<< 前の記事 | アーカイブス トップへ | 次の記事 >>
ここに注目! 「最新情報で早めの避難を」2011年07月19日 (火)
山﨑 登 解説委員
《前説》
お伝えしているように、台風6号は大型で強い勢力を保ったまま北上を続けています。山﨑解説委員に聞きます。
今後の動きが気になりますね?
《山﨑》
今年は日本付近の海と陸の状況がいつもの年と違っていますから、注意が必要です。
《アナ》どういうことですか?
《山﨑》
まず海の温度が高いのです。
![]()
台風は25度以上の暖かい海からエネルギーの補給を受けて勢力を保ちます。今年は梅雨明けが早く、海にも連日猛烈な日差しが照りつけている影響で、日本のすぐ南まで25度の暖かい領域が広がっています。平年に比べて1度から3度も高くなっています。
陸の状況も去年と違います。東日本大震災の影響で、日本列島に大きな地殻変動が起きました最も変動が大きかった宮城県の牡鹿半島は東に5m30㎝移動した上に、1m20㎝も沈下しました。
![]()
このため東日本を中心に、地盤が引っ張られたり、ねじれたりしていて、地盤が緩んで崩れやすく、雨に弱くなっているところがあります。河川や海岸の堤防も壊れたりしていて、洪水が起きやすくなっています。
《アナ》どんな注意が必要ですか?
《山﨑》
常に新しい正確な情報で早めに避難することが大切です。洪水や土砂災害は、地震と違っていきなり発生することは稀で、雨が強まって河川の水位が上がったり、がけに亀裂が入ったりといった段階を踏んで発生します。したがって、雨の降り方などの最新情報から危険を察知することで、被害を減らすことができます。
判断の参考にして欲しいのが、新型レーダーのデータです。国土交通省はこの7月1日から東北や九州などで、Xバンドと呼ばれる新型のレーダーのデータを公表しています。
《アナ》従来のレーダーとどう違うのですか?
《山﨑》
![]()
観測間隔が5分から1分に短縮され、表示も1キロメッシュから250mメッシュへと細かくなっています。このため従来はとらえられなかった、狭い範囲の局地的な豪雨もリアルタイムで把握することができます。今はまだ試験的な運用の期間で、天気予報などには使われていませんが、国土交通省のHPから見ることができます。
これがホームページのアドレスです。(http://www.river.go.jp/xbandradar/)
それぞれの自治体や地域では、こうしたデータを参考にしながら、今年はいつもの年以上に住民の避難を早めに進めて、台風の被害を防いで欲しいと思います。
![]()
