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くらし☆解説 「eスポーツ 本格上陸へ」

中谷 日出  解説委員

(キャスター)
欧米およびアジアの国々ではeスポーツと呼ばれる競技がものすごい勢いで発展しています。しかし、日本ではなぜか盛り上がりを見せていませんでしたが、いよいよその波が日本にもやってきたようです。中谷解説委員に聞きます。

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Q:まずeスポーツってどんな競技なのですか?

eスポーツとはエレクトロニック・スポーツの略。

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まず、こちらをご覧ください。
この映像なんの映像だと思います?

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Q:コンサートか何かですか?

これは韓国のeスポーツ会場の様子なんです。このような私たちが普段やっているコンピュータゲームで競うスポーツです。ただ、日本では想像がしにくいかもしれませんが、このeスポーツという競技はコンピュータゲームをプロ野球やJリーグなどのようにイベント会場に大勢の人を集めで競い合うものなのです。
こちらの絵で詳しく説明をすると選手5人がステージでプレーしています。正面の大きなスクリーンにゲームが映し出されています。それを観客が見て応援をするということです。使用されるゲームは、サッカーゲーム、格闘ゲーム、など一般的に普及しているネットワークゲームです。10種類程のゲームが主に使用されています。

Q:なぜゲームがスポーツなのですか?

日本人はスポーツというと野球、サッカーなど激しく体を使う運動というイメージがあると思います。ところが欧米ではスポーツイコール競技または遊戯などを意味します。

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例えばチェス、ビリヤード、ダーツなどこれまで日本ではゲームといわれるものはすべて競技、スポーツなのです。囲碁、将棋、麻雀すべてスポーツということ。
欧米やアジアの国々では今や賞金総額が11億円もある大会があるほどのビッグなスポーツイベントとして盛り上がりを見せています。女性のプロゲームチームも出現し人気を博しています。先ほどの韓国の大会は、ソウルで行われた『League of Legend 2014 決勝大会』です。何と観客およそ4万人 ネットでのピーク時の同時視聴者数2700万人、賞金総額5億円です。この大会、今年は10月にドイツのサッカースタジアムで行われるのですがこの会場6万人収容らしいです。
世界のeスポーツ競技人口は1億人以上といわれています。
ちなみに韓国ではeスポーツはサッカーの次に人気のスポーツになった。プロ野球は3位。

Q:日本に本格上陸ということですが、なぜこれまで流行らなかったのでしょう?

eスポーツで使われるゲームはパソコンを使ってインターネットで見知らぬ者同士が勝敗を競うもの。欧米、中国、韓国ではすぐに広まったが、日本ではご存じのようにゲーム専用機が広く普及したため、この世界で日本のゲームはガラパゴス化してしまった。そして、もうひとつ、日本でもゲームは大変人気があり子どもだけでなく多くの人がやっています。でも日本ではゲームというと子供たちが夢中になって勉強をおろそかにしてしまい。中毒や依存になるような負のイメージがあり「ゲームはスポーツ」という文化が生まれなかった。ですから日本はゲーム大国と言われながら世界からは“eスポーツ後進国”と認知されている状況です。

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Q:私も子供がいますのでゲーム依存すごく気になります。

そうですよね。そこで日本では学術的にこのeスポーツを研究して子供たちのためになるスポーツとして成立させようと東大など大学の先生を中心とした日本eスポーツ学会が発足しています。この学会ではeスポーツの社会的意義や人間の身体に与える正負の影響を解明し、ゲームの評価方法やeスポーツによる地域振興、経済振興の研究などを目的としています。そのうえで、IT社会における未来型のスポーツとして社会に根付かせ発展させることが重要としています。

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Q:いよいよ本格上陸?

サッカーや野球、ゴルフなどのように海外の企業は、積極的にeスポーツのチームをスポンサードしていますが、その盛り上がりに、日本企業も参加し始めています。
また世界で活躍する日本人プロプレーヤーも出現しはじめていて人気も出ています。
eスポーツチームも北海道をはじめ日本全国に5チーム設立されています。そんな中
2020年東京オリンピックにむかって日本eスポーツ協会が設立へ。

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Q:えっ!東京オリンピック?

eスポーツは、北京オリンピック公認の大会が開催された実績があり、
東京でも同様の大会を開きたいとしています。日本eスポーツ協会では、
日本オリンピック委員会(JOC)、国際オリンピック委員会(IOC)への加盟を目指しています。eスポーツの波に乗り遅れた日本のゲーム業界は近年不振でしたが,
2020年に向かって活気を取り戻し、ゲーム大国として復活する日も近いかもしれません。海外より後発となってしまった日本では、あえて、じっくりと、ゲームの負のイメージを払しょくして、みんなが楽しめるスポーツとして発展してほしいですね。

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