解説アーカイブス これまでの解説記事

視点・論点

日本アレルギー学会 顧問 西間 三馨

いまや国民の30~50%が罹患しているアレルギー疾患。
このアレルギー疾患への対策を総合的に推進するための政府の基本指針案が先月まとまりました。この指針案は、2014年6月に国会で成立したアレルギー疾患対策基本法を受けて作成されたもので、今日はこの指針案の意義と今後のアレルギー対策の課題についてお話しさせていただきます。

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国立歴史民俗博物館 教授 小池 淳一

一月も半ばが過ぎようとしています。正月気分も抜けて日常の暮らしが軌道に乗り始めたという人も多いのではないでしょうか。そのなかで、改めてもう一回、小正月(こしょうがつ)と呼ばれるもう一つの正月がやってきます。
小正月とは正月一五日とその前後の期間を指します。正月一日とその前後に行われるさまざまな行事に対して、実は小正月にも年の替わり目を示す行事が多く行われてきました。民俗学の調査・研究によると、正月一日前後の大正月と匹敵するような新年の儀礼が小正月には数多く見られるのです。

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静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行

地震、大雨などの災害時に、市町村から「避難勧告」など、避難を呼びかける情報が出されることがあります。
「避難勧告」などの避難に関わる情報については、その名称や意味がわかりにくいのではないか、という指摘がこれまでもなされてきました。特に、昨年2016年の台風10号災害の際に、岩手県岩泉町で避難準備情報が町から発表されていたにもかかわらず、その意味が正しく伝わらず、高齢者グループホームで9人の方が亡くなった痛ましいできごとをきっかけに、これらの名称の見直しについての議論が行われてきました。
きょうは、災害時の避難情報について考えていきたいと思います。

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東京大学 教授 合原一幸

今日は、人工知能、AIと脳、ブレインとの関係について、お話したいと思います。
最近、人工知能、AIが大きな話題になっています。特に、将棋や囲碁でプロに勝ったり、車の自動運転、個々の患者さんに合わせたテーラーメイド治療など、身近なテーマで大きな成果が上がっていることが、人々の興味を引きつけるひとつの要因になっています。こういった状況を歴史的にとらえて、第3次AIブームとも言われています。

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北海道大学 低温科学研究所 准教授 白岩 孝行

北海道の北に広がるオホーツク海は、世界で最も豊かな海のひとつです。きょうは、この海の豊かさを支えるしくみとオホーツク海が直面する問題を紹介し、その解決に向けた私たちの取り組みをお話いたします。

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法政大学 教授 山本 浩

二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの競技場建設見直し問題に方向性が示されたものの、費用負担を巡る考え方の相違が表面化したまま年を越しました。▼本来なら、準備も幅広く進められる一年のはずですが、会場問題のニュースばかりが伝えられるのは、スポーツに関わる者にとっては少々やるせない気持です。
東京開催が決定してこの方、スポーツ界で頻繁に口にされてきたのが、二〇二〇年のレガシー 遺産をいかに残すかでした。ここまでの流れを見れば、それがハードウェア中心の思想で綴られてきたように思えてなりません。
今日は、レガシーをハードウェアから離れ、スポーツ指導者、特に学校での指導者をいかに育てるかという観点から考えてみたいと思います。

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経済産業研究所 理事長 中島 厚志

2016年の世界経済にはいくつもの大きな動きがありました。年初には原油価格の急落や為替相場の急変があり、6月にはイギリスが国民投票でEU離脱を決め、11月にはアメリカの大統領選挙でドナルド・トランプ氏が次期大統領に選ばれました。
いずれも事前には想定されなかったような出来事で内外経済がどうなるか心配されましたが、2016年の世界経済は、終わってみれば原油価格は持ち直し、アメリカ経済と中国経済も底堅い展開となるなど改善する方向となりました。
そこで、2017年の世界経済と日本経済はどうなるのか展望してみたいと思います。

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東京大学教授 渡部泰明

 歌合という行事をご存じでしょうか。和歌一首と和歌一首の出来映えを競わせる遊戯です。集団を左方と右方という二つのグループに分け、それぞれから一首ずつ代表を出して、一対一で勝負をつけさせるわけです。なんだか相撲に似ています。そう、相撲は昔すまいといいましたが、そのすまいの形式を真似て生まれたのが、歌合だと言われています。ほかに、紅白歌合戦などがこの形式に似ていますね。日本人に愛されてきた遊びの形といえるでしょう。それにしても、和歌という文芸で、どうして勝ち負けが決まるのでしょう。

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作家 青木 奈緖

 二○一七年が始まりました。今年の干支は丁酉(ひのととり)、酉年です。ここで言う酉は鶏のことで、一番鶏は夜明けを告げることから、あるいはまた「とりこむ」ということばにかけて、縁起がいいと言われます。もっとも酉年に限らず、十二支の動物すべてに、その性質や姿かたちからイメージされる何かが考えられ、言い伝えられています。いいことばかりではなくて、鶏については「三歩歩けば忘れる」「忘れっぽい」などとも申します。
 こうした表現はいったい何を根拠に、いつ誰が言い始めたのでしょう。調べてみると、中国の故事が由来となっていたり、古事記がもとになっていたりといろいろですが、ことわざや言習わしの類は意味はわかっても、出典はなかなか調べがつきません。江戸時代に活気ある庶民が言い出したことなのか、あるいはもっと前のことか、いずれにしても多くの情報が行き交う今の時代とは違います。

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日本ラグビー協会 日本代表ゼネラルマネージャー 岩渕健輔

日本ラグビーフットボール協会、代表ゼネラルマネージャーの岩渕健輔です。今日は、先日亡くなられました平尾誠二さんについて、お話をさせていただきたいと思います。
私が平尾さんに初めてお会いしたのは、青山学院大学2年生の時。ラグビー日本代表に選出され、日本代表の一員として初めて試合に臨んだ後でした。
当時、平尾さんは神戸製鋼で現役を終えられた直後でした。
翌年には、1999年のラグビーワールドカップ、ウェールズ大会に向けて日本代表の監督に就任されますが、それに先立って試合を観戦された際に、激励の言葉をかけていただいたのが初めてでした。

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