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第1203回
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平成26年1月17日(金)公表

日本放送協会第1203回経営委員会議事録
(平成25年12月20日開催分)

第1203回 経 営 委 員 会 議 事 録

<会 議 の 名 称>

第1203回経営委員会

 

<会 議 日 時>

平成25年12月20日(金)午前9時から午前10時45分まで

 

<出 席 者>

〔委  員〕

  浜 田 健一郎 上 村 達 男 石 原   進
    上 田 良 一   中 島 尚 正 長谷川 三千子
    百 田 尚 樹   本 田 勝 彦 美 馬 のゆり
    宮 田 亮 平   室 伏 きみ子 渡  惠理子
  ◎委員長 ○委員長職務代行者(以下、「代行」という。)

 

 

<場   所>
放送センター  22階経営委員会室 21階役員会議室

 

<議   題>

○放送法第52条1項にもとづく次期NHK会長任命に関する議決

 

付議事項

1 議決事項

 次期会長の任命

 

2 委員長報告

 

 

 

議事経過

 

 浜田委員長が開会を宣言し、経営委員会を開催。

 

1 議決事項

 次期会長の任命

 (浜田委員長)

 議事に先立ち指名部会において、籾井勝人氏をNHK次期会長の最終会長候補者とすることの決定がなされ、その後、籾井氏と指名部会委員全員との間で実質審議に相当する質疑を行った結果、籾井氏がNHK会長たるに相応しい識見を有する人物であることを確認し、さらに同人よりNHK会長への任命が議決された場合には会長に就任するとの意向が示されたため、同氏をNHK会長に任命するための経営委員会の議決に付すべきことの最終確認が行われた。そこで、放送法、経営委員会規程および内規に従い、経営委員長として、会長任命の議決を行うための経営委員会を招集した。議決に先だって、籾井氏から経営委員会の場での所信表明を改めてお願いした。

 

<籾井勝人氏入室>

 

 (浜田委員長)

 それでは、所信表明をお願いします。
 (籾井勝人氏)
 籾井です。宜しくお願いします。私は九州出身で、三井物産における商社経験を経て、現在日本ユニシス株式会社特別顧問を務めています。
 所信表明ということでお話します。私はNHKのことについて深く存じ上げているわけではありませんが、公共放送の大原則として放送法第1条は非常に重要だと思っています。常にここに回帰しながら進めていくことがぶれない経営につながると考えており、日本放送協会における理念は放送法第1条であるべきではないかと思っています。子供の頃からNHKの放送は正しいという認識を持ちながら育ってきたこともあり、視聴者から信頼されるNHKになることが大切だと思います。これまで松本会長が進めてこられた方向を大きく変えることは考えておらず、基本的には松本会長の路線に沿いながら、新しく付け加えるとことは付け加え、ただすところがあれば心してただしていきたいと考えています。今後は、視聴者・国民から信頼されるNHKを作っていきたいと思います。
 特に目立ったことはできないと思いますが、自分の個性を生かしながら頑張りたいと思います。商社での勤務経験から国際的な問題について関わりが深いため、NHKの国際放送の強化に向けてはいろいろ取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

<籾井勝人氏退室>

 

 (浜田委員長)
 それでは、籾井勝人氏を日本放送協会会長に任命することについて議決を行う前に、会長の資格要件などに基づき各経営委員にご意見を表明していただきたいと思います。
 (渡委員)
 ただいまの所信表明を伺い、NHKの課題である、放送と通信の融合(連携)、国際放送への取り組み、後継者の育成に対するご認識を踏まえ、いずれも要件を満たしている方だと理解しました。加えて、放送法第1条に常に立ち返りながら進めたいというお言葉があり、信頼してNHKの会長をお任せしたいと思いました。
 (上田委員)
 NHKの会長の資格要件を満たしているということで推薦されたわけですが、本日お話を伺った中で、私も必要条件は満たしている方だと感じました。通信と放送の融合などの環境変化に対する対応や、国際放送の強化、後継者の育成など、経営課題のいずれにおいても今後期待が持てると感じました。過去の経験におけるITに関する見識をはじめ、国際的な課題や組織の経営に携わられてきた経験などを生かしていただけると思います。ご本人も次期会長となることを快諾していただきましたので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 (上村代行)
 まず、今回改訂した内規にのっとり、指名部会において次期会長候補者を1名に絞り込む手続きがきちんと進められたことは、非常に意味のあることだと思っています。所信表明を伺い、若干言葉遣いなど懸念する部分がないではありませんが、今後慣れていかれるのではないかと思います。また、放送法第1条を軸にぶれない経営をしていきたいとおっしゃったことは大変心強いと感じました。
 (浜田委員長)
 会長の資格要件に照らして問題はないと思っており、今後NHKが抱える課題に対応するうえでの経験と識見も十分備えておられると思います。また、国際放送の強化、放送と通信の融合はもとより、東京オリンピック開催に向けた対応、放送センターの建て替えや災害対応含めて、これからきちんと取り組んでいっていただける方だと思いました。
 (長谷川委員)
 ほかの経営委員の方がおっしゃったとおりだと思っています。「剛腕」「豪放らいらく」という印象を持たれやすい方だということや、NHKの今後の方向性に関して週刊誌や新聞にいろいろ書かれていることもあり、NHK内部で分裂が生じるようではいけないという危惧を少し持っていましたが、公正・中立にきちんと軸足を置くという意味で剛腕であるという確信が持てました。一抹の危惧は払拭されたというのが正直な感想です。
 (中島委員)
 次期会長の資格要件を満たしている方だと思いました。今後さらに進むグローバル化や情報化の中で、NHKの存在感を高め、より発展していくよう尽力されることに期待したいと思います。
 (百田委員)
 所信表明や指名部会での質疑を伺って、資格要件を満たしている方だと思いました。付け加えると、バランス感覚が大変よく、頭の回転が早い方だと思いました。
 (美馬委員)
 会長の資格要件を満たしている方だということを確認できました。経営課題である放送と通信の融合に関するご発言や、国際社会におけるNHKの役割と後継者の育成に関する意識を含めて、次期会長にふさわしい方だと思いました。
 会長として、今後いろいろなところで注目を集め、インタビューを受けられる機会も多くなると思います。特に言葉を大切にする公共放送として、誤解されることがないよう言葉の選び方には留意していただければと思いました。
 (本田委員)
 皆さんのおっしゃったことと同じですが、籾井氏にぜひ次期会長になっていただきたいと思います。経営者としての経験は十分お持ちだと思いますし、NHKの経営課題についてもきちんと認識されていると思いました。長谷川委員と同様に、週刊誌や新聞報道などに今後のNHKの方向性に関していろいろ書かれていることについては、非常に危機感を持っています。NHK全体で危機意識をもって進めていただきたいと思います。もし籾井氏が次期会長として議決された場合、経営委員として支えていきたいと思います。
 (室伏委員)
 皆さまのご意見とほぼ同じなのですが、これまで籾井氏のことは存じ上げなかったので、本日の所信表明とその後のさまざまな質疑応答を伺って、判断させていただきました。資格要件を満たしていらっしゃることも確認させていただき、またNHKの課題に対して、ご自分なりにきちんと対応していくという意思表示をしていただきました。放送法第1条に必ず回帰しながら進めていくということは非常に重要なことだと思いますし、公正・中立で分かりやすい放送を心がけていくというご発言をはじめ、公共放送としての使命についてもきちんと認識されていると感じましたので、次期会長として推薦するのにふさわしい方だと思いました。
 これまで松本会長が進めてこられた改革は、さまざまな成果を上げています。今後もその改革路線を継承するとおっしゃっていましたので、災害対応や受信料の公平負担への取り組み、加えて良好な労使関係作り等は今後も継承していただき、さらによいものにしていただくことを期待しています。
 NHKの会長は、NHKの顔であり、ある意味日本の顔だと思います。そういう点で、1つ心配なのは、ご発言が誤解を招く可能性もあるのではないかということです。失言があった場合は、経営委員会として苦言を呈することも必要ではないかと思っています。それが私たちの役割だと感じていますので、今後、すばらしい会長になられるよう、お仕事ぶりを拝見させていただきたいと思っています。
 (宮田委員)
 製品や商品、数値的なものについては、これまで大変すばらしい成果を上げてこられた方だと思いますが、NHKの会長には、そういうことだけではなく「人」が「人」を感動させることで成果を上げる役割があると思っています。資格要件をきちんと満たしておられることは確かだと思いますので、ちょっとした一言が誤解を招き、それを解消するためにばく大な時間がかかることがあるように、「人」が「人」をどう感じるのかということも踏まえ、発言には留意していただきたいと思います。これまでの成功体験を一旦リセットしていただき、放送法第1条の何が大切なのかを明確にしながら取り組まれることを期待しています。
 (石原委員)
 明るく親しみやすい人柄の方だと思います。発言の件についてご意見が出ていますが、私もそのとおりだと思います。ただ、彼自身長い間大きな組織で仕事されてきたことや、副社長や社長の経験からも、発言の重みについては十分理解されていると思います。その点ではあまり心配する必要はないと感じています。彼の人柄であればNHKという大集団をきちんとまとめていけるのではないかと思っています。激動のNHKの舵取りをしっかり進めてくれることを期待しています。
 (浜田委員長)
 皆さま、ありがとうございました。それでは、籾井勝人氏を日本放送協会会長に任命することについての議決を行います。賛成の方は挙手をお願いします。
−全員挙手−
 放送法第52条第1項の規定に基づき、現任会長の任期が平成26年1月24日で満了になるところ、後任者を任命する件について議決を行いました。
 その結果、日本ユニシス株式会社特別顧問 籾井勝人氏を、次期会長に任命することに経営委員12人全員が賛成しました。
 放送法第52条第2項に規定された委員9人以上の賛成多数による議決の要件を満たしましたので、籾井勝人氏を1月25日付で日本放送協会会長に任命することを決定いたしました。

 

<会長、副会長、専務理事、技師長、理事入室>

〔出席役員〕

  松 本 会 長 小 野 副会長 塚 田 専務理事 吉 国 専務理事
  石 田 専務理事 久保田 技師長 板 野 理 事 上 滝 理 事
  福 井 理 事 下 川 理 事 森 永 理 事  

 

 

2 委員長報告

 (浜田委員長)

 会長以下、執行部の皆さまにご報告があります。経営委員会は、本日、放送法第52条第1項および第2項に基づき、日本ユニシス株式会社特別顧問の籾井勝人氏を全員一致で次期会長に任命しました。任期は平成26年1月25日から3年間です。
 経営委員会は、さる7月23日に会長任命の指名部会を立ち上げ、これまで第11回にわたり議論してきました。その中で、NHK会長任命にかかる内規の改訂や、次期会長の資格要件の決定などを行い、複数の中から本日籾井氏一人を最終候補者とすることを決め、就任の内諾を得たうえで、次期会長に任命しました。
 各経営委員から意見を聴取し、籾井氏に期待したいことを数点まとめましたので、申し上げたいと思います。
 1点目は、放送と通信の融合や、国際放送の充実・強化など、すでに経営委員会として意見表明をしている諸課題への対応についてです。経営委員会としては、世界の潮流に遅れることなく、NHKとして放送事業発展のために積極的な役割を果たすべくご尽力をいただきたいということです。
 2点目は、NHKとして、視聴者・国民の期待によりいっそう応えられるよう、公共放送としての在り方についてあらためてあらゆる角度から検討していただきたいということです。
 3点目は、松本会長を筆頭に職員の皆さんがこれまで一丸となって進めてこられた改革を引き続き力強く進めていっていただきたいということです。以上です。
 (松本会長)
 今浜田委員長から、経営委員会として全員一致で次期会長を任命された件について報告していただきましたので、私から一言申し上げます。次の会長の任期がスタートする1か月前に次期会長が決定し、非常によかったと思っています。私の場合は、前会長の任期が終了する直前に会長就任が決まりましたので、公共放送のトップとしての心の切り替えや、短期間で業務知識を吸収するのに大変苦労しました。その点からもこの時期の決定は、年末年始もはさむこともあり、順調なスタートを切れるという意味で非常によいことだと思います。
 これまで経営委員会と私たち執行部は、お互いに緊張関係を保ちつつ、NHKの公共放送としての役割や使命についていろいろ議論しながら努力を重ねてきました。その結果、一定の前進を図ることができ、協会全体が一丸となってよい方向に進んでいると思います。引き続きそれを保っていただき、NHKのいっそうの発展を期待したいと思います。
 私は一日一日きちんと取り組むことを念頭に約3年を重ねてきましたが、任期終了までの残りの期間もきちんと職責を果たしていきたいと思います。また、次期会長の任期のスタートに資するという観点から、引き継ぎ業務なども滞りなく行いたいと思います。
 (浜田委員長)
 ありがとうございました。

 

 

以上で付議事項を終了した。

 

 上記のとおり確認する。

 

 平成26年1月14日    

浜 田 健一郎

 

上 田 良 一