視点・論点

2010年01月15日 (金)視点・論点 「阪神・淡路大震災15年 新たなる地震対策へ」

関西大学環境都市工学部 教授 河田惠昭

 阪神・淡路大震災から15年を経過して、都市で起こる地震災害に対する政府・自治体や企業の備えは着実に成果を挙げて参りました。また、2004年に発生した新潟県中越地震以降、中山間地で発生する地震対策も成果を上げつつあると言えます。ただし、その一方で、自治体間の災害対応能力の格差は大きくなる一方であり、これは大企業と中小企業の事業継続計画の策定の差にも表れています。2007年に発生した能登半島地震、新潟県中越沖地震、2008年の岩手・宮城の内陸地震などにそのことが如実に表れています。これらの被災地では、震度6弱程度以下の地域でも多数の高齢負傷者が発生したことがその証拠でしょう。地震対策が遅れている地域では、ますます高齢化社会の災害にもろい体質が被害を大きくしているのです。

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2010年01月14日 (木)視点・論点 「阪神・淡路大震災 復興への熱き思いを未来に」

建築家 安藤忠雄

・阪神・淡路大震災
1995年1月17日、阪神間を襲った震災の第一報を聞いた時の衝撃は、今でも忘れられない。その時仕事でロンドンにいた私は、翌日のシカゴ行きの予定を急遽キャンセルし、神戸に向かった。
震災の翌日、現地につき、無残に崩れ去った街の風景を見たときは、この壊滅的な状況から復旧復興を遂げることなど不可能ではないかとさえ思われた。

 

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2010年01月13日 (水)視点・論点 「阪神・淡路大震災15年 弱者への目線を」

阪神高齢者・障害者支援ネットワーク 理事長  黒田 裕子

阪神・淡路大震災は一瞬のうちに6434名の尊い命を奪いさりました。
一方で「ボランティア元年」ともいわれています。
全国から老若男女を問わずボランティアが駆けつけてくださったからです。
そして、多くのいのちを救ってくださいました。
それから後も日本のどこかで災害が発生すればボランティアがいち早く現地に
駆けつけ「一人の、人としてのいのちと向きあって」います。

 

 

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2010年01月12日 (火)視点・論点 「阪神・淡路大震災15年 もっと近く もっと深く」

神戸新聞社社長 橋田光雄

 1  は じ め に-被災メディアとして15年報告

 阪神・淡路大震災から丸15年を迎えます。真冬の未明、突然に波打った大地は人を、家を、街を切り裂き、そして私たち神戸新聞本社ビルと新聞製作にも壊滅的な打撃を与えました。
 あの日から5479日。流れた日々の長さに、被災地と被災者それぞれの感慨が重なりますし、15年を節目にした復興検証などメディアの課題も少なくありません。
 私たちの震災報道は、被災地と被災者に寄り添い、悲しみや喜びを共にしながら重ねてきました。それは、神戸新聞のバックボーンであり、全ての取材の出発点です。被災メディアの地元紙としての立場で、震災15年を機会に災害時の報道視点や役割、使命などを4点に要約してお話しいたします。

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2010年01月11日 (月)視点・論点「阪神・淡路大震災15年 教訓の再検証を」

関西学院大學災害復興制度研究所 室崎益輝(むろさき よしてる) 

この17日で阪神・淡路大震災から15年を迎えます。
そこで、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえての減災のあり方を、15年という節目あるいは時間経過の中で、改めて考えてみたいと思います。
まず、震災の教訓を学ぶ、あるいは教訓を伝えるということにおいて、15年というのはどういう意味を持つのかを、整理しておきましょう。
この15年という時間は、大きく次の3つの点で意味づけられます。
第1に、教訓の修正や補完のための時間、
第2に、教訓の発展や進化のための時間、
第3に、教訓の実践や普及のための時間、
ということです。

 

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2010年01月08日 (金)視点・論点 「政治家のリーダーシップ」

東京大学教授 山内昌之

 政治家に問われる最大の資質は何か、と問われるなら、私は迷うことなくリーダーシップつまり指導力を挙げたいと思います。ところが昨年12月末の世論調査の一つでは、鳩山内閣の支持率は48%に落ち込み、首相の指導力を評価しない人は74%を超えました。首相のリーダーシップの問題は、普通の政治家と比べものにならず、政権の行方にも暗い影を落とす結果となっています。そこで今日は歴史に素材に、政治家のリーダーシップについて考えてみたいと思います。

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2010年01月07日 (木)視点・論点 「草を食べる」

俳人 長谷川 櫂

 一月七日は七種です。この日の朝、昔から無病息災を願って七種類の若菜を入れたお粥を食べる、七種粥の習わしがあります。
 この七種粥は日本で生まれた風習ではなく、中国から伝わったものです。古代中国の年中行事を記した『荊楚歳時記』という本に、一月七日には「七種(シチシュ)の菜(サイ)を以て羹(あつもの)を為(つく)る」という記事があります。
羹というのはお吸い物のことですから、お粥とはちがいますが、この「七種の菜の羹」が日本の七種粥の起源であるといわれています。この七種(シチシュ)を「ななくさ」と読み、のちに七草(シチソウ)、七つの草という字を当てるようになりました。「ななくさ」を七種(シチシュ)とも書き、七草(シチソウ)とも書くのはこういうわけです。

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2010年01月06日 (水)視点・論点 「お正月のかたち」

作家 青木 奈緒

明けましておめでとうございます。
2010年がスタートしました。皆様、佳いお年お迎えででしょうか。年の初めの今日は、時の流れとともに変わるお正月の形について、お話ししてみたいと思います。

 

 

 

 

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2010年01月05日 (火)視点・論点 「日本の色 万葉の彩り」

染色家 吉岡幸雄

本年は七一〇年に奈良盆地の北の一角に都が遷されて千三百年という記念すべき年にあたります。

 飛鳥から藤原京へ、そして奈良平城京へ、日本という国が律令国家としてのかたちを整えながら成熟していく時代といえましょう。

『万葉集』のなかに、

「青(あを)丹(に)よし 寧(な)楽(ら)の京師(みやこ)は咲く花の匂ふがごとく今盛りなり」(巻三・三二八)

 という一首があります。

 

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2010年01月04日 (月)視点・論点 「万葉仮名でよむ「万葉集」」

書家 石川九楊

あけましておめでとう
ございます。
「新しき年の始の初春の、今日降る雪の 
いや重けり吉事」--
新しい年をことほぐ
「万葉集」の中の大伴家持の歌です。

 

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