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ここに注目! 「リビア カダフィ後の課題」2011年10月21日 (金)
出川 展恒 解説委員
(鈴木奈穂子 キャスター)
リビアを長年にわたって支配したカダフィ大佐が死亡したことが、
今後のリビア情勢に与える影響や課題について、出川解説委員に聞きます。
Q1:
カダフィ大佐が死亡したことの意味は何ですか。
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(出川展恒 解説委員)
A1:
42年に及んだカダフィ時代が、完全に終わったことを意味します。
リビア国内では、8月に政権が事実上崩壊した後も、
カダフィ支持派による激しい抵抗が続いていましたが、
これで、内戦も収束すると思います。
しかし、これからが、本当の正念場です。
(鈴木)
Q2:
それはどういうことですか。
(出川)
A2:
カダフィ大佐は、1969年、27歳の時にクーデターで権力を握って以来、
憲法も、議会も、選挙も、政党もない、独自の政治体制を築きましたが、
その実態は、秘密警察を動員し、逆らう者を徹底的に弾圧・粛正する恐怖政治でした。
このカダフィ体制にかわる、民主的な政治体制を、
できるだけ早くつくることが重要です。
しかし、独裁政権を倒すことと、新しい政治体制をつくることは、
まったく別のことです。
リビアは、民主主義の経験が全くないだけに、たいへん難しいと思います。
新たな国づくりは、反カダフィの勢力で作る
「国民評議会」に託されますが、
すでに、深刻な内部対立が表面化しており、
暫定政府の発足も遅れています。
(鈴木)
Q3:
どうしてですか。
(出川)
A3:
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「国民評議会」は、カダフィ政権を倒す目的のため、
さまざまな勢力が、一時的に集まっただけに過ぎないというのが実態で、
カダフィ政権の元幹部もいれば、外国に亡命していた反体制派もいます。
また、欧米型の民主国家をめざす勢力もいれば、
イスラム国家の樹立をめざす勢力もいて、方向性はバラバラです。
さらに、リビアには100以上の部族があり、
「ひとつの国民」という意識が希薄です。
さまざまな勢力が、新しい国づくりで結束し、協力してゆけるかどうか、
すべては、ここにかかっていると思います。
(鈴木)
Q4:
国づくりには、具体的にどんな課題がありますか。
(出川)
A4:
8か月に及ぶ内戦で、国内に大量に出回った武器を回収し、
一刻も早く、治安を安定させなければなりません。
また、埋蔵量世界第8位という豊富な石油資源が、国づくりのカギを握りますが、
特定の地域に固まって分布しており、争いの原因ともなります。
フセイン政権が倒れた後のイラクのように、石油資源の配分をめぐって、
国内のさまざまな勢力の間で、激しい対立抗争が起きる恐れがあります。
ですから、国際社会は、リビアから注意を切らさず、
国づくりを支えてゆく必要があると思います。
