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ここに注目! 「旧ソビエトクーデター未遂から20年」2011年08月18日 (木)
石川 一洋 解説委員
ソビエト末期当時のゴルバチョフ大統領に共産党の保守派が起こしたクーデター未遂事件から20年が経ちます。今ロシアでどう受け止められているのか、石川解説委員に聞きます。
Q 石川さんクーデター未遂事件とはどんな事件だったのですか
A 20年前の18日、ソビエトの保守派が休養中のゴルバチョフ大統領をクリミアの保養地に軟禁し、クーデターは始まりました。19日に全土に非常事態を布告しました。「ソビエト体制に逆戻りか」と全世界は驚愕したわけです。しかしロシアのエリツィン大統領を中心に民衆が蜂起、連邦崩壊を防ごうとしたこの保守派のクーデターは、4日目の22日には失敗、ソビエト共産党は解体、民主主義の勝利、連邦崩壊へと向かいました。
ロシアでも現代史の教科書でこうした事件の経緯を学ぶ時代となっています。
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Q 今のロシアはこの事件をどう捉えていますか
A この事件は、プーチン首相そしてメドベージェフ大統領にとっても、
クーデター派と戦い、権力の座に登り詰めるきっかけとなりました。
しかし最近の世論調査では民主主義の勝利と考えている人はわずか10%で、多くの人は単なる権力闘争などと冷めた見方をしています。
二十歳を超えたソビエトを知らない若者たちは特に冷ややかです。
プーチン首相はこうした若者への働きかけを強めています。
Q 何故ですか。
A 若者たちは今のロシア社会の現状は停滞しているとして不満を強めているからです。
プーチン首相としては、そうした若者の不満がソビエト末期のように体制変革に向かわないか、心配しています。
そのため年末の議会選挙、来年の大統領選挙に向けて「人民戦線」という組織を作り、候補者決定には予備選挙をするとして若者への積極的参加を呼びかけています。
「若者たちよ、俺の指導の下で社会を変革しよう」と呼びかけ、若者たちを体制支持に向けようとしているのです。
Q ソビエトを知らない若者はそれに応じるでしょうか。
A こうしたプーチン首相の考え方こそソビエト的で古くさい、ファシスト的だとの批判もあります。ソビエトを知らない若者たちは現実的、冷めているとも言われています。旧世代プーチン首相の呼びかけにどれだけ応じるか、今年のロシア政治を動かす要素となりそうです。
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