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レジェンドか二世か 熱い戦い始まる

二村 伸  解説委員

厳しい麻薬取締りで知られるフィリピンのドゥテルテ大統領の後任を決める大統領選挙の立候補が締め切られ、半年に及ぶ戦いの火ぶたが切られました。

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Q.リング上にいるのが候補者ですか?

はい。マニー・パッキャオ氏は、世界のボクシングファンで知らない人はいない6階級制覇を遂げたレジェンドです。5年前上院議員となり、今回は大統領に批判的なグループに推され、ボクシングの現役引退を表明して選挙に挑みます。
独裁者と言われたマルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏も立候補しました。ニックネームはボンボンです。革命で一家はハワイに逃れ、父親の死後帰国。マルコス家の復権なるか注目されます。
もう一人の有力候補が、マニラ市長のフランシスコ・ドマゴーソ氏。スラム街出身の元人気俳優です。

Q.この3人の争いなのですね。

100人近い立候補者の中では3人が有力ですが、それ以上に人気があるのが、サラ・ドゥテルテ氏です。

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Q.ドゥテルテというと大統領と関係があるのですか?

大統領の長女です。現在ミンダナオ島ダバオの市長で、同じ日に行われる市長選挙に専念するとして大統領選への立候補を見送りましたが、可能性は残されています。

Q4.どういうことですか?

来月15日までは候補者の交代が認められるため、与党候補に代わって出るのではないかと言われています。父親もダバオ市長時代に候補の入れ替えで選挙に出て大統領になりました。フィリピンの大統領は1期6年までのため、今回、父親が副大統領、娘が大統領の選挙に出るとの見方もありましたが、政権の私物化だといった批判が上がり、父親は立候補を撤回し、あとは娘に託すと述べていました。

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フィリピンはこれまでも元大統領の親族や元俳優が大統領に就任し話題になりました。マラカニアン宮殿の次の主は二世かレジェンドか、それとも元俳優か、南シナ海の領有権をめぐる中国との関係にも影響するだけに試合終了のゴングがなるまでの半年余り目が離せません。

(二村 伸 解説委員)


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二村 伸  解説委員

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