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「過熱する マイナポイント囲い込み合戦」(ここに注目!)

竹田 忠  解説委員

政府がマイナンバーカードを持っている人に、最大5000円分のポイントを還元するマイナポイントを巡って、キャッシュレス各社の囲い込み合戦が過熱しています。竹田忠解説委員に聞きます。

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アナ)
竹田さん、この「あつまれ、マイナポイントの島」。
この一番上の家まで行くと、ポイントがもらえるというイメージなんですよね?

竹田)
そうなんです。で、その目指すマイナポイントというのは
政府が、今年9月から、キャッシュレスの買い物ごとに25%の還元、
合わせて最大5000円分のポイントを配る、というものなんです。

ただ、そのマイナポイントをもらうには、手続きがかなり複雑で、
一つ目は、マイナンバーカードを取得する。
二つ目は、そのカードで、マイナポイントの予約をする。
三つ目は、そのポイントをどのキャッシュレス決済で使うかを選ぶ。

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アナ)
その三つ目のところで、何か迷ってるようですけど?

竹田)
そうなんです。実はこのキャッシュレス決済では、
電子マネーやQRコード、それにクレジットカードなどの
合わせて100を超えるサービスが登録していて、
その中から一つだけ選ばないといけない。
しかも、この各社が、今、
熾烈なマイナポイント囲い込み合戦を展開しているんです。
たとえば、本来もらえる5000円分のポイントとは別に、
各社が独自に、1000円分とか2000円分のポイントを上乗せしたり
さらに抽選で、一人で100万円分、
さらには1000万分のポイントがもらえる、
というキャンンペーンを展開している所まであるんです。

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アナ)
そういう話しを聞くと、5000円という額が小さく見えてしまいますけど、
なぜそこまで競争が過熱するんですか?

竹田)
実は、このマイナポイント事業では、
一度、キャッシュレス決済を選ぶと、変更ができません。
つまり、先に囲い込んだ方が勝ちなんです!

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なので、各社は生き残りをかけて赤字覚悟のキャンペーンを展開していまして
今後、他社の動向を見ながら、さらに追加の上乗せ策が出る可能性があるんです。

ということで9月のサービス開始には、まだ時間がありますので
あわてず、じっくり選ぶ、という手もあると思います。

(竹田 忠 解説委員)

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