新型コロナ対策の一つ、マスク着用の考え方が、2023年3月13日に見直されました。政府は、マスクをつけるかどうかについて「個人の判断が基本」としています。
Q:マスク着用をどうするか悩んでいる人もいると思います。
A:大切な点は、2つあると思います。
ひとつは、感染者が全国的に減少傾向であっても、「重症化しやすい人たちを守る」ことです。高齢者や基礎疾患のある人など重症になりやすい人を感染から守るために、高齢者施設や医療機関などでは、引き続きマスクの着用が求められます。
もう一つ大切なことは、「感染のリスクを考えて行動する」ということだと思います。
Q:感染のリスクとは、具体的にはどういうことを考えればいいのでしょうか?
A:専門家が指摘しているのは
▽目の前にいる人が、重症化リスクが高いかどうか、
▽地域の感染の流行状況、
▽密集しているか、そこに長い時間いるかどうか、
▽不特定多数の人で混雑しているか、といったリスクを考えるということです。
通勤ラッシュの電車やバスは、いくつかのリスクに該当するということで、見直し後もマスクの着用が求められています。
今後の行動としては、例えば、電車を降りたらマスクを外して、人の多い店に立ち寄るときにはマスクするということかもしれません。
Q:つけたり、はずしたりになりますので、結局、マスクをつけっぱなしにすることになりそうな気もします。
A:確かに、そう考えている人も少なくないと思います。
いずれにしても、大切なことは、その場面、場面で、マスク着用が強く求められる状況なのか、それともマスクしなくてもそれほどリスクが高くない状況なのかということを考えて行動することだと思います。
新型コロナは、再び、感染拡大してくると専門家は指摘しています。マスクだけなく、体調が悪ければ外出しない、手洗いの徹底といった対策も続ける必要があります。
リスクを考えながら、自分が感染しない、あるいはまわりに感染を広げないことを、あらためて意識することが求められています。
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