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「コロナ接触アプリ ~素早い検査を!」(ここに注目!)

竹田 忠  解説委員

新型コロナウイルスの感染者と接触していたことを通知する
スマートフォンのアプリ。気になるのは、通知を受けた、その後のことです。
竹田 忠 解説委員に聞きます。

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Q①6月1日(月)のこのコーナーでもお伝えしたアプリ、
提供が始まりましたね。


そうなんです。
19日(金)の午後3時から、ダウンロードできるようになって
二日後の21日(日)午後5時の段階で
241万件、ダウンロードされている、ということです。

Q②これは誰でも使えるんですか?


はい、特に必要な操作はないんですよ。
スマホに入れて、ブルートゥースの機能をONにしておけば
後はスマホどうしが、近づくと勝手に通信しあって、
1メートル以内、15分以上いた相手を、すべて記録していく。
で、例えばこの男性が、その後感染をして、陽性になったら、
それを自分でアプリに入力してもらう。
そうすれば、記録がある人全員に、接触してました!という通知がいくと。

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Q③自分が、知らないうちに接触していた、ということが
わかることは重要だと思うんですが、その通知が来た後、
その人は一体どうすればいいんですか?


まさに、そこが課題なんです。
というのも、ある日突然、通知が来て
接触してました、と言われる。不安になりますよね。

その上、このアプリは
プライバシー保護のために、情報はすべて暗号化し、
政府もデータを集めない。
なので、通知が来ても、接触があったことはわかりますが、
誰と接触したからこうなった、ということは、この人にはわからない。
余計、気になったり、不安になったりしませんか?
そうした不安を解消するには、
早く検査するしかないわけですが、
希望しても、検査が受けられるかどうかはわからない。

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Q④なぜなんでしょう?


症状がある人は相談窓口を紹介されますが、
症状がなくて、身近に感染者がいない場合は、
紹介さえ受けられない場合がある。
これでは不安です。

そそそも国の検査体制を巡っては
つい先週、知事や有識者の人たち100人以上が
もっと検査できるようにすべきだと、緊急提言までしています。

政府がアプリの利用者を増やしたいのなら、
たとえば、アプリで通知を受けた人は、もっと検査を受けやすくするとか、
料金を安くするとか、いろんな工夫があってもいいのではと思います。

(竹田 忠 解説委員)

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