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局長のメッセージ


地域の底力6

金沢放送局長 小島 伸夫


加賀藩の伝統受け継ぐ「七草の行事」
 「フードピア金沢2012」が2月の1か月間にわたり行われました。「フードピア」は食材の豊富な冬の金沢で食文化とそれを育む風土を楽しむイベントとして1985年に始まり、今年で27回になります。食談やトークなど数あるイベントの中で、金沢の老舗料亭で興味深い催しが行われました。それは加賀藩の時代から受け継がれている「七草行事」です。料亭の主人の大友佐俊さんが裃姿で代々受け継がれた作法を披露しました。ろうそくの灯りの下、セリやナズナ(ぺんぺん草)などの七草をまな板の上に置き、包丁やすりこぎなどの台所の七つ道具で叩くのですが、その際にお経のような節回しで「ナンナン七草、なずな、唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に、かち合わせてボートボト、かち合わせてボートボト」と繰り返し唱えます。トントンと大きな音をたてることで疫病を持つ渡り鳥を追い払うのです。藩政時代から明治時代まで盛んに行われ、無病息災を祈り、家族が交代しながら明け方まで七草を叩くのだそうです。トントンという音には家族の健康を願う昔の人々の切実な思いが込められ、また、金沢の人々に春の訪れを感じさせる響きだったのではないでしょうか。
 この「七草の行事」は、本来は家族の健康を祈る家庭内の行事で、お客に見せる類のものではありませんが、庶民に受け継がれてきた大切な行事を見ることで、昔の食生活を偲び、地域の歴史と文化を知ることができました。こうした伝統を継承する活動が文化の蓄積する金沢を支えているのだと感じました。

七草をたたく大友さん
七草をたたく大友さん
  参加者も興味津々
参加者も興味津々
  七草粥(金沢は餅粥)
七草粥(金沢は餅粥)

金沢放送局から3番組を世界に発信
 1月から2月にかけて金沢放送局では、「NHKワールドTV」で3つの番組を世界に発信しました。NHKワールドTVは24時間の英語放送で、アジアやアフリカ、ヨーロッパなど世界中の衛星やケーブルで配信され、視聴可能世帯は今年度中に1億5千万世帯になります。
 1月26日、レディー・ガガをもじったネーミングで全国で知名度上昇中の「レディーカガ」のプロジェクトをニュース番組NEWS LINEで「LADY KAGA」というタイトルで紹介しました。翌日1月27日には、昨年10月に全国放送して好評を博した、笛と小鼓による即興演奏「一調一管」で知られる金沢市のにし茶屋街の峯子さん(84)と乃莉さん(77)の芸に生きる二人の世界を描いた、にっぽん紀行「金沢 芸妓ふたり」の英語版「Two Geisha in Ishikawa Prefecture」を放送しました。そして、昨年11月に石川県内で開催された、世界のトップシェフ15人が、石川県の食材と器を使って料理を作るイベント「COOK IT RAW」を取材し、BS1で放送した「世界のトップシェフが挑んだ4日間 COOK IT RAW in 石川」の英語版「Cook it Raw World-leading Chefs'4-day Exploration」を2月12日に世界に向けて放送しました。
 海外発信に力を入れるのは、石川県の情報を世界で見てもらうことにも意義があると考えるからです。
観光面では海外からのお客の誘致に力を入れていますし、経済界も海外市場を目指す時代です。今後も地域活性化の拠点として、石川県の魅力を県域から海外まで幅広く発信することに努めていきます。

NEWS LINE「LADY KAGA」
NEWS LINE「LADY KAGA」
  「金沢 芸妓ふたり」英語版
「金沢 芸妓ふたり」英語版
  「COOK IT RAW in 石川」英語版
「COOK IT RAW in 石川」英語版

NHK金沢放送局 平成24年3月の石川県関連番組・主な放送予定

※放送日時が変更になる場合があります

☆テレビ
●まつりの響き〜第12回地域伝統芸能まつり〜 ※全国放送
3月22日(木)BSプレミアム 午前9:15〜後0:45
 日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化を図るために各地の芸能が一堂に会する「地域伝統芸能まつり」が2月25日(土)、26日(日)の2日間にわたってNHKホールで開催されました。12回目を迎える今回のテーマは「縁(えん)」。金沢市に伝わる『加賀獅子舞』をはじめ、全国各地の様々な伝統芸能が披露されるこのイベントの模様を録画で紹介します。

●忘れない 未来のために〜東日本大震災から1年〜※東海・北陸で放送
3月9日(金)総合 午後 7:30〜 8:45
   〃    総合 午後10:55〜11:50
         <ドラクロワとBizスポはサブチャンネルで放送>

 東日本大震災から1年という大きな節目に、NHKの東海北陸7局が総力を結集し、震災の教訓を東海北陸地方にいかす道を徹底的に探ります。午後7時台では「被災地・被災者をどう支えるのか」を、午後8時台では「巨大津波の脅威にどう備えるのか」と「集落孤立にどう備えるのか」をテーマに、各地の取り組みや最新研究による新たな脅威などを紹介し、その現状と課題を伝えます。石川県からは、北陸を襲う巨大津波の知られざる脅威などを取り上げます。
 午後10時55分からは「原発にどう向き合うのか」をテーマに、原発問題の課題を見つめます。

●徹底討論 石川の課題「北陸新幹線をどう生かすか」 ※石川県で放送   
 〜石川県地場産業振興センターから生放送〜 (連動データ放送・双方向)
3月16日(金)総合 午後7:30〜8:43

 平成26年(2014年)度末までの北陸新幹線(長野〜金沢)開業を控え、観光客の増加や企業活動の活発化など、石川県では様々な経済波及効果に期待が高まっています。その一方で、厳しい状況が続く小松や加賀、過疎化が進む能登など、県内全体にその効果を結びつけていけるかが大きな課題となっています。番組では、北陸新幹線をどう生かしていくのか、その課題を検証するVTRを提示しながら、有識者や市民とともに徹底討論し、石川県の今後のあるべき姿を探っていきます。また、データ放送の双方向機能を活用してアンケートを実施し、視聴者の皆さんの声を番組の中で紹介していきます。
《注》アンケートの参加には、テレビをインターネットに接続していただく必要があります。

☆ラジオ
●らじる★らじる ラジオビタミン連動
ドラゴンルートを行く〜東海北陸・各地のひな人形〜 ※全国で放送
「棚田の段にひな飾り〜石川県羽咋市〜」
3月1日(木)ラジオ第1 午前8:30〜11:50(前11時台・7分程度)

 能登半島を頭に、愛知県の知多半島を尻尾に見立てると"昇龍"に見えてくる"ドラゴンルート"が、今、観光ルートとして注目されています。桃の節句を前に、2月27日(月)から3月1日まで、このドラゴンルート各地のひな人形を中継で紹介します。石川県からは、羽咋市にある棚田を利用した巨大ひな飾りをお伝えします。

●民謡をたずねて〜内灘町文化会館で収録〜 ※全国で放送
3月10日(土)ラジオ第1・FM 午後0:30〜0:55

 内灘町町制施行50周年を記念して、2月11日に公開録音を実施した「民謡をたずねて」を3回にわたって放送します。今回はその第1回。北陸の民謡を、竹氏修さん、高橋キヨ子さん、加賀山昭さん、戸田弓子さんらの熱唱でお送りします。第2回は4月10日(土)、第3回は4月17日(土)に放送予定。

●FMジュークBOX ※石川県で放送
3月30日(金)FM 午後6:00〜6:50

 金沢放送局アナウンサーのトークや季節の曲など、視聴者からのお便りやリクエストを交えながらお送りします。

(2012.2.29)

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