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まず水羊羹の命は切り口と角であります。それこそ手が切れそうなどがった角がなくては、水羊羹とはいえないのです。「眠る盃」「水羊羹」より

器にもこだわりましょうよ。向田さんが水羊羹用にと決めていたお気に入りの小皿。こちらか薩摩切子の皿でいただくのを良しとしていました。

心を静めて、香りの高い新茶を丁寧にいれます。
水羊羹の季節になると、白磁のそばちょくに、京根来の茶卓を出します。

クーラーよりも、窓をあけて、自然の空気、自然の風の中で。ムードミュージックは「ミリー・ヴァーノンスプリング・イズ・ヒア」が一番合うように思います。

ライティングにも気を配ろうじゃありませんか。すだれ越しの自然光か、せめて昔風の、少し黄色っぽい電灯の下で味わいたいものです。

水羊羹は江戸っ子のお金と同じです。宵越しをさせてはいけません。水気が滲み出てしまって、水っぽくなります。水っぽい水羊羹は(略)始末に悪いのです。