摘のあった戦争の話や、時代劇とか、制作するスタッフがどんどん若くなっていますので、なかなか注意が行き届かないことがいろいろあります。ぜひそれは指摘していただいて、われわれもそれを参考に、どんどん事実に近づくようにやっていくということが大切だと思います。
(幸田委員)
先ほどから、ドラマの内容や事実関係、時代考証の話など本当にありがたいなと思いながら聞いていました。というのは、私は小説、文字の文化の人間で、物語を創るのが仕事だからです。やはり、つくる人間というのは、本当に心血を注いで一生懸命に制作するものです。
そして、実際に体験していた方のさきほどのようなご意見が番組を磨いて、育てていくものだとも思っています。ですから、体験者としていろいろお気づきになることとか、これはおかしいなという意見はとても貴重なものですので、ぜひ声を上げて、現場の制作者たちを励まして、温かく、かつ厳しく育ててやっていただきたいと思います。
【会場参加者】
オンデマンドサービスのことで聞きたい。私はクラシック音楽が趣味で、演奏するのも、テレビで見るのも大好きだ。ただ、音楽分野に限って言うとオンデマンドで見られる番組の数がすごく少ない。クラシックギターをキーワードに調べてみたが、村治佳織さんの一本しかなかった。
過去の放送を見ると、NHKで、いろいろなプロの演奏家の番組があったのにそれがオンデマンドにないのは、視聴者の要望が十分反映されていないのではないかと思う。どのような選考経緯で番組を選定されているのかということも聞きたい。
【会場参加者】
デジタル化というのは、非常にクリアで、放送する側としては、非常に便利なという媒体であると思うが、視聴者の側からすると、世帯間、世代間で、かなり情報格差が生まれる。高齢者には、どうしても使い勝手が不便で、今回のデジタル化に伴う視聴者減も、それだけではないと思うが影響があったと思う。
本来メディアというのは、特に公共放送であるNHKは、どういう役割を担うべきかということをもう少し深く検討すべきではないか。
また、日本だけではなく、世界的な視点で放送メディアがどの辺の位置を占めればいいのかということを検討すべき。例えば、今スマートフォンやタブレット端末など、さまざまなメディアのデジタル化が進んでいる。これは逆にいえば年齢による格差、情報格差をもたらし、さらに経済格差、南北格差にもつながっていくと思う
それから、NHKは、高齢化に向かっていっているときに、必ずしも、年齢構成を考えていないのではないか? むしろ若い人に焦点を絞っているようにさえ思う。「無縁社会」というテーマでNHKは放送したが、どんどんそこにつながっていっているような感じがしてならない。
また、以前、大学教授の方の話で、テレビに出演すると話の内容よりも「ネクタイがどうだった」とか「背広がどうだった」とか印象についての感想が多いがラジオだと理解されやすいということを言っていた。これからは、テレビでも内容が印象に残るような、想像力が増すような番組作りをすべきだと思う。
(新山理事)
ご指摘ありがとうございます。NHKのオンデマンドは、ゴルフからコンサートまでという、どんな小さいものでもやりましょうというのを旗印にやっています。ちなみに民放でもオンデマンドがありますが、アニメとドラマが主になっていますので、種類では、NHKのほうが多様にあると思っています。ただ、話に出た通り著作権の問題が非常に大きい要素となっています。例えば、NHK、N響コンサートは全部配信していますが、これは出演料の10%ということだけで配信が可能なのに比べ、例えば、ベルリン・フィルとか、ウィーン・フィルは、これが非常に高くなります。ベルリン・フィルでは、配信、発信ということを直接自分たちでやっていこうという考えを持っていますので、NHKがやろうとすると数千万円かかって、とても配信することができないという状況で、どうしても偏りが出てしまいます。
ただ、今のクラシックギターの番組配信をぜひやって欲しいというような希望、リクエストをみなさんから吸収するというシステムが必要だと思います。
NHKネットクラブやオンデマンドのホームページでも、リクエストを受け付けるような仕組みをどんどん作っていますので、それにぜひ声を上げていただきたいと思います。そういうリクエストを受けて、さまざまなプログラムをふやしていくようにしたいと考えています。
(石原経営委員)
著作権の問題、これは先ほどもオンデマンドの件でも問題になりましたが、日本は非常に厳しいですね。先日、アメリカのシリコンバレーに行った際、パンドラという音楽のインターネットラジオ会社の話を聞く機会がありました。今年の6月に上場したばかりのベンチャー企業ですが、既に時価総額2,500億円という会社です。著作権の問題をどうしているのか尋ねたところ、全米著作権協会との契約でどんな曲でも1曲流したら0.1セントということでした。そうすると、100曲、自分で取り込んでも、たった10セントですが、全米全体で使うから、著作権協会のほうは十分ペイするということだそうです。
アメリカは、そういうところを非常に柔軟に対応するので、新しい事業が立ち上がってくるのだと思います。
著作権の問題は、NHKの責任ということではありませんが、日本ではこの問題をどうクリアするか。それによって新しいビジネスがどう立ち上がってくるかということは、音楽だけではなく映像のことも全て同様で、この先日本も新しい変化が起きないか期待をしています。
それから、高齢者の問題ですが、端末が大変複雑で、年配の方でそれを使いこなせる方は、そんなに多くないと感じています。
私の母親も91歳で、先日テレビを買い替えましたが、とても使いこなすのが大変そうです。端末のボタンが大きいものなど、携帯電話には年配者向けのものがありますが、テレビも衛星と地上波の切り替えなどがわかりやすくできる、操作のボタンが大きいものなどを作るべきだと思います。
スマートフォンやタブレット端末など、これはまたデジタルデバイド(情報格差)が起こるわけですけれども、やはりこれから高齢化社会ですから、真剣にメーカー側が考えて開発をしていく必要があると思いました。
(合田局長)
オンデマンドのリクエストの話が出ましたので、情報としてみなさんにご紹介しますが、「長崎くんち」も、オンデマンドで見られるようにしました。 今年は「コッコデショ」があったので、「長崎くんち」については、みなさんから「また見たい」とか、「多くの人に見てほしい」という、大変たくさんの声をいただきましたのでオンデマンドで多くのみなさんに見ていただこうという機会を作りました。
いろいろな形で声をいただければ、それを反映していくことは可能だと思いますので、改めてよろしくお願いいたします。
(石原委員)
最近のNHKの番組は、若い人に偏りすぎているのではないかというお話しがありましたが、そうご覧になったというのは、相当NHKが努力しているからなのです。というのは、若い世代、特に20歳未満の年代にはNHKの番組をあまり見てもらえません。接触者率の調査でも30歳以下のNHKの数字は極めて低い一方で50歳以上の方は、とてもNHK志向が高いのです。若い世代が、年を重ねるに従って、やがてNHKの視聴者になっていただけるかどうかが大切ですが、やはり若いうちから、われわれみたいにNHKに親しんでいる人は、NHKを好きでいてもらえる傾向が高いわけです。将来を考えたら、今の若い人たちにも見てもらいたい。そういう理由で、若い人向けの番組も一生懸命作っているんです。そうすると一方で年配の方から、最近くだらない番組を作っているというご意見が出てきます。その辺の兼ね合いは、NHKも考えていく必要があると思っていますし、同時に、年配のみなさま方も、若い人はわれわれとは、物の見方、嗜好が違うのだということもわかっていただき、NHKには沢山のチャンネルがありますので、この番組が嫌いだと思ったら、BSのほうをご覧いただくなど、いろいろな見方をしていただけたらありがたいと思っています。
(金田専務理事)
最後のご指摘で、ラジオのやさしさ、メリットについて、もう少ししっかり考えていくようにという示唆をいただきましたが、これは全くそのとおりだと思います。
また経営計画では、安心・安全ということを柱に立てていますが、今回の東日本大震災の中で、ラジオが非常に大きな役割を果たしたということが言われていますので、この検証についても、また別途番組でやりたいと思っています。仙台局では、災害のときに本来のラジオの役割を果たすためにも、ふだんから放送を出す訓練といいますか、番組制作に力を入れていこうというような動きがあり、取り組みを進めています。
次の経営計画の中でも、ラジオについては、取り組みを強化していますが、最近の災害は、雨も台風もその動きが変化していて予測がつきにくく、音声メディアの役割というのは、むしろ広がっていますので、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
(竹中委員)
今、災害のお話が出ましたけれども、私自身は、神戸の東灘で生まれ育ちましたので、16年前の阪神・淡路大震災で家が全焼して、自宅が、がれきと呼ばれる状態になりました。それから一度更地にして、そこから何年もかけて再建していくという経験をしたんですけれども、被災した直後に、やはりラジオからどこの道なら今通って逃げられるかであるといった避難情報や、安否情報など非常にローカルで緻密な情報というのが流れて、それで海際ではなく、ぱっと裏山のほうを通って、大阪方面に両親を連れて逃げることができたというような経験をしました。最近は、手回しで電気を起こすようなラジオも発売されていますので、テレビとラジオの両方が重要で必要なものだと思っています。
それから、今回の震災では、テレビが見られなくなったんですけれども、ある地方のネットユーザーの方がUstream(ユーストリーム)で、自分が見ているNHKのニュースを流されたんですね。これは、NHKの放送の規約にもUstreamの規約にも反するんですけれども、現実にテレビが見られなくなっている人がいるということを知って、その方が流したということで、Ustreamの責任者の人が、NHKに、何とかこれは流させてほしいというお話に行かれたそうです。そうしたら、NHKは15分でそれを決断して、オーケーを出して流されたということです。ネットユーザーの若い人は、案外NHK嫌いな人が多いので、NHKの悪口もいっぱい書いている人がいるんですが、さすがに今回は、NHKの震災報道そのものが世界から非常に高い評価受けたと同様に、ネットユーザーの若い方からも、非常に大きな声が上がりました。Ustreamの集まりが、神戸でもありましたが、その時にもネットユーザーの人たちが、これからの放送とネットの融合の時代に先駆けた、非常に重要な出来事だったというお話をされていて、これからの放送、通信のあり方を示唆するものだったのかなと感じました。
【会場参加者】
NHKをこよなく愛しているものの一人だ。50代以上がNHKを好きだというのは本当で、周りはみんなそうだ。
その中で、いつも私が思うのは子供たちのこと。私たちの世代は、途中からテレビが出てきたが、今の子供たちというのは、生まれたときからテレビを見て育っていて、テレビにとても影響されて育っているという現状を認識してほしい。
まずテレビのまねをする。言葉遣い、服装、もちろん行動なんかもそうだ。これからの日本を担う子供たちの成長を考えると、本当にいい番組をつくってほしい。いい放送を流してほしい、そういうところに、NHKの英知をぜひ結集してほしいと思う。
【会場参加者】
若い世代が、あまりNHKを見ないということだが、今、人気のAKB48の篠田麻里子さんが出演の「麻里子さまのおりこうさま!」という番組があって、私も応募したところ、たまたま「円高」のテーマで“おりこうさま”の賞もらったが、放送がEテレも、総合も夜遅いため、知り合いの人に出るからと伝えても真夜中で見られないという反応であった。AKBといえば、全国的に人気で、若い世代にも見てもらいたいということであれば、もっと早い時間帯に、放送すべきではないかと思う。
【会場参加者】
以前放送されていた「お笑い三人組」とか、綾小路きみまろさんの番組「ごきげん歌謡笑劇団」とか、だれでも見て楽しい番組を、もう少し増やせないものかと思う。
【会場参加者】
「あさイチ」は大変いい番組だが、再放送がない。夜中は、毎回同じような映像が放送されている時間もあるので、その時間を利用してでも「あさイチ」の再放送をしてもらいたい。
それから、「美の壺」という番組を楽しみに見ていたが、最近は、日曜日の朝の4時半に放送と早朝の編成で、なかなか見づらい。
また、何年か前に九州管内の放送で「四国八十八か所」という番組があり1番から順番に録画して楽しみに見ていたが、途中で放送が途切れてしまった。福岡放送局に電話して尋ねたところ、もう一度再放送するから待っていてくださいとのことだったが、もう何年も放送がない。NHKだけの番組じゃなくて、皆さんの番組なのだから、最後まで放送してほしい。
(金田専務理事)
「麻里子さまのおりこうさま!」は、私も時々見ています。もっと早い時間にということですが、教育テレビの編成は番組を継続的にご覧になる方が多く、時間帯の制約が視聴者の方にも多いため編成が大変難しいチャンネルになっています。
今のご要望を踏まえながら、どういうことが考えられるのか現場のほうにも伝えて検討させますが、いろいろな事情で現在のような編成となっていることをご理解賜ればと思います。
それから、子供さんがテレビのまねをするという話ですが、NHKは若年層に弱いといっても、幼児層はすごく強いんです。「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」など、幼児番組は、大変よく見られています。
ちなみに「おかあさんといっしょ」はアルジャジーラ子どもチャンネルというカタールの教育放送で、そのまま吹きかえて使われているぐらい、国際的にも非常に訴求力のある番組です。子供たちがまねをすることも想定して問題のないような作りかたをしていますが、小学校を卒業する頃からNHKが見られなくなるという問題があり、子供たちへの悪影響の問題もさることながら、特に中学生、高校生の人たちにどのようにNHKを見てもらうかということを真剣に考えています。
考えてみますと、私も子供の頃に「ひょっこりひょうたん島」やそのほかのNHKの番組を知らず知らずに祖母と一緒に見ていたことも、NHKの番組好きになった要因の一つだと思いますので、そういう意味でも、若い世代にNHKの番組を見ていただく必要があるのだと考えています。
私は昔、学校で、「ノンちゃん雲に乗る」とか、「しいのみ学園」というような映画を見ました。そういう映画を見ることでいじめをしなくなるとか「見る薬」のような、そうした番組をNHKも作って、若い人たち、中学、高校、あるいは大学生にも継続してご覧いただいて、NHKを好きになってもらえるよう心がけたいと思っております。
(新山理事)
「お笑い三人組」は、まさにわれわれ目標としていまして、ああいうほっとするような、いい公開バラエティー番組ができないものかを、現場の番組開発の会議で議論しています。「ごきげん歌謡笑劇団」も、そういうところから生まれた番組で、最初はBSだったんですけれども、今は総合テレビで放送しています。こうした番組は、本当に大切な番組ですので、そうした公開番組を地域で実施できるよう、今後も開発していきたいと思います。
「あさイチ」の再放送については、現場に伝えます。「美の壺」、「四国八十八か所」についても伝えたいと思います。
「あさイチ」につきましては、取材を一生懸命やっておりますので、そこから、いいものが浮かび上がってきています。例えば「アレルギー」というテーマを「あさイチ」で取り上げましたがその後、取材を重ねて、まもなく有働アナウンサーと井ノ原さんがキャスターを務める「NHKスペシャル」として放送することになっています。ぜひご覧ください。
(合田局長)
「四国八十八か所」について発言もありましたので、お話ししたいと思います。私は九州沖縄ブロックの編成自体について、その経緯までは責任を持って話しはできませんが、「八十八か所」は、1本1本単体の番組でも、それぞれ見ごたえがあるので、放送がされたのではないかなと思います。「そのうち再編放送します」という返答の仕方は、大変無責任であると思いますので、きちんと誠意をもってお答えすべきであったと思います。
第2のテーマ:NHKの経営全般について
【会場参加者】
先ほど震災時のバックアップ機能の話があったが、これは、大阪に置くということに、決まったということか?普通に考えれば大阪が当たり前という感じはするが、経営計画にもNHKの地域の再生、地域の活性化への貢献というのあるので、もう少し違った地域に置くという考え方もあるのではないか? データセンターなど、地方に置くケースも多い。
放送のバックアップ機能というのがどういう機能を含むのか教えてほしいし、そういう発想ができないか聞きたい。
【会場参加者】
収支計画の中に「新放送センターの建設積立金」とあるが、これはまだ建設されていないのか。そして、この新放送センターは、どこに建設する予定なのか聞きたい。
(石原委員)
大阪は東京に次いで大きな放送機能を持っていて、スタッフから機材的な面まで、番組制作に関するいろいろな能力があるわけです。したがって、そこをバックアップ機能として充実するのが一番効率的です。同時に大阪は、福岡と違って地震が起こるのではないか、場合によっては津波も来るかもしれない。そういう点では、福岡のほうが私はいいと思っています。いいと思っていますけれども東京と大阪が、同時に大きな震災の被害を受ける確率は、極めて小さいと考えられます。
例えば、JRでは、新幹線の東海道新幹線、山陽新幹線、それから九州新幹線を含めて、全体の指令は東京で集中してやっています。東京で大きな震災が起こったときのために、大阪にもう一つ全く同じ指令本部があります。これはふだん使っていませんが、いざという時のため、動かしています。
また、東海道新幹線含めて全体を動かすほどの大きなシステムにはなっていませんが、九州・福岡にも大きなバックアップ機能があり、いざとなったときには、山陽と九州は何とか動かせる仕組みになっています。
NHKでは、今回、大阪に大きなバックアップ機能を、100億円以上の経費をかけて作り、さらに九州とか、東京周辺の埼玉など災害対応の地域バックアップ機能を作ると聞いています。
福岡の人間としては、福岡も長崎も、地震がほとんどないところですので、場所の選択には若干納得していないところはありますが、経営的にはNHK全体のバックアップ機能は大阪でやむをえないかなと思います。
渋谷にあるNHKの本部、放送センターについては、昭和40年の完成で46年も経過しています。当時としてはすばらしい設備でしたが、その後、当然手を入れていますけれども、機能的には相当古くなっていることは事実です。そろそろ作り変えなければなりません。作り変えるには相当なお金がかかります。これは、災害対応機能も今の設備とは違う充実したものにしなければなりませんので、相当にお金がかかります。
したがって、NHKとしては経営計画上、極めて重要な課題なんです。今、繰越金が1,200億円ぐらいありますので、そのうちから400億円をこの対応のため、別経理にしておこうという考えです。
(金田専務理事)
基本ラインはそういうことでありますが、大阪が機能しないという場合のバックアップというのも考えていまして、そのときには福岡からBS波を使って全国の地上波のための放送を出すということを考えています。
福岡からBSで全国にニュースを送出する機能の整備については、もともとから計画に入っているものです。
東京の放送センターですけれども、オリンピックの国際放送センターのビルを、われわれが譲り受けたもので、背の高いほうの本館のビルは72年に完成していますが、水漏れの問題が出るなど、いろいろなリスクを抱えながら運用している点もあり、喫緊の課題と考えています。
また、全体に地方に分散したらどうかというご意見がありましたが、NHKでは札幌や、名古屋、仙台、九州では実は熊本だったんですが、そうした放送局を中央放送局(現在の拠点局)と呼んでいた時代があり、地域別の独立性の高い運営をしていました。しかし時代とともに効率化、合理化が進み、その機能を東京に移していきました。今は、少しずついろいろな機能を、もう一回拠点局へ移し、強化していこうということで、東京の予算を拠点局に配付する工夫もしています。東日本大震災の際も、例えば岩手であれば地元の盛岡放送局のキャスターが話した方が安心感があったというようなこともあり、これからはやはり「地域密着」という考え方が大切で、どういう経営形態がとれるかということについて、今いろいろな議論をしている段階です。
【会場参加者】
受信料の未払い者が相当多くて、最近、受信料の支払いに関する裁判について新聞で見たが、気になっている。未払者には、NHKを映らなくするという方法はとれないものか。
また、私は、島原に住んでいるが、眉山という山の影響で長崎の放送がどうしても映らず、以前は熊本の放送が中心だった。何年か前に技術の人達に来てもらい尋ねると、やはり金峰山から発する熊本の電波が強いそうで、昔の島原の人たちは、長崎県知事の顔は見たことはないが、みんな熊本県知事の顔は知っているという状況だった。ところが地デジ化により、熊本より長崎のほうがよく映るようになった。大変驚いている。
【会場参加者】
放送エリアに関することで聞きたい。私が今住んでいる山間部で、いまだにNHKのテレビもラジオも入らない。中央の設備投資にはかなりお金をかけているようだが、そういう末端の離島とか、山間部とか今だに電波が行き渡っていないところがあるということを、念頭に置いて対策のほうも考えてほしい。
(金田専務理事)
放送を受信する機器を設置された場合には、NHKとご契約をいただくという設計になっていて、そういう意味では受信料をお支払いいただけない世帯のテレビを「見られなくする」ということは、法制度設計の前提に入っておりません。しかし、議論はあります。
今ですとB−CASのカードがあり、技術的には、それは可能だろうと思いますが、考え方としてNHKは国民のみなさん全員にご覧いただく、あまねくごらんいただくというのが制度設計の思想だと思いますので、技術的には可能だとしても、とり得ないのではないかと、私は今考えています。
また、ラジオが入らないという問題ですが、これは、実は島しょ部、あるいは日本海側、特に夜に大陸の電波がいろいろ入ってくるということで、特に日本海向きのところは混信の問題が多くなっています。そうでないところでも干渉して、ラジオだけでなくて、テレビもそういうことがあり、聞き取りにくい、見にくいという事情があります。デジタル化でテレビに関しては、相当解消しつつあると思いますが、ラジオについては、なかなか難しい問題があります。
そういう難視地域の解消という観点からインターネットでラジオを聞くことのできる、「らじる★らじる」というサービスを始めました。10月からは、スマートフォンのようなネット端末でお聞きいただけます。
先ほどラジオについては、もう一回災害、安全・安心という観点からしっかり見直すと申し上げましたが、国際的な電波が侵入してくる部分もあって、全面的な解決にはならない。しかし、そこを通信で補っていく形で、何とかしていきたいと思っています。
さらにNHKでは、宮城県や福島県から県外に避難し、地元の情報を得るのが難しい方のためにインターネットを通じて、県内の復興に関するニュースや情報を見られるサービスも行っています。仙台局のホームページ「復興ニュース動画」や福島局の「福島 ふるさとニュース」では現地のニュースがご覧になれます。
(合田局長)
長崎の電波事情について、私からご説明させていただきます。地上放送のデジタル化によって、かなりクリアに長崎の波を、チャンネルをごらんいただけるようになっていると思います。
特に島原あたりの事情を申しますと、今おっしゃっていただいたように、熊本からの電波もあります。場合によっては、佐賀からの電波も入ってくる。電波が複雑に入り組んだところでありますので、そこで長崎の電波だけをきれいに見ていただくためには、ただ単に長崎の電波を強くすればいいわけではありません。電波の強化は、他の県へ迷惑をかけることになりますので。
そのあたりを調整しながら、今回のデジタル化によってクリアな映像をご覧いただけるようになっています。
特にEテレ。教育テレビのほうは、やはり同じチャンネルによその電波が入ってきて、混信するケースがありますので、今までアナログの時に使っていた電波の帯域にEテレのチャンネルを移して、混信しにくくする措置も、しております。
ラジオについては、金田専務理事からご説明をしたところが、一番大きなところであります。海外からの電波というのは非常に強いので、特に夜間、早朝、ラジオが聞きにくいという話も聞いています。それも、先ほど申しましたように、強くすればいいかというと、そうではありません。非常に微妙なところがあります。
一方、FM放送では、クリアに聞いていただけるところも多い。災害放送については、AM放送だけではなく、FM放送でもきちんと情報をお伝えするということも大事ではないかと思っています。長崎の電波事情の特殊性も考えて、これから災害報道などにも対応していきたいと思っております。
また、受信状況が悪い場合には、専門の相談窓口もありますので、ぜひお問い合わせいただきたいと思います。
(石原委員)
先ほどのスクランブルの話については、前回、私も参加した鹿児島での「視聴者のみなさまと語る会」でもその話が出ました。受信料をみなさまが払っている以上、公平というのは非常に大事なことです。NHKも受信料を払っていただけるように、努力していますけれども、支払率を調べますと、74%や75%で、4分の1ぐらいの方が払っていないという数字にどうしてもなってしまいます。
この辺をどう考えるかということですが、NHKの放送は、あまねく誰でも、日本の国民が見ることができて、公平、公正な番組を出していく、という前提で考えた場合、NHKの受信料というのは、見るための料金ではなくて、こういった公共放送を維持するための負担金だという考え方なんです。
先ほど金田専務が言ったのは、そこのところだろうと思うのですけれども、そうは言っても、25%の人が払っていないものを、自分が払うのは不公平じゃないか。誰でもそう思います。私もそう思っています。
ここのところをどうするかということですけれども、最も大事なことは、NHK自身が国民のみなさま方から評価される、役に立つ、しっかりした放送、番組を作ることなんだと思います。ここの努力を、前提として最大限やる。その上で、払っていただけるように、可能な限りの営業努力をするということしかないのではないかと思います。
全く税金に切りかえてしまうという考えがありますが、税金に切りかえたら、今度は政治的な見地からのいろいろな意見も入ってきます。公共放送として公平・公正、これが維持できるかという問題にもなります。諸外国では税金と同様に強制的に取るところもありますが、私は、このNHKの受信料制度というのは、支払率向上の努力を前提として、考えられるところ、NHKという公共放送を維持する上において、一番いい方法だと思っています。
【会場参加者】
「鶴瓶の家族に乾杯」など、俳優やタレントが各地を訪れる番組があるが、そういう場合、出演者には、弁当代というのが出ているのか? というのは、以前、長崎の回を見ていた際に出演者が「お土産は何か」「おいしいものが食べたい」というように要求をすることが多くあって、大変耳に障った。きちんと番組でお弁当代ぐらい出して、地元の人間に要求するようなことは、避けるべきである。
【会場参加者】
私は囲碁、将棋の番組をよく見る。特に将棋をよく見るが、BSで毎年放送している「大逆転将棋」という番組が、来年は放送がなくなるという話を棋士のコラムで見た。非常に人気のある番組だったので、是非継続してほしい。
(新山理事)
出演者への弁当代の件ですが、経費的な兼ね合いもあり厳しく運用していますが、出演者の皆さんの時間を拘束しますので、その都度、事前に報告し、調整をした上で支給するようにしています。
「鶴瓶の家族に乾杯」に関するご指摘ですが、恐らく長崎の野母崎での放送のことをおっしゃっているかと思いますが、この番組は、非常に自由な雰囲気の中で、ゲストの方が行きたいところを自分で選びます。長崎の回では、たしか海の幸のおいしいものを食べたいということをおっしゃって、いろんな人に一番おいしい海の幸が何かを聞いて回りました。その中で自然と「食べていきなさい」というお誘いを受けたりという流れになります。スタッフがお金を払おうとしても受け取っていただけないケースもあり、収録の後にはもう一回スタッフが訪問し、お礼や、ご迷惑をおかけした点などをお伺いして回っています。どうしても謝礼を受けっていただけない方には、記念品をお渡しするなどの対応をしています。また、一方でテレビというのは、カメラを持っていくと傲慢になるということもあり、それは、我々が一番やってはいけないことですので、その点は戒めながら番組作りをしていますので、ご理解をいただければと思います。
また、将棋の番組の件については、確認をして別途お答えしたいと思います。
【会場参加者】
地域の活性化にこだわって、バックアップというのはわかったが、NHKのメイン機能を地方へ移すという発想はないのか。
メイン機能といっても全部を移すということではなく、ある部分を地域がセンター機能を果して放送するという方式を考えられないものか。バックアップ機能を地方に持つことで十分地域の活性化に貢献するとは思うが、本当は、メイン機能が来ないと地域活性化にはならないと思う。例えば、「ニュースウオッチ9」を長崎から放送するという仕組みができないのか、私は実現は可能なのではと思う。例えば、「たべもの一直線」という番組は、東京から放送する必要はないわけで、人材も含めて、地方に移すということを考えてほしい。こうした先鞭をつけないと、地方はだんだん疲弊していく。
【会場参加者】
題名を忘れてしまったが、Eテレだったか3人の医師が出演し、「肩の痛み」を扱った医療関係の放送があった。リハビリの事など、とても役に立つ放送だったが、説明が早く聞き取りにくかったので、もう少しゆっくりと説明してほしい。また、写真や骨格模型なども出てきたが、今ひとつ理解しにくかったので、イラストや図面を使うなどして、わかりやすくしてほしい。
もう一点、音楽や英会話の勉強にも役立ち、便利だった米軍のラジオ放送FENが、最近入りにくい。NHKと関係ないかと思うので、質問になるかわからないが…。
(金田専務理事)
地域の活性化と、それから分散化という考え方ですが、先ほど見逃しサービスのことでBBCの話をしましたが、BBCはウェールズとか、スコットランドなど、もともと国が違うような考え方の中で、分散化でやってきましたが、今、効率化ということで少し引き揚げる方向にあったりします。
NHKの場合、今、地方の制作は強化していますし、拠点の強化もしていますが、一気にある基本機能、例えばニュース送出を全部東京から外すというのは、現在のインフラでは難しいと思います。
作り方でいいますと、例えば朝のドラマは大阪と東京で分けて制作していますし、それ以外の番組、「歴史秘話ヒストリア」なども大阪で制作していたり、名古屋局でも担当のドラマを制作したりしていますので、少しほかの拠点より厚めに分散化させている状況にあります。
その中で、先ほど申し上げた拠点局強化を少しずつやっていますが、大きく視聴者の皆さんが驚くような形でのリストラクチャリングというのは、なかなか難しいかなと私は考えています。
その上で地域密着というのを強化しながら、地域の活性化をどのようにできるのかということで「放送局のちから」という取り組みをしており、全国の54局のそれぞれが努力し、地域の活性化という視点でいろいろな活動を進めているというのが現況です。
(新山理事)
医療番組では、例えば、肩凝りというテーマなら、まず「ためしてガッテン」で放送します。それからEテレに「ここが聞きたい!名医にQ」という番組があり、総合テレビでは、「総合診療医ドクターG」という番組がありますので、そういう番組が連携しながら、一つのテーマを大切に、いろいろな角度からみていくというやり方を、とっています。
お医者さんの世界では、症状を訴えた患者さんの言葉に耳を傾けていく総合診療というのが、今大切だといわれていますが、どうしても専門的になってきますので、「総合診療医ドクターG」では、そうした視点から、研修医たちが、患者さんの訴えをもとに一生懸命、肩凝りの原因は何なのかと当てていく番組スタイルをとっています。
ただ、伝え方については、テンポが早くなってしまうということがありますので、注意しながら番組によってゆっくりと伝える、丁寧に伝えるやり方というのを、もっと開発していかなければならないと思っています。
(幸田委員)
さきほどの地域活性化の話は、長崎だけではなくて、われわれが、いろいろな地域にお邪魔した際に、必ず出てきます。
われわれ経営委員も、それぞれの地域、地方の出身の人間が集まっていますので、いろいろな立場や視点のもとに、地域の活性化のためにNHKができることがないか話し合っています。おっしゃるように、今、地方の経済は日本各地でかなり疲弊しています。地元の力で何とかできないか、NHKで何ができるのか、常に経営委員の中でも話し合っています。特定の地方だけでなく何か全国的にリンクして、日本全体の経済の底上げができないかという思いをひしひしと感じています。地方の良さや、強みを一番ご存知なのは地元の方ですので、先ほどのご提案も、その原動力になるかも知れません。一方で公平にやらなければならないという立場もあります。
日本全国の視聴者の方からお預かりしている受信料を、どのように公平に、効果的に、無駄なく使うかというところに、日々頭を痛めています。われわれも日々議論をしていますので、ご理解いただきたいと思います。
(金田専務理事)
さきほどFENの話が出ましたが、ぜひFENではなくNHKワールドを見ていただきたいと思います。ニュースはスマートフォン、あるいはパソコンでアプリが出ています。また、映像も、インターネット、スマートフォンでは英語のNHKワールドがご覧いただけます。
それ以外に、ケーブルテレビで、NHKワールドをご契約いただくことができる地域もあります。ケーブルテレビにはNHKは無料で提供しています。
国際放送は法的なルールのもとで、外国人向けに放送を出していますが、受信料を払っていただいている日本の方にも、あるいは日本にいる外国の方にも見ていただきたいということで、ケーブルの場合は、インテルサットという東シナ海の高いところから降っている電波をパラボラで受けて、それを再送信しており、大手のホテルでも同様に受けていただいています。そうして受けたものをケーブルでは、「NHKワールド」としてチャンネルの一部に入れていただいていますのでぜひご契約のケーブルがありましたら、ご確認をいただきたいと思います。ケーブルとのご契約が無い場合にも、パソコンでNHKワールドを検索していただくとご覧になれるアプリがダウンロードできますので、それでご覧いただけます。FENではなく、ぜひNHKワールドをご愛顧ください。
(合田局長)
長崎のケーブルテレビとは、こういうことができますよ、ということはお話ししていますが、まだ検討中ということでございます。
【会場参加者】
今年4月からBSが3波からBS1とプレミアムの2波に再編され、サブチャンネルもほとんど放送がないが、それに伴う受信料の値下げはないのか。
【会場参加者】
今日の日をすごく楽しみにして参加した。私の職場が長崎局と近いので2、3か月前から、こちらの食堂を時々利用している。安くておいしいが、こういった情報を、私の周りの人はほとんど知らない。1階のロビーも、暗くて入りづらい印象だが、食堂では、NHKの職員、アナウンサーなどと会える。あいさつをすると、皆すばらしい笑顔で返してくれる。いろんな地元のイベントにも長崎局の職員がブースを建てたり、参加してくれているが、私たちにとって、身近な人間性のわかる、何かそういった機会がたくさんあればいいなというふうに感じている。
【会場参加者】
NHKの番組では、人の遺体の扱いについて、例えば絶対映さないというような決まりがあるのか聞きたい。今年の夏にアメリカの記録映画で、日本人、日本兵の遺体に向かって、ピストルを発射したり足げにしたり、非常に衝撃的な映像を見た。これまで、NHKで遺体を見たことはないが、週刊誌には、今回の震災で遺体を写した記事が掲載されたこともある。何か守るべき決まりなどがあるのか聞きたい。
(金田専務理事)
BSが3波のときは、BS2という波がありました。BS2には、難視、要するに地上波が届かない方々に、総合波の番組をお届けするという目的で再放送が入っていました。3波から2波と減りましたが、実質的には2.5波から2波の変化といってもいいと思います。
また、衛星放送の受信料の945円は、途中で消費税がついて上がってはいますが、当初から基礎的な部分については、全て地上波の料金で賄った上で、追加で必要な部分だけBS受信する方にご負担いただくという料金でありました。これは衛星の普及を促進するために、そういう料金体系をとったものです。放送内容も、NHKの考えでお話しするのは申し訳ありませんがをとても良い番組がそろっていて、大変お値打ちであるとも自負しています。
将来、さらに普及率が上がってきた段階では、検討が必要だと考えていますが今回の策定の経営計画の中で、衛星の受信料を下げるという意思決定にはなっておりません。考え方は、先ほど申し上げたとおりです。
(新山理事)
衝撃的な映像ですけれども、ドキュメンタリーを制作する時に一番気を使うところで、編集の一番最後の段階まで、そのワンカットを使うかどうか、その映像が本当に必要なのかの議論を重ねて作っています。私も広島に勤務していましたが、8月6日のドキュメンタリーで、どこまで衝撃的な遺体の映像を出すか、出さないか。そのときの時勢とか、世の中の動きを議論して制作します。
安易に放送するということがないように現場ではやっていますが、それを画一的に抑えてしまうと、表現の自由というものからの逸脱にもなったりしますので、編集室では、本当に最後の局面までワンカット、ワンカット議論してやっています。
(合田局長)
食堂を宣伝するというのは、難しい面がありますが、食堂やイベント会場で直接職員と接触する機会が、NHKを身近に感じていただく機会にもなるというお話については、大変ありがたく思います。画面上でも、更に親しみを感じてもらえるよう努力したいと思います。
<経営委員のまとめ>
(竹中委員)
本日は長時間にわたって、貴重なご意見をたくさんいただきまして、ありがとうございました。
実は私の父親は、長崎生まれなんです。海があって、山があるという長崎から、その風光に近い神戸に出てきて、私が生まれました。私は神戸っ子なんですけれども、共通するところが沢山あるこの長崎という場所でこんなにたくさんの方が集まってくださったこと、そしてNHKを日ごろから非常に丁寧にご覧いただいた上で、的確なご意見をおっしゃっていただいたということは、大変私にとってありがたい、良い機会になりました。
単なる聞きっぱなしにしないで、今日いただいたご意見をすべて持ち帰って、経営委員の中でも、もう一度話し合ったり、あるいは執行部のみなさんとも議論したりということで、深めていきたいと思います。
特に、受信料の不公平感に関しては、真剣に払ってくださる方、生活も苦しい中でも払ってくださるという方もいらっしゃる中で、払わない方も現実にかなりの方いらっしゃるということは、これはやっぱりあってはならないことだと思いますので、ぜひ、みなさん方の声も上げていただくと同時に、私たち自身もどうすべきかということを議論し続けたいと思います。
本日は、本当にみなさんありがとうございました。
<視聴者のみなさまと語る会in長崎>参加者当日アンケート
質問1:性別
| 男 性 | 女 性 | 未回答 |
| 23 | 9 | 3 |
質問2:年齢
| 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代以上 | 未回答 |
| 0 | 3 | 3 | 5 | 8 | 8 | 8 | 0 |
質問3:今回のイベントを何でお知りになりましたか(複数回答)
| 放送(テレビ) | 放送(ラジオ) | ホームページ | 長崎局 広報誌 |
新聞広告・ 記事 |
知人から 聞いて |
その他 | 未回答 |
| 10 | 2 | 10 | 2 | 3 | 10 | 0 | 0 |
質問4:今回のイベントに参加していかがでしたか
| 大変満足 | 満足 | ふつう | 不満 | 大変不満 | 未回答 |
| 12 | 13 | 5 | 0 | 0 | 5 |
質問5:一番印象に残ったコーナーはどこでしたか(複数回答)
| 経営計画ほか | 放送について | 経営など全般 | 講演会 | 特になし | 未回答 |
| 6 | 21 | 5 | 13 | 1 | 2 |
質問6:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか
| よく知っていた | 知っていた | 知らなかった | その他 | 未回答 |
| 2 | 16 | 17 | 0 | 0 |
質問7:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか
| 理解が深まった | 特に変わらない | わからない | その他 | 未回答 |
| 27 | 5 | 2 | 0 | 1 |
<アンケートに寄せられた主なご意見>
放送について
- 公正・公平のNHKらしさを出してほしい。今まで通りでも十分良いと思うが、少しずつ時代も見ていってほしい。
- NHKの番組の中ではドキュメント番組が好きで、中学生の頃は「新日本紀行」を家族で見ていた。今後も感動的な番組をお願いしたい。
- 長崎のローカル番組でシリーズものとして長崎関係の知られざる史跡などの紹介するのもよいのでは。
- 長崎についての問題(地域社会等)を取り上げて欲しい。「日本のこれから」の長崎版みたいなのがあるといいのではないか?
- 県北のニュースも週の中で1日くらい特集して欲しい。特に漁業、農業については、いろいろな素材がころがっている?と思うので。
- 事実を放送することの規制が大きいと思われる。(国民が知る時機が遅い)
経営について
- オンデマンドは有料でなければ、経営を維持できない。各個人があらかじめ録画する方がニーズに見合うし、経済的である。
- 「受信料」は視聴する為のサービス料ではなく、公共放送としてのNHKを維持するための負担金であるというという考え方をもっと浸透させるべきであると思う。
- 経営委員会への意見をあげる手段、地方の意見を吸い上げる仕組みや機会を増やしてほしい。
- 受信料の値下げが職員の削減につながり、コストの削減と公共放送の質の向上を目指す新たな経営計画が、危険なハンドル捌きにならないよう願います。また、多額な国際放送への投資とその説明責任については、今後も容易に結論を見出せない課題かも知れないが、真摯な議論の積み重ねを願う。
- 少数意見かもしれないが、有料配信のサービスと受信料による放送事業を将来的に統合し、一括した公共放送サービスとして整え、その上でNHKを分化する。幾つかに分化されたそれぞれが、低下した接触率を上げるよう目標を据える。公共放送の将来像として、このような検討もなされてよいのではないか。
- デジタル放送の技術・サービスは完成されたものではなく、改良が行われていることがわかり、今後の進化に期待したい。「若者がNHKを見ない」との話があったが、カラーボタン(チャンネル)やtwitterを活用したゲーム感覚の番組が増えると、若年層を取り込めるのでは、と思う。
運営について
- 経営全体よりも放送そのものについての意見、質問を主体にしてほしかった。もっと活達な意見交換になれば良かった。少し長崎人は元気がほしかった。(自分を含めて)
- 経営委員の説明はていねいでわかりやすかった。
- NHKに対する提案がないことで意見のレベルが低いと感じた。この手のご意見は、NHKにいつも上がっているのではないか。いつも出る意見、要望はまとめ、先に説明し、もっとNHKの活動、考えていることを説明してはどうか。
- 参加してみて、視聴者と経営委員や執行部が意見交流できる機会はよかったと思いました。小学校を卒業した辺りから若い世代がNHKから離れてゆく・・・という話しは興味深く思いました。
- 質疑に関しては予想の範中を出ず、特に新しい情報もなかったように思う。が、辛抱強くさまざまな質問に答えていただいた姿勢にとても好感を抱いた。










