地上デジタル放送をフィールド共聴に伝送するには・・・
地上デジタル放送は、UHF帯(470~770MHz)のうちの低いチャンネルで送信しています。この地上デジタル放送を受信するには、個別受信の場合はUHFアンテナとUHFブースタが必要(もちろんテレビかチューナも)となりますが、山間部の共同受信施設や都市部の建造物障害対策共同受信施設など、いわゆるフィールド共聴では、これらのほかに共同受信伝送用の機材が必要となります。
(1)「OFDMヘッドアンプ」を採用する方法 従来の共同受信施設は、そのほとんどがVHF帯(90~222MHz)仕様となっており、UHF帯の地上デジタル放送はそのままでは、伝送することができません。そこで、VHF帯にある空いたミッドバンド帯(108~170MHz)を利用して、地上デジタル放送を伝送する方法があります。
この機材は「OFDMヘッドアンプ」と称され、各メーカーが市販しています。
この方法の特徴は、受信点での機材追加だけですので、工事が簡単なことです。なお、ワンセグ放送は受信できません。
(2)「770MHz仕様増幅器」を採用する方法 従来の共同受信施設のすべての増幅器を770MHzまでのUHF帯仕様のものに更新する方法です。
この方法の特徴は、現在の線路増幅器を同じ位置で770MHz仕様線路増幅器に置換えするだけで地上デジタル放送の信号を伝送できるので、全体のシステム構成が簡単なことです。正式には「片方向770MHz仕様線路増幅器」と称される機材で、各メーカーが市販しています。
この線路増幅器1台の価格は(1)の「OFDMヘッドアンプ」より低価格であるため、施設が小規模であれば改修総額がローコストで済むメリットがあります。なお、ワンセグ放送は、各家庭のテレビ端子経由で受信することが可能です。
(1)、(2)いずれの方法も専門技術が必要ですので、専門の工事会社、テレビ共同受信機器メーカーなどにお問い合わせください。
投稿者:かなデジスタッフ | 投稿時間:15:01 | カテゴリ:受信するには | 固定リンク
教育テレビの放送休止拡大で環境エコへの道
NHKでは環境エコへの取組みとして、放送局内の電気使用量を減らしたり、紙の使用量を減らすなどさまざまな取り組みを行っています。この活動のうち、10月から取組んでいる新たなエコ対策にお気づきですか。実は教育テレビの放送終了時刻を繰り上げることで、送信機の年間使用電力量の削減を目指しています。
ご存じのように教育テレビでは、これまでも深夜の時間帯で放送休止していますが、10月からはさらに毎週金曜から日曜の放送終了時刻を繰り上げています。これにより放送休止時間は、月曜90分、火曜~木曜95分、金曜160分、土曜165分、日曜225分となり、1週間では925分が放送休止となります。これは1日平均にすると2時間17分、全国の教育テレビ中継局を含めた使用電気量では1日あたり約3000kWhの節減ができます。半年間では54.8万kWh、二酸化炭素量に換算すると300tの削減ができます。
実際には、中継局を停止するのはアナログ教育テレビのみで、「中継局の停波」と定義しています。(テレビ画面が砂嵐の状態)一方、デジタル教育テレビは深夜休止中も番組内容がないことを意味する信号をもとに電波を送信しているので正確には「停波」になっていません。デジタル放送を「停波」するには、いくつかの課題がありますが、できるだけ早く実施できるよう検討を進めています。
投稿者:かなデジスタッフ | 投稿時間:19:48 | カテゴリ:スタッフノート | 固定リンク
地上デジタル放送受信には、アンテナ ・ ブースターが必要
デジタルテレビの普及が進み、新しくデジタルテレビを設置した方からアンテナや配線に関してお問合せをいただくことがあります。「四角いノイズがでる」、「画面が止まってしまう」、「音声がときどき止まる」など。
これらは、デジタルテレビに十分な量の信号が届いていないことが主な原因です。デジタルテレビは、アンテナからの信号が一定量以上ですと常に良好な画質、音質になりますが、一定量以下ですと画面がフリーズし、音声が止まってしまいます。両極ふたつの状態の境目では四角いブロック状のノイズが発生します。
これらを改善するためには、UHFアンテナとデジタルテレビの中間に「ブースター」を使用します。(できるだけアンテナに近い位置が効果的なため、通常はアンテナの下に取り付けます。)
戸建て住宅では、各部屋へ分配する場合にも「ブースター」で増幅しておく必要があり、地上デジタル放送受信には必需品ですが、まだまだブースターなしの受信事例が多くあります。* UHFアンテナを設置したのに、デジタル放送の画質が安定しない・・・ こんな場合は、「ブースター」を使用しているかどうか確認してください。
また、宅内にテレビ用ケーブルを配線する場合は、丸型ケーブルの形状に合わせた専用の留め金を使用することをお奨めします。コの字型の留め金ですとケーブルが変形し、信号がテレビまで届きにくくなることがありますのでご注意ください。*中継局の近くで電界強度が高い地域では、増幅器が不要となる場合もあります。
投稿者:かなデジスタッフ | 投稿時間:14:29 | カテゴリ:受信するには | 固定リンク