来年春に卒業する大学生の就職活動が来週、3月1日から本格的に始まります。
詳しく解説します。
Q①:ことしの就職活動はどうなりそうですか?
A①:就職情報会社によりますと、企業の人手不足などを背景にことしも学生に有利な「売り手市場」の傾向が続くということです。政府が決めたルールでは3月1日から会社説明会やエントリーシートの受け付けが始まり、6月からは面接などの採用選考が行われます。そして10月には内定式というスケジュールは去年と同じです。
Q②:さらに「インターンシップ」というハードルが出てきましたね。
A②:学生たちは去年の夏休みごろから企業の「インターンシップ」に参加しています。このうち、外資系やベンチャー企業などの中にはインターンシップを経てすぐに内定を出しているケースがあります。就職情報会社「リクルート」によりますと、今月(2月)1日時点の就職内定率は19.9%で、現在の選考スケジュールになった2016年以降で最も高くなりました。また大手商社が「春休み中の3月に採用面接を行う」と発表するなど、選考スケジュールを前倒しする動きも出てきています。ことしは採用活動の「早期化」が一層、進んだ形です。
Q③:「焦り」を感じている学生もいるかもしれませんね。
A③:困ったら大学のキャリアセンターを訪ねてみて下さい。キャリアセンターは就職活動に関する様々な情報を持っています。みなさんの力になってくれると思います。
そしてもう1つ、ことしの特徴として「対面回帰」があげられます。
Q④:「対面回帰」ですか・・・。
A④:去年まではコロナの影響で最終面接までずっとオンラインだったという企業が多くありました。先輩から「オンラインなので、1日に複数の企業を受けられた」という話を聞いた人もいるかもしれません。しかし、ことしは直接会って面接を行う企業が増える見込みなので、移動時間などを勘案し、学生のみなさんには今まで以上に計画的にスケジュールを立てて臨む必要があります。
会社のホームページなどでしっかりと情報を確認し、就職活動に臨んでほしいと思います。
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